Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

裏切りの週末。

2010-12-12 00:33:48 | 


メリル・ストリープ&エイミー・アダムス主演の映画「ジュリー&ジュリア」に、

エイミー演じるジュリーのセリフで

「どんなにうまくいかない日でも、チョコレートと卵黄と生クリームを混ぜれば、チョコレートクリームはできる」

というのがありました。

そう、世の中は「1たす1は2」なんて簡単な数式では解けないことだらけですが、料理は違います。
適切な分量で適切な作り方をすれば、返ってくる答えは一つです。
チョコと卵とクリームでチョコレートクリームはできるし、
ホームベーカリーに小麦粉とドライイーストとその他もろもろを入れてスイッチをポンと押せば、必ずパンは焼けます(これを料理と呼べるかどうかは別として)。
誠実に接すれば、料理はけしてこちらを裏切らない…はずです。

というわけで、

本日(11日)、「タルト・オ・ショコラ」つまりチョコレートタルトを作りました。

前日の夜にタルト生地を作っておき、当日は生地を伸ばして型にしいて空焼きしたあと、冒頭のジュリーよろしくチョコレートと卵とクリームで作ったチョコクリームを流しこんで、オーブンで焼いて終了。あとはデコレーションするだけです。

そして、できあがったのがこのタルト・オ・ショコラ。



生クリームを絞り出してデコレーションするのは約20年ぶりです(いつもはパレットナイフでベタベタ塗るだけ)。
タルトの縁をぐるっと一周してお終いにしたらよかったのに、少し残ったクリームで隙間を埋めようとした結果、微妙な仕上がりになってしまいました。でもまあ許容範囲ではないかと。ここまでは。

この後、今日のおやつとして包丁でカットして自分で食べたわけですが、味もそれなりによく出来ていたと思います。それはレシピが簡単なのと結構なお値段のチョコレートを使ったおかげ、というのがほとんどの理由ですが。

デコレーションが終わった段階では、カットしてケーキ皿に載せた写真も撮ってここに載せるつもりでいました。

…がしかし、できませんでした。

なぜって?

タルトが型の底板から取れなかったからさ!!

包丁でタルトを切った後、底板とタルトの間にケーキサーバーを差し入れてタルトを持ち上げ、皿に移すつもりでいましたが…底板とタルトがぴっちりくっついてしまっていて差し込めない。無理に突っ込もうとするとタルトにひびが入り、仕方がないので包丁を入れてこそげとろうとしたら、力が入りすぎてタルトの縁の部分がぽろぽろと…気がつけば、タルトはとても写真に残せない状態になっていました。とほほ。

この失敗の原因として考えられる理由は、

・最初の空焼きの時の焼きが足りなかった?
・タルト型をまだあまり使いこんでないので、底板のアブラギッシュ感が足りなかった(中華鍋同様、使いこんで油をなじませるタイプ)
・運が悪かった。
・私が作ったから。

の4つです。うーん、なんか最後の理由が一番怪しい…。

なんにせよ、「この人は私を裏切らないだろう」と思っていた相手に裏切られたようでショックです。ま、自分で自分を裏切ったようなもんですけど。
「今期の一番のライバルは自分」
と言ったオダノブナリ君の気持ちがよくわかります。

くっそー、全日本選手権までに再調整だ!打倒ワタシ!ワタシに負けるな!!



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