■『散り行く花』 (1919年/米) D・W・グリフィス監督
最初のシークエンスは、港町の大通りを捉えたドキュメンタリー風の映像と、寺院内でのドラマ風の映像とで構成されていました。前者は、画が繋がっていない所為もあって、一見乱雑な編集に感じますが、画面サイズへの規則性が見られます。
《ロングショット》→《フルショット》or《ニーショット》→《ミディアムショット》→《クローズアップ》or《フルショット》
・全体像を捉えた《ロングショット》。
・その中の、ある状況を捉えた《フルショット》や《ニーショット》。
・人物の表情を捉えた《ミディアムショット》。
・更に、手元へ寄る《クローズアップ》であったり、逆に、《フルショット》へ戻ってみたり…。
大通りのロングショットは、船のシルエットと同様、シークエンスの冒頭(※写真:1、2)とその最後(※写真:4、5)に置かれ、途中、寺院から大通りへの場面転換に際しても基点として置かれていました(※写真:3)。勿論、同じ構図です。
(※写真:1) (※写真:4)
(※写真:2) (※写真:5)
(※写真:3)
冒頭のロングショットは、2つのカットを繋げていましたが、1つ目のカット(※写真:1)では、駕籠屋が画面奥から手前へ移動するアクション、次のカット(※写真:2)では、人力車が画面手前から奥へと移動するアクションが含まれていました。この2つのアクションを、シークエンスの最後のロングショットでは、反転させて見せています。駕籠屋は画面手前から奥へ(※写真:4)、逆に人力車は画面奥から手前へのアクションです(※写真:5)。芸が細かい!
画面サイズへの規則性に関しては、後日…。
最初のシークエンスは、港町の大通りを捉えたドキュメンタリー風の映像と、寺院内でのドラマ風の映像とで構成されていました。前者は、画が繋がっていない所為もあって、一見乱雑な編集に感じますが、画面サイズへの規則性が見られます。
《ロングショット》→《フルショット》or《ニーショット》→《ミディアムショット》→《クローズアップ》or《フルショット》
・全体像を捉えた《ロングショット》。
・その中の、ある状況を捉えた《フルショット》や《ニーショット》。
・人物の表情を捉えた《ミディアムショット》。
・更に、手元へ寄る《クローズアップ》であったり、逆に、《フルショット》へ戻ってみたり…。
大通りのロングショットは、船のシルエットと同様、シークエンスの冒頭(※写真:1、2)とその最後(※写真:4、5)に置かれ、途中、寺院から大通りへの場面転換に際しても基点として置かれていました(※写真:3)。勿論、同じ構図です。
(※写真:1) (※写真:4)
(※写真:2) (※写真:5)
(※写真:3)
冒頭のロングショットは、2つのカットを繋げていましたが、1つ目のカット(※写真:1)では、駕籠屋が画面奥から手前へ移動するアクション、次のカット(※写真:2)では、人力車が画面手前から奥へと移動するアクションが含まれていました。この2つのアクションを、シークエンスの最後のロングショットでは、反転させて見せています。駕籠屋は画面手前から奥へ(※写真:4)、逆に人力車は画面奥から手前へのアクションです(※写真:5)。芸が細かい!
画面サイズへの規則性に関しては、後日…。
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