Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

幻の女子力

2014-07-22 00:11:40 | お菓子


7月の3連休とともに、若い学生の皆さんは夏休みが始まった訳ですが、40歳小太り独身しかも非正規雇用の私には、夏休みという単語は特に意味を持ちません。せいぜい、お盆に帰省する姉一家をどうおもてなしするか頭を悩ませるキーワードなくらいです。
もっとも、私は“毎日が夏休みな70代幼児”を2人も抱えているので、感覚が麻痺しているのかもしれませんが。

さて、私の3連休ですが、先日大阪と神戸で散在したため、特に金のかかる場所へは出かけませんでした。映画も、いまは特に見たいものがありませんし。ツィッターで“これはジブリ版『シャイニング』だ!”と評されていた「思い出のマーニー」が気になるくらいですが、基本的にジブリは待ってればいずれ金曜ロードショーで放送されるから、映画館で見る必要ないかなーと思っちゃうんですよね。でも「かぐや姫の物語」は地上波放送ないだろうな…。

で、とくに遠く(=島外)へ出かけはしませんでしたが、真ん中の日曜日に友人が出演するコンサートに行く予定だったので、金曜日の夜と土曜日の午後は、コンサートの差し入れ用に焼き菓子を作りました。

差し入れ用なので特に冒険はせず、作りなれてて比較的評判が良いモノを作りました。



左から、紅茶入りサブレクッキー、チョコチャンククッキー、ヘーゼルナッツプードルで作った米粉のフィナンシェです。
作り方自体は簡単なのですが、こんなくそ暑い時期にバターたっぷりの焼き菓子を作るなんて、はっきり言って目測を誤ってしまいました。
冷蔵庫から出したバターが、すぐに室温になってやわらかくなるのは便利と言えば便利ですが、べたべたして成形しづらく、出来あがった生地も質感がいつもと違いすぎて「もしや失敗した!?」と焦りました。紅茶のサブレも、棒状にまとめてラップをして冷蔵庫に入れれば、いつもなら1時間くらいでかちこちになるのに今回はなかなかなりませんでした。そして、もういいかなと思って冷蔵庫に寝かせているサブレ生地をつかんで持ち上げたら、ぐにっと曲がったので、思わず

「こいつ…動くぞ!」(※動いてません)

とつぶやいてしまいました。チョコチャンククッキーもまたしかり。板チョコを角切りにするとき、指で触れた場所からチョコレートがでろでろ溶けていくので、あまり細かく切ることはできませんでした。まあ、私は性格が雑なので、細かく切れたためしはないのですが。おほほ。

ヘーゼルナッツのフィナンシェは、ヘーゼルナッツプードルが高い(そして手に入りにくい)ので普段はあまり作らないのですが、差し入れなので奮発しました。これのために買ったLサイズの卵がまだあと4つ残っているので、使い道を考えなければなりません。

そして翌日の日曜日、友人のコンサートの差し入れにクッキーとフィナンシェを大量に持って行きました。ちなみになぜこんなにたくさん作ったのかというと、事前にこのコンサートには小さい子供が大勢出演すると聞いてたからです。なので、受付で渡した差し入れが出演者たちの手に渡る前に、出番が終わった子供たちが帰ってしまうという事態になったときは眩暈がしました。もちろん、受付で渡すときに確認しなかった私が悪いのですが…。終演後に友人から「皆(多分大人の出演者とスタッフ)で食べました。美味しかったです」とメールをもらえたことが救いです。

しかし、今回は大量のバターを相手に悪戦苦闘したので、涼しくなるまでしばらくの間焼き菓子を作るのは控えようと思います。オーブン使うとただでさえ暑い台所がさらに暑くなって地獄だし、そもそも今回でバターほとんど使っちゃったし。最近バターが品不足で、いつも買ってるクオかのオンラインショップでも入手が難しいので、このへんでしばらく休もうかなと。涼しくなったころに、また職場の苦力もとい若い衆たちへの差し入れでも作ることにしましょう。

で、バターたっぷりの焼き菓子はしばし封印ですが、夏ならではの冷たいお菓子はこれからが本番です。

焼き菓子と並行して、桃のレアチーズケーキも作りました。



この前買ったばかりのお皿に乗せました。配色はこれで正しかったのだろうか…。

お中元でもらった白桃を1個、白ワインでコンポートにして、レアチーズの中に半分、上に半分。固まったところで上からゼリー液をかけて、美しく仕上げるつもりだったのですが、桃の並びがなんか変。途中で向きが逆になっております。なんかこう…エイリアンに出てくるフェイスハガーを思い出しました。(※平成生まれにはわからない発想)

カットしました。



フェイスハガーが邪魔で、どこでカットするべきか定まらず、ひと切れがやたらと大きくなってしまいました。このお皿も先日神戸で買ったものです。このお皿の定価が税込みで5ケタするというのは、まだ母には言っておりません。

レアチーズ生地の分量をいつもの半分にして、その分桃をたっぷり入れたので、味のほうはさっぱり美味しくできていました。問題はデコレーションだけで。あと上にかけたゼリー液がゆるすぎて全然固まらず、型から出した途端に全部下に流れてしまったというのもしょっぱかったです。もし次に作ることがあれば、ゼリー液に入れるゼラチンは3倍に強化しようと思います。3倍に強化!(←わかる奴だけわかればいいネタ)


…というわけでまたこの連休もお菓子を作ったり食べたりして過ごしたわけですが、こんな風に作ったお菓子や料理(私はfacebookに晩御飯の写真をUPしています)の写真を見たり実際に食べたりした人から、ときおり

「もちきちさんって女子力高いですね~」

と、お褒めの言葉(?)をいただくことがあります。

が、しかし。

私のこれが女子力だというのなら、女子力なんて何の役にも立たない無用の長物だと思うのです。


俺に女子力があったら、40歳小太り非正規雇用はともかく、なんで“独身”なんだよぅ!
「女子力高いですね~」なんて、嫌味にしか聞こえねぇよぅ!
ちくしょう!このおにぎりが鮭だからちくしょう!!

…ハァハァ。ふぅ。すいません、取り乱してしまいました。ただちょっと母乳が欲しくて…。

とりあえず、私の人生にとっては、いくらお菓子を美味しく作ろうが、晩御飯のおかずを工夫しようが、今のところ何の良いことも起きてはいません。“胃袋をつかめ”って言うけれど、それができるのは容姿も一定のレベル以上の人だけじゃないんでしょうか(卑屈)。それとも、そうやって積んだ功徳(?)の一切をリセットしてしまう悪行を、私が他でしているからとか…?ダイエットを失敗するとか、アンチエイジングをさぼるとか、顔が濃いのを言い訳に化粧を工夫しないとか。何より部屋が絶望的に汚いとか。いやそもそも、他の女が出した秋波の余波をくらって気分が悪くなるような私に、女子力なんて使いこなせるわけがないのかもしれません。

まあ、何はともあれ、来週末はお菓子作りを控えて部屋の掃除をすることにします…。


2 コメント

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Unknown ()
2014-07-25 02:25:39
ホールケーキとお皿の配色、少なくとも写真で見ている限り素敵ですよ。涼しげで繊細な感じがします。私は好きだなあ…
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コメントありがとうございます (もちきち)
2014-07-25 23:05:38
>mmさん
こんばんは。
ケーキとお皿の配色、褒めてくださってありがとうございます。
このお皿には、はっきりした色より淡い色のものをのせたほうがよさそうですね。
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