≪前回からのつづき
1日目
5.弘前城へ
洋風建築めぐり2つ目の建物に向かいます。
住宅街を歩きます。
時々老朽化が進んではいても、デザインの素晴らしい建物に出会います。
フレンチの名店もある弘前市。街の歴史が気になるところです。
2つ目の洋風建築「カトリック弘前教会」です。
明治43年(1910)、オージェ神父の設計を堀江佐吉の弟、横山常吉が施工しました。
ロマネスク様式が取り入れられています。
尚、堀江佐吉は明治時代の東北の建築に大きな足跡を残した人物だそうで、覚えておいた方が良さそうです。
紙の地図を頼りに進みます。
ガイドブックの地図ではイマイチ心許ないですね。今後はライトマップルを用意しようと思います。
やはり素敵な建築物がありました。(写真左)
3つ目の洋風建築、「日本キリスト教団弘前教会」です。
東北最古のプロテスタント教会でパリのノートルダム大聖堂を参考に建築されたゴシック式木造建築です。
堀江佐吉の子、斉藤伊三郎により施行されました。
堀江佐吉は洋風建築についてよく研究しただけでなく、後進の育成にも尽力した人物なのだそうです。
いよいよ弘前城が間近となりました。
弘前文化センターや、
(銅像は弘前藩初代藩主・津軽為信公)
NHK弘前支局が近くにある東門から入城します。
(青森県のご当地どーもくんをチェックしたかったなぁ。)
6.弘前城見学
東門から入った理由は「日本100名城スタンプ」が設置されている「弘前市緑の相談所」が近いからなのですが、
それでも相当歩きました。
公園としても整備されている弘前城。
ジョギングにも良いコースのようですが、ほとんど休憩せずにここまで来ているので、ひどく長い道のりに感じられました。
ようやくたどり着いた「緑の相談所」。各種スタンプが用意されていました。
弘前城のスタンプです。(乾燥が足りなかった。汗)
少し休憩をすると、城内の見学を始めました。
城内には古木・名木がたくさんあります。写真左は「キズコ」。
津軽を平定した津軽為信の子、信枚(のぶひら)により造られた弘前城。
非常に緑豊かな城内であります。
こちらが天守閣。江戸時代以前に建設され、現存する12天守の1つ。最北にある天守でもあります。
築城時の天守は五重だったのだそうですが落雷により焼失。本丸の辰巳櫓を改築して天守代用としたそうです。
日本一低い城ではありますが、司馬遼太郎も褒め称えた程の名城であります。
岩木山のダイナミックな景色も楽しめるのですが、この日は生憎の曇天。
右写真は本丸にあった井戸枠。
いよいよ暗くなってきました。写真撮影ができるうちに予定のコースを回らねばなりません。
とにかく足を動かします。
明かりが灯り、なんだかいい感じ。ちなみに右写真は「お手洗い」です。
急がなくてはならないのに、寄り道ばかりしております。
出口までなんて遠いのでしょう。弘前市立博物館はいつか今度伺いたいと思います。
追手門を出ました。ものすごく休憩したいところですが、かなり暗くなってきました。
気合を入れ直し、歩き始めたのでした。
7.いよいよ1日目のクライマックスへ
弘前城追手門のそばには色々な見学地がありますが、ガイドブックの地図が分かりにくかったため、
遠回りして残り少ない体力を消耗してしまいました。
次回からは「ライトマップル」を購入して臨みたいと思います。(決意)
写真左は4つ目の洋風建築「旧東奥義塾外人教師館」、写真右は5つ目の「旧弘前市立図書館」です。
なお裏手には「ミニチュア建造物群」があり、こちらも見応えがあります。
(撮影が厳しくなってきました…)
遂に最後の洋風建築「青森銀行記念館」に到着しました。
ライトアップされていたため、撮影ができました。(良かった。)
明治37年(1904)に名匠と言われた堀江佐吉により設計施行されました。
木造ルネサンス様式の建物です。
最後に大御所・堀江佐吉の作品を見ることができて良かったです。
1日目の予定をすべてクリアし、夕食と休憩をとることにしました。
ヘトヘトになっているので、近場で休みたいところ。
「食べログ」で必死に探し、西洋各国料理のお店「AL PORTO」さんにお邪魔することにしました。
大人の雰囲気でしかも洋酒を楽しみながらお料理をいただくという感じのお店で、一人飯をしたことがないものですから、
ちょっと緊張しましたが、お店の方が親切に迎え入れて下さったので、ゆっくりくつろぐことができました。
初めて一人飯でワインを注文したところ、素敵なお通し(左)が出され、こちらに来て良かったと思いました。
オーダーしたのは「チキンのカチャトーラ」(右)とパン。美味しかったです。
仕切りを隔てた向こう側の席では学校の先生たちが反省会を開かれていたようで、とても賑やか。
楽しい雰囲気だったので、一人での食事も何だか楽しく、随分疲れも取れました。
「AL PORTO」さんは、色々なニーズに応えることができる良いお店だと思いました。
お店を出ると、ホテルに向かって、また歩き始めました。
半日で弘前市内を回るのは、やはり、ちょっときついですね。
泣く泣く通り過ぎた観光スポットもありました。
またいつか弘前に来られたらいいなぁ、と思いながら、美しく灯る街路灯の下を歩くのでした。散策コース
参考資料
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ウィキペディア「堀江佐吉」
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るるぶ「青森」(2011)
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『日本100名城に行こう』(公共財団法人 日本城郭協会監修 Gakken)
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