Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

「平清盛」第19話。

2012-05-13 22:10:43 | 大河ドラマ「平清盛」


「平清盛」第19話を見ました。今週のサブタイトルは「鳥羽院の遺言」。
毎回出てくるたびにお目目をうるうるさせたり床を転がったりして、我々視聴者をドン引きさせた楽しませてくれた
鳥羽の法皇さまが、今週でついに退場されるわけです。

また一人面白キャラが…いや、大河ドラマらしい風格のあるキャストが退場してしまうのは寂しいことです。
その分、主人公の出番が増えてもっと人物を掘り下げて描いてくれる…かもしれませんが。

で、そんな今週の詳しい内容は公式サイトのこちらをごらん下さい。
個人的にはページの右下にある「ひと目でわかる今週の朝廷!」というコピーがアイタタタに思えます。
第一、“今週”って書いてるけど先週と変わってないし。仕事が雑だなぁ、もう。


で、ドラマの感想ですが、今週は長く続いた鳥羽法皇主演の宮中メロドラマがやっと終わりを迎えました。
上にも書きましたが、三上博史のお目目うるうるが見られなくなるのはさびしいですが、これでストーリーが
もっと主人公中心になってすっきりするかも、と期待してもいます。

主人公清盛のライバルである義朝も、息子を使って異母弟を殺して「友切」を奪っちゃうとかやることが
あまりにえげつないので、腹心の部下にまで去られちゃって散々でした。のしあがるためには手段は選ばない、
そうしなければ生き残れない、ってことなんでしょうね。そうまでしなくてもいいだけの地位と財力を既に
持っている清盛とは違って。やっぱ持つべきものは金持ちの親なのか!?そうなのか!?

だがしかし、親が金持ちでも本人が頭良くても、自分の思うようにいかずイライラしているのが、
悪左府こと藤原頼長様。奥方の喪に服していたことを理由に、次期帝を決める会議をハブられて以降、
いろいろうまくいってないご様子でした。お兄ちゃんの忠通に、亡き近衛帝を呪詛した濡れ衣を着せられるわ、
お父さんの忠実にまで「悪左府」呼ばわりされるわで、頼長様の話し相手はその昔為義がくれた白いオウムだけに
なっていました…おいたわしや。このままでは話し相手のいない頼長様が、常に白いオウムを肩に乗せて登場
するようになるんじゃないかと心配です。で、頼長様の代わりに白いオウムがしゃべるという、星新一の
ショートショートみたいな展開になる、と(それはそれでぜひ見てみたい)。

そんな悪左府頼長様と、どしゃ降りの雨の中で出会ってしまうのが崇徳上皇。仲直りをしたいという
鳥羽法皇の申し出を拒み続けた結果、臨終の際に立ち会おうとしたら清盛のヴォケに刃を向けられ、失意の
うちにふらふら~と徒歩で帰ろうとしたところ、運悪く(?)頼長様とばったり会ってしまいました。
どしゃ降りの雨の中で、互いにずぶぬれになりながら見つめあう2人…う~ん、来週のオープニングが

崇徳上皇と頼長様の朝チュン

じゃないことを祈ります。マジで。

先週、乳人・信西の策略で帝位についた後白河帝ですが、今週は即位を祝う宴の場面しか出番はありません
でした。それでも、崇徳上皇が贈った歌の裏の意味を悟ったときや、その後の怒りにまかせて宴をぶち壊して
いるときの表情から、それまでずっと無視されてきた後白河帝の鬱屈した感情が強く伝わってきました。
なんかすぐそばに白塗りしたお笑いの人がいたみたいだけど、それもまったく気になりませんでした。
(役者としての塚地は好きなんだけど、配役がねぇ…)

さて、いろいろ書いてるうちに忘れてましたが、主人公パートの感想。
今週も主人公の清盛はかなりの割合で空気でした。出番は増えてるんだけど、立場&思惑がはっきりしないから
存在感が薄い薄い。法皇様と上皇様の間を伝書鳩よろしく行ったり来たりしてましたが、結局何の役にも
立ってなかったし。というかこの時点でこのドラマの清盛が活躍してたら歴史が変わっちゃうから、
役に立つわけないんだけど。ったく、とんだピエロだぜ。ケンイチさんの表情が、いままでのトンマな顔から
徐々に暗い影を帯びるようになってきたのはいいんですけどね。

清盛パートでは今週、後の健春門院・平滋子役で成海璃子ちゃんが初登場しました。ケンイチさんと璃子ちゃんの
やりとりは、2人が共演した映画「神童」を思い出してほほえましかったです。ドラマの展開がどシリアスな
方向に向かっているさなかの事だったので、ほのぼのホームドラマな雰囲気がむずがゆかったりもしましたが。
それにしても、「どんな身分の人であっても、自分が好きになった人と添い遂げたい」なんて、姉の時子同様、
妹の滋子も恋愛・結婚に対して強いこだわりがあるみたいですね。その強い思いがあるからこそ、この姉妹は
平氏一門を支えることができたんでしょうけど。でも、あの癖っ毛はやりすぎだろ~。「あさきゆめみし」の
秋好中宮(六条御息所の娘)を思い出しちゃったぜ。トシがばれるな。

崇徳上皇と和解せぬまま鳥羽法皇が亡くなられ、ドラマは保元の乱へ一直線!に進んでいきそうですが、
言い換えるとそれは悪左府頼長様の退場が刻一刻と迫っているということでもあるわけで…頼長様、
亡くなられてからも亡霊役とかで復活しれくれないかしら?ほら、GO姫のときみたいに♪(←禁句だろそれ)



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-05-16 11:57:20
>で、頼長様の代わりに白いオウムがしゃべるという、
>星新一の
ショートショートみたいな展開になる、と
>(それはそれでぜひ見てみたい)。

懐かしいなぁ~。あったあった、そんな話。

頼長様の出番も残り少なくなっているのね。
名残惜しいことですわ。
返信する
寂しくなるでしょうね (もちきち)
2012-05-16 17:59:12
>???さん
こんにちは。

星新一のショートショート、懐かしいですよね。
保元の乱が近づいてドラマが盛り上がってきてますが、
頼長様の退場も近づいてると思うと残念です。
返信する
あれ? (ドロシネア)
2012-05-17 09:50:59
すまん。
最初のコメントは私が書いたものだ。

入力したと思ったんだがなぁ・・・
返信する
そうだったのね (もちきち)
2012-05-17 12:47:45
>ドロシネア
君だったのか!
まあよくあることさね。
返信する

コメントを投稿