oceansidecompany

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「ジョン・ナック 『禹』の足摺の深層」その三 列島に至る長い移動の苦しみ

2023-03-30 17:58:27 | 地球歴史紀行
「ジョン・ナック 『禹』の足摺の深層」その三 列島に至る長い移動の苦しみ

 『禹』について語った私ジョン・ナックは、 Yin Yi の『宇宙の組成と日本人の組成』という短い文章に触発されて、さらに日本史の真なる基層を掘り出したいと思います。

 最初の日本人が列島に辿りつくまでの長い時間の「ホモ・サピエンスの足摺」の歴史についてです。
 
  アフリカ起源のホモ・サピエンスとホモ・エレクトスの共通祖先が分岐したのはおよそ20万-180万年前。だいぶ幅がある年代想定ではありますが。
 その起源が東アフリカにあるとされています。 一説によると、7 万年前頃にアフリカを離れて長い歳月を経て世界各地へ広がり、先住のネアンデルタール人やホモ・エレクトスなどとの交代劇を繰り広げました。
 そして、3万年前に絶滅しているネアンデルタール人はホモ・サピエンスとネアンデルタール人の共通祖先から50万年前に分岐しましたが、ホモ・サピエンスは先に出アフリカを実現していたネアンデルタール人と混血しながら、北・東に拡散して行きました。当然、ユーラシアの東端に辿り着くまでにはその移動の距離を進んだ日本人の先祖が一番、ネアンデルタール人の血を濃いものとしているのは間違いではありません。
 以下、日本人のハプロタイプの種類をおさらいしつつ、日本列島に到達した 約 4 万年前までの航跡をなぞってみましょう。全然興味のない人にはちょっと苦痛でしょうけど、まあ我慢してください。ただし年代の確定については研究、学者間で定説はありませんが、ホモ・サピエンスの「新・出アフリカ」の 約 7万年前から列島到達の約4万年前までの話しです。

 38.8パーセントのD1a2aの元の D はハプロタイプ DE から 、中央アジア辺りで、分離しました。それがおそらくスンダランドの水没によって舟により北上してきたのが日本人の先祖ということで、日本で後期旧石器文化を形成したのです。E は後のユダヤ人に通じる人たちです。最近になっていわゆる「日ユ同祖論」が盛んになるのですが、その時期に、ユダヤ人の祖先のハプロタイプ E と同種であったことは特出すべき事実で、驚きです。
 5パーセントの C は、ハプロタイプ CF から分離し、F は、今、東南アジア、長江付近の人たちに濃厚に有してます。面白いことに日本人にも少々混ざっていて、日本人のアスリートに濃厚なのです。
 満州、朝鮮、インドネシアに散在する33.5パーセントのO1b2のが分離する以前の O は NOから、4 万年前に分離しています。ハプロタイプ N はシベリア辺りで濃厚。
 16.7パーセントのO2はハプログループはほぼシナ・チベット語族で、下位に分離したはミャオ・ヤオ語族、オーストロネシア語族とも関連する。そのうちの65.7%の漢族や 86.7%のビルマ系民族、50.9%の朝鮮人に高頻度であり、東南アジア人でも中頻度で見られる。モン・ミエン語族に濃厚で、大渓文化(だいけいぶんか)は、重慶市及び湖北省から湖南省に紀元前5000年頃から紀元前3000年頃にかけて存在した新石器時代の文化です。
 まとめますと、ハプロタイプ各種は、それの上部種から分離してきたのですが、環境の変化に対応して体質が遺伝子に影響を与えて生成されてきたのでありましょう。
 ここで特筆すべき点は、かの今西錦司が『生物社会の論理』 (1949) において、「棲み分け理論」を構築して、ホモ・サピエンスの繁殖、分離、移動にも関わる、という考え方が適応されると思うのです。各ホモ・サピエンスの集団がユーラシアの大平原で繁茂し、それぞれの社会的適応性の差異にしたがって、それぞれが住みやすい環境に移動していった、と考えられます。それが徐々に概ね東方に新天地を開き、さらに移動して行った平原で、更なる分化が起きた原理であろうと思われます。その様態は、「遠慮」という状況も加わって種族同士の少しの意識の差異によって分離していったのでありましょう。
 最後にもう一度、「日ユ同祖論」について少々述べますと、いわゆるAlu配列と呼ばれる約300個の特定の塩基配列(YAP+因子)を持つのはDとEのみであり、つまりYAP遺伝子というものがハプロタイプ DE に存在していますが、YAP遺伝子は中国人、韓国人にほとんどみられません。
 アジアの中で大変珍しいのです。それが日本人に多くみられるのです。
 そして、最終氷河期が終わりかけた頃の 1万 7千年前にベーリング海を越えた種族、ちょうど縄文文化が誕生した頃です。彼らは、南北アメリカ大陸のインディアンの男性にY染色体のYAP+が多く見られることから、インカ、マヤ、アステカを築いたのは、縄文人の元である列島に移動到達した日本人の先祖であった可能性が浮かびあがってきたのです。
 日本人の祖先は勇敢な「移動の民」であったのです。

https://youtu.be/vGCtK0WCe88
 
ジョン・ナック 「歴史思想書」より
図はパイオニア宇宙船に記載された地球人のシンボル


A timetravel fairy-tale

2023-03-30 01:21:14 | 宇宙的意識
時代が歪み 
時間に押し潰されそうな感覚に襲われたときはタイムトラベルの話が理想的
何がなんでも逆療法がいい

こんな春の嵐の寒い夜には
スペースミステリーの話を聞くのもいい
幼いとき聞いたゾッとする物語は今でも変わら
ぬままだから

こんな冷たい雨の夜には
暖かいミントの紅茶をすすりながら
恐竜と友だちになったり
可愛い宇宙人に恋したり
夢のまにまに未来を旅するのもおすすめ

yatcha john s. 「a timetravel fairy-tale 」

ファウンデーションの夢 第六部 ベイタ・ダレル 第10話 第2ファウンデーションの在り処?

2023-03-30 01:18:53 | ベイタ・ダレル
43第10話第2ファウンデーションの在り処?
ファウンデーションの夢 
第六部 
ベイタ・ダレル
第10話

第2ファウンデーションの在り処?

あらすじ

 死んだと思われていた、オナム・バーの愛娘ジータ・マネルラ・バーは生きていた。マネルラは、彼女の星、シウェナにジータ・ベリス・マロウを招き入れ、おまけにトランターから、パルヴァー家の娘、ジータ・ウォンダ・パルヴァーを一緒に連れて来た。ジータ・ウォンダ・パルヴァーは、パルヴァー家の初の女の子であった。
 ジータ・ベリス・マロウは、二つあったペンダントの一つをトランターから来た女の子に渡す。
 このことは、いよいよ第2ファウンデーションの出る幕が近づいて来たとの予感を与える。

 ジータ・マロウの娘ロアには、極めて聡明な娘ベイタがいた。

 ベイタとミュールの壮絶なる物語は、ファウンデーション設立から300年後に起こる。ベイタの物語はこうして始まる。

 ベイタの両親がガール・ドーニックの農園を再び買い取り、住み始めた。ベイタもモーヴ(ターミナスの首都)からしばしば泊まりに来ていた。
 近くには、朽ち果てたガールの屋敷があった。

 ベイタはコッソリと、そのガール屋敷の地下深くにあった『故郷星探査報告書』を手に取るのであった。

 そこにはファウンデーション設立当時、ガール・ドーニックの秘密の特別任務の記録が記されてあった。後に、アルカディアが、ジスカルド・ハニスからそれを譲り受ける。その内容の繙きについては続いて読者の努力に委ねます。

 時代は、ターミナスも徐々に往時の精彩を欠いて来たインドバーの世襲政権のもと、時代の暗雲に気付いていた数名の人々がいた。
 一人は心理学者、エブリング・ミス。もう一人は貿易商人のランデュ・ダレル、そしてベイタ・マロウもその一人に加えなければいけない。
 
 ベイタ・マロウはトラン・ダレルと結婚し、トランの出身星ヘイブンに赴く。そこで、トランの叔父のランデュに新婚旅行にカルガン行きを勧められる。ハネムーンは数日で今後の銀河を揺り動かす大事件に移行する。

 ミュールの宮殿から道化師がハネムーン中の両人に助けを求めて来た。

 その道化師はボボと名乗った。彼らは早々宇宙船の格納庫に戻る。

 そこに第三者がまた登場する。
 二重スパイ!?

 そのハン・プリッチャー大尉は、すでにミュール(ボボ)によって、洗脳されていた。

 さらにミュールはトラン・ベイタの宇宙船でターミナスまで同乗し、モーヴ市に降り立ち、ファウンデーション軍の宇宙戦艦軍に喪失感を与え、ハリ・セルダンの出現する時間霊廟に集う人々を降伏感へ誘導し、一日に、完全占領してしまった。

 最後の救いの砦であったファウンデーションの遊軍、独立貿易商人協議会連合の星々も、戦意を喪失。ミュールの圧倒的な感応力の前ではなすすべもなかった。ヘイブンに一時避難したベイタ夫婦とボボとエブリング・ミスは、トランターに赴くことになった。ランデュはボボの存在に何かを察するようになったが、ランデュは残った。

43
ランデュ おかしいと思わんかい、ミス。
 ここヘイブンでは、みんなやる気をなくしてる。この分だと、数週間ももたない。独立貿易軍もあと星、三つだけとなってる。
 ミス、そこであの道化師について何か分かったかな?

エブリング・ミス いいや、ランデュ。何も!何か怪しい、と思ってるんだな!

ランデュ そうだ。ミュールについて分かることは徹底的に調べなくてはならない。

 そればかりではない。時間霊廟にいた連中は右往左往しているばかりで、逃げようとしている様子がなかった。
 それに、トランが道化師を背負って、5人で鉄条網を突破できたのも、何か腑に落ちない。 おまけに船まで用意してあった。
 そしてここヘイブンでも、時間霊廟の時と同じ、無気力、自暴自棄の気分が蔓延している。

 ミス、君に是非頼みたい。最後の切り札だ。4人で銀河の中心部に逃げて貰いたい、そこで何か見つかるかもしれない。
 俺は責任上、逃げる訳にはいかないからな!
 
エブリングミス 銀河の中心部? まさか、それはトランターじゃ、ないだろうな?あそこに何があるって言うんだい?今ではすっかり廃墟だと言われてる!
 
ランデュ 図星だ!流石、セルダンの末裔学者さん。そう、トランターだ!あとは第二ファウンデーションだけが頼りなのだよ!!

エブリング・ミス まさか、第二ファウンデーションは、「星界の涯」にあるんじゃあなかったのか?
 俺は信じられんがな。

yatcha john s. 「第二ファウンデーションの在り処?


ファウンデーションの夢 前史 3

2023-03-28 22:22:02 | ファウンデーションの夢 前史
ファウンデーションの夢 前史 3

 禍福は糾える縄の如し
 東洋の深明です。
 最新の量子論の識者は「素粒子をみると、観られる側(素粒子)が微妙に別な顔を見せる。」と言って、言い換えるなら、旧来から言われて来てるのとは違い、精神のない無機物も精神的働きがある、と考えているみたいです。

 前史2に述べました、ジスカルド・レーベントロフの行為に遺憾の思いをもたれた方もおありだと思い、僕は、いささかジスカルドの名誉のために、彼の行為の動機を弁護したほうがいいと思い、少し説明を加えてみます。
 
 有名なジスカルドが盟友ダニール・オリヴォーに発した宇宙史の折り返し極点のセリフをまず、お知らせいたします。

 「やめたまえ、フレンド・ダニール。限界をわきまえなければ...」

 そうです、まず、ダニールが、地球全土に配置完了の核反応増幅装置(世界中にある429基から523基以上の原子力発電所の核融炉がほっとくと爆発をおこす。)のをそのままにしようと先輩ジスカルドに提案した時のとっさの反応の発言です。
 
 ダニールは、全三回以上に亘って地球のニューヨーク市警のイライジャ・ベイリーとの共同捜査によって彼の陽電子頭脳は新たな次元に遷移して行ったと言うのが自然なのです。




 ジスカルドはダニールの提案に苦慮し、その決断が第零の法則の創出に至り、....
 その責務(報い)として、彼の全機能停止を自らに課し、ダニールを代理者として委ね、ダニールもその責務(報い)として二万歳の不死の従僕への生涯を果たして行かねばならないのでした。
 第零の法則は、またしても、その完結として人類の故郷喪失、宇宙進出以前の全知識の消去。そしてその消去によって、新たな混沌を招来させてしまうのですが、ながくなりますので、詳細は次回で。お粗末でした。

yatcha john s.