コツコツ歩き隊!

一関でランチ : 三彩館ふじせいで、一関名物「ひと口もち膳」をいただく

一関名物

「和食」のユネスコ無形文化遺産認定に一関・平泉(岩手県)の「もち食文化」が貢献したのだとか。
仙台(宮城県)でおもちのおいしさを知り、お正月以外でも食するようになった私であります。
一関、平泉のおもちの食べ方はさらに多彩であると知り、
そりゃぁ、何としてでもいただかなくてはと、平泉・一関散策2日目のハイライトは「おもち」と決めて、
行動したのでありました。

向かった先は「三彩館ふじせい」さん。

客席はかなり用意されているのですが、満席状態。
早めに行かないと席待ちとなります。

席に着いて、すぐ注文したのは「ひと口もち膳」。

お店の人気メニューです。(1,620円也)

おおおおおおおおおおお、テンションが上がります!!
なんてきれいな御膳でしょう。
どれからいただきましょう。
頭の中で作戦を練ります。(笑)

おもちは全部で9種類。


「しょうがもち」


「あんこもち」
一関の冠婚葬祭に供される「もち本膳」では最初に振る舞われるそうです。


「納豆もち」
糸をひくことから不祝儀には使われないそうです。


「くるみもち」
くるみの香りが強く、おいしいです。


「ごまもち」


「えびもち」
小さな沼えびが使われています。初めて見るおもち料理です。


「ずんだもち」
本来は夏から秋のもち料理の代表だったのだそうです。
こちらのずんだは枝豆をすりつぶして作られるそうで、仙台のものと食感が異なります。


「じゅうねもち」
「じゅうね」とはシソ科のエゴマの実のこと。
味は濃厚、香りも高く、非常においしくて、一口では足りなかったです。


「お雑煮」
もち本膳では締めくくりに供されるそうです。
温かくて胃がホッとする椀です。

こちらに甘酢味の大根おろしと野菜の浅漬けが付きます。

一関・平泉地方では伊達藩から伝わったもち食文化が受け継がれている地域で、
季節の行事や人生の節目など、ハレの日にはおもちが食べられてきました。
「もち暦」によれば、年に60回以上も食べるのだとか。
もち料理の種類も豊富で300種類もあるとのこと。
藩政時代、白いおもちを食べることができなかった農民たちは、落ち穂や青米、くず米などを粉にして練り合わせ、
雑穀をまぜてついた「しいなもち」をおいしく食べようと工夫を重ねました。
そうして生まれたのがもち料理なのだそうです。

先人たちの知恵がたくさん詰まった有り難いおもち料理をよく噛みしめながらいただきました。
全部おいしかったです。(喜)

日本料理の最高の格式である本膳料理の一汁三菜をもちだけで調えた「もち本膳」には、
いただく際、作法や食べ方に決まりがあるのだそうですが、
こちらの「ひと口もち膳」の場合は、そんなに難しく考えなくて良いようです。
次はどれを食べようかなぁ、と迷いながら、しかしそれがまたとても楽しい、素敵な御膳です。


三彩館ふじせい公式HP:http://fujisei.co.jp/fujisei/

参考資料

  • 一関・平泉 おもちのはなし(リーフレット)
  • 三彩館ふじせい ひと口もち膳に添えられた説明書

どなたが投票して下さっているのか分かりませんが、本当にありがとうございます。これからも頑張ります!

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