札幌北二十四条西郵便局
「公園」を描いた風景印(消印の一種)がある札幌。
1つは札幌初の冒険公園を描いた「札幌北二十四条西郵便局」のものでした。
故に、こちらの郵便局を訪れると決め、公園を描いた風景印があることが分かった時、
今度はその公園にどんな曰くがあるのか、ものすごく興味が湧きました。
「札幌北二十四条西郵便局」の風景印、テーマは「エルムの森公園の牧舎型木製遊具」であります。
テーマ : エルムの森公園の牧舎型木製遊具
切 手 : 絵本の世界シリーズ第2集「はらぺこあおむし」 82円
雪解け著しい3月の札幌。
しかし、「エルムの森公園」はまだ雪で覆い尽くされておりました。
なぜ、この公園は風景印のテーマとなったのでしょう。
公園の遊具の1つであった「牧舎型木製遊具」は見当たりません。
遊具に特別な意味はなかったようです。
キョロキョロ辺りを見回すと、1つ、興味深い看板を発見しました。
この地はかつて北海道大学第2農場として使われていた場所であり、
さらに擦文時代(900~1300年前)の集落が発見された所でした。
擦文時代とは
7世紀ごろから13世紀(飛鳥時代から鎌倉時代後半)にかけて
北海道を中心とする地域で擦文文化が栄えた時期である。
本州の土師器の影響を受けた擦文式土器を特徴とする。
後に土器は衰退し、煮炊きにも鉄器を用いるアイヌ文化にとってかわられた。
(ウィキペディアより)
擦文文化とは
擦文土器を伴う文化。
北海道、東北地方北部に分布し、8世紀頃より鎌倉・室町時代に及んだとされ、
研究者によっては近世まで続いたとする。
北海道の続縄文文化に本州から北上した土師器 (はじき) を伴う文化が接触したと推定され、
またアイヌ文化に先行する文化として考えられている。
おもな生業は漁労であったと考えられるが、方形の竪穴住居にはかまどがあり、
粟、ひえ、そばなどが出土することによって、小規模な栽培も行われたことがわかる。
(ブリタニカ国際大百科事典小項目事典より)
遺跡からは竪穴式の住居跡や土器、鉄製のナイフや糸を作るための紡錘車等が見つかっています。
「エルムの森公園」。
春が来れば、木々の緑豊かな心安らぐ、市民の憩いの場となるであろう、この地には、
東北地方北部から北海道でしか見ることのできない貴重な遺跡が眠っていました。
実に面白い散策でした。
所在地