ホテルは運河のそば。
お荷物を置いて身軽になって、少し時間があったので歩いて運河の乗船場所まできょろきょろしながらゆっくりお散歩。
お祭りの名残か、子供たちの小さな集団が、ちょうちんの下で太鼓叩いて盛り上がっていたにゃ^^。
日暮れにはまだ少しある夕暮れ。
ナイトクルーズ前の、昼間コースの最終便は、まださほど並んでいなかったけど、
「前のほうがいいよね?。」
「うん!。」
力強い葉っぱちゃんのお返事に、残照厳しい日差しの中で行列のほぼ先頭に並んで・・・。
でもやっぱり・・・。
前の人の所にワラワラ人が横入り。
(函館山と一緒。ばーちゃんのお説の《靴下を履かずに素足でズック履く騒がしい人たち。》(笑))
先頭座席だけは左右3人ずつ。
後は4人座席が左右二つ^^。
乗船するとき、前に割り込んだ人たちが8人グループだったので、ばーちゃんたちの前にいたもうひとグループの3人団体とばーちゃんたち3人組が、先頭座席に導かれたのにゃ。ひゃひゃひゃ^^。
ぶー垂れていた8人組も、2列目に収まり、どんどん席は埋まって、立ち上がったり騒いだら転覆しそうなチョー満員^^。
でもそれがフツーみたいで何事もなく出港。
日差しも少し落ちて涼しい川風に吹かれ、気分爽快^^。
今度の1万円札になる渋沢栄一も、小樽にかなり入れ込んでいたみたい。北海道開発の援助者の一人だったんだにゃ。あちこちで未だに大活躍^^。
運河は立派な掘割。そのおおきさにびっくり!。
一級河川ほどもある広さの掘割と、半分ほどの狭めの掘割からなっていて、成り立ちの歴史があったんだよ。
小一時間の就航で、隅々までの観光を終えて初めの港に着くと、先頭乗者のにゃんたちは、最後^^。
足ノロのばーちゃんが、よいしょよいしょ階段を上り切ったころには、先に降りた人たちはもう散りぢりにどっかに行っちゃってて、待っていただろうタクシーももういなくなっちゃってたにゃ^^。
「あっちの広い道路の方に行けばとおるんじゃない?」
そう言ってたとき・・・。
「あっ!。あっちからくるタクシー、さっきホテルまで乗ったのと同じ色!。」
葉っぱちゃんが目ざとくそう言ったにゃ!。
おとーさんが手を上げると傍で止まり。
「やっぱり!。さっきの運転手さんだ!^^。」
こんなことあるんだぁ!。
運転手さんもなんかほっとした顔して、
「お客さんに会えてよかったです。さっき忘れ物なさったでしょ?。」
「え?。」
運転手さんが差し出したものは、ホテルのフロントでおとーさんが色々聞いた、これから行こうかというお店屋さんの地図と電話番号><。」
「え?。落としてたの?。気が付かなかった><。無いとどこに行けばいいのかが分からない所だった。おんなじタクシーでよかったな^^。
ついでと言ったらなんですけど、運転手さんお薦めのお店はどこかあります?。」
函館でもそうだったけど、ここも夜のおしまい時間がめちゃくちゃ早い。
さもなければ混んでいて入れないとか・・・。
運転手さん、ホテルで貰った紙を見ながら
「う~~ん。どこもそろそろオーダーストップの時間かな。
元花街だった繁華街まで行けば、まだやっているお店もありますけど・・・。ちょっと遠いです。」
「かまいません。運転手さんお気に入りの『小樽のおすすめ店』に連れてってください。」
陽はまさに暮れなずむころ。
街灯もつき、夜の街にどんどん変貌していく小樽。
ばーちゃんのお願いで車はすたこら繁華街まで^^。
思ったほど遠くもなく、一軒の和食のお店へ。
運転手さんが下りて行って声をかけてくれたおかげですんなり入店^^。
そこで奇縁のあった運転手さんとはお別れして、さっそくお御馳走選びにゃ^^。
目移りしすぎのメニューを見ながら、ばーちゃん無理難題を聞いてみる。
「この《ベーコンとほうれん草のバター炒めチーズのせ》から、チーズなしにしてべーコンの油だけでいためたシンプルなふうにしてもらえる?。」
「じゃがいもとソーセージのバター炒めも、オリーブオイルで仕上げてもらいたいんだけど。乳製品ダメなの。」
少しじゃ申し訳ないので、おとーさんと二人分2皿ずつ頼んだ後、葉っぱちゃんがじゃがバターを頼んだら、ホカホカジャガイモだけ@@^^。
ばーちゃん慌てておねーさん呼んで、
「ごめんなさい。紛らわしくって。乳製品ダメなのはばーちゃんだけなの。この子にバター下さい。」
すぐにおねーさんが持ってきてくれたけど、また葉っぱちゃんこじれてぶすっ。
そのあとのお刺身盛り合わせも特選お寿司も、むくれた勢いでむしゃむしゃ^^。
15歳ってそういうお年頃なんだって><。
色々あらぁなで、旅行最後の夜はそろそろおしまい。
続く