緑の指は永遠の憧れ

亡きお姑様から畑を引継ぎ、この春から右往左往しつつ作業開始。
覚え書きを兼ねアタフタぶりを記していきます。

きゅありんぐ3日目

2020-10-28 01:07:29 | 
さて、行き当たりばったりで始めた
サツマイモのキュアリングも3日目です。(27日現在)
明日の朝には晴れて丸4日を高温の中で過ごしたイモ達が
艶ピカで卒業するはず
…だったのですが、水滴にけぶる温室内をしっかり点検したところ
なんとパネルヒーターの真上のイモが
5、6個も干からびておりました。
全体を30度以上に保つために
パネルヒーターに頑張ってもらった結果、
近いところがやられたようです。
ただ、ヒーターが頑張ったおかげで
心配していた湿気によって発火…とかはなかったので
仕方ないというかなんというか…。

干からびたイモを取り出してよく見てみたところ
ダメになった部分と大丈夫なところがきっぱりと分かれており
これはキュアリングの成果なのかな?と思いました。

今朝、細めのアルミダクトを繋いだことで
加湿器本体を外に出すことができました。
加湿器が中に入っている時は
ファスナーを開けて置かざるを得なかったので
ビニールの風呂敷などで隙間を覆っていて
いろんなところがびちゃびちゃだったのがなくなり
見た目もすっきり♪

だけどやっぱり温度と湿度の調節ができる保温庫があればなぁ。

頑張ったけど、縦型4段のミニ温室だと
循環が悪くて、上段と下段では条件が変わってしまう。
次にやる時はサーキュレーターみたいなのも欲しいところ。
もうちょっと、人も入れるくらいの
大きい温室買っとけばよかったなぁと思ったり
でもそうするとパネルヒーターも加湿器も複数個必要だしとか
いろいろ悩むところ。

・・・・・・・・・・・・・・

今日はいいお天気だったので
もう待てない!とばかりに仕事をほっぽって
残りのサツマイモを掘りに行ってきました。

まだ土が濡れてて重い〜
そして、なんでそこにいるのイモ達よ。
そんな遠くでイモになってるから
『こんなところにはないよね?』
と安心してスコップを入れるたびに狙ったかのようにざっくり。
サツマイモ掘りは発掘調査だ。

ざっくりいったイモは売り物にならないし痛みも早い。
ちょっとスコップでかすっただけでも傷になって
放っておくとそこから腐りだす。

なかなかにサツマイモとは面倒なものよ。

サツマイモを掘って、もう腰がいかんわ〜と
残り2畝を残し帰ろうと思ったものの
一旦帰れば仕事をしなくてはならないし…と思い返し
これもやらねばと持って行ったタマネギの苗とレタスの苗を
よいしょよいしょと植えつけて
ついでに里芋はどうかな〜と試し掘り。

今年は水やりの他は大して手をかけなかったのに
思いがけずいい大きさの小芋がバッチリ付いていました。
こんなの初めて。嬉しい〜。3株ででっかいザルに山盛り♪
しかし明日の朝は霜注意報発令。まずいわ。
去年は今頃はもう掘り終わってたんだけどなぁ…。

あとは残りの里芋掘りとサツマイモ掘りと
足りないタマネギの苗を買ってきて植えて
赤大根を収穫して直売に出してみて
いちご畝を立てて植え替えして
長芋を掘って、落花生を掘って、
残ってるレタス苗とキャベツ苗をどこかに植えて
長ネギ掘って、カブを間引いて
チューリップとアネモネの球根植えて
花壇に堆肥入れて、秋まきの花の種をまいて
もち麦を蒔く。
白菜が盛大に青虫にやられてるから農薬に頼るか…
まだまだ元気なナスとトマトとピーマン。
名残惜しくていつ倒そうか悩み中。
さくらんぼ園は消毒してネットを外すという
面倒くさい作業を雪が降る前には終わらねば。

あ、あと、食べたリンゴの種蒔いといたら4本も苗が育ったので
どこかに植えなくちゃ。
雪囲いもだんだんやらなくちゃだし…

やることいっぱいだ〜。

続キュアリング

2020-10-26 18:30:21 | 
引き続き『きゅありんぐ』らしきことをしております。
あと2日じゃ。

加湿器の下にあまりにも水が溜まるので
発泡スチロールの箱を敷いてみたら
溜まる〜溜まる〜よ、お水〜が溜まる〜
よろ〜こび〜悲しみ、くりかえ〜えぇし…

そう、あまりにも水が溜まるので、お箸でぐさっと穴を開けて
空いていた漬物用のガラス瓶で受けるようにしたら…

なんということでしょう!

水琴窟の出来上がりです。

とても澄み切った美しい音を立てて
ビンの中にお水が落ちていきます。
思いがけない癒しです。

しかし、このままではまずいです。
さすがに2日経過して
下に敷いていた新聞紙もダンボールもすっかり水を吸い込み切って
パルプに戻ろうとしています。

心配していたパネルヒーターは
思いがけず、その辺りに水蒸気が行かないようで
元気に頑張ってくれています。
温度もいい感じです。

しかし、加湿器は酷い有様です。
雨の中に置いているような状態なので
さすがにまずいと思い、今日はホームセンターから
細めの蛇腹のアルミ管を買い込んできました。
夕飯のあとにこれを使ってなんとか加湿器を温室から外に出そうと思います。

まあ加湿器を出しても
水琴窟は続くんですけどね。。。

せめてもの救いは新聞紙&ダンボールの下にプチプチを敷いていたことでしょうか。
そこだけは偉かったぞ自分‼︎

水蒸気といったけど
超音波式の加湿器だから霧っていうのが正解か。

スチーム式は電気代が高いからと
こちらにしたのですが
これで加湿すると冷たい霧が出るので温度が下がり、
結果、パネルヒーターが頑張るという結果で
つまるところ電気代は同じであったのではと
ふと考えたりして少し凹みます。

では今夜も温室を見守りながら
夜を過ごしましょうか。

皆さん、くれぐれも
畳の部屋で温室に加湿はしないように。
経験者からの悲しい忠告です。



きゅありんぐ

2020-10-24 16:29:24 | 
今年になって、ちょぼちょぼとさつまいもを出荷しだした。
5、6年前に気が向いて作り始め、
手もかからないことからなんとなく毎年作り続け
いつの間にか『そんなに作ってどうするの?』って言われ
ご近所に配るくらいになった。
と言っても、7、8畝程度なんだけど…。

ひょんなことから5月に急遽
さくらんぼを出荷するようになり
道の駅に出荷するのに登録料とやらも支払ったので
どうせなら出せるものは出してみようか〜と思っていたが
夏場の野菜はなんとなく自信がなくて見送ってしまった。

いけそうな気はするんだけど、こんなん出してもいいの?と怖気付いてしまい
仕事の忙しさも相まって手が回らなかった〜。

紫蘇と空芯菜も出せばよかったなぁ。
手書きのロゴも書いてもらっておいたのに…。

まあ、そんなこんなで
さくらんぼで申し込んだ時に
『他にも何か出せますか?』と聞かれたので
サツマイモを少々と答えた。

答えたからには出そう!と奮起し
掘り上げて洗って(!)
乾かしてg計って、袋に入れ食べ方とか特徴を書いた紙を入れ
ラベルを巻いてpopも作った。

準備万端整えていざ出してみたら
なんということでしょう!
サツマイモ出荷する人が多すぎて置く場所がないのです〜。
勇んで10袋持っていったけど、ぎゅうぎゅうに詰めても5袋。
正面向けて置くこともできず、ラベルも半分しか見えず
いささか悲しい。
しかし、土日だったのが幸いしたのか初回はまあまあ売れて
何度か追加しに行った。

しかし、サツマイモ。
侮れないのである。
割とすぐ痛む。カビる。シナシナになる。
15度を下回ると腐る。冷蔵庫厳禁。
そして掘ってすぐは甘くもなんともない。
2週間待ってもらうとじわじわ甘くなりだすけど
本当に感動するほど甘くなるのは年を越してから。
ただその頃になると、どんどん腐る。
15度以上にしていても腐る。

去年というか、今年の2、3月は腐ったものを取り除きながら
なんて美味しいの!?と感動しながら食べた。
でも、お客さんにはそんなことさせるわけにもいかない。

買ってもらって腐ったら申し訳ない。
と、ちょっとおっかなびっくりの出荷である。

とりあえず、我が家に、出荷したものと同じ包装にして
取り置いたものを食べてみたけど
今のところそこそこ甘く、腐ってもいない。

ただ、ライバルが多すぎて、売上になかなか繋がらない。
棚にずらっと幅15センチくらいづつのサツマイモ戦争。
この際、年を越して甘くなってから出荷したい。

改めて保存方法を調べてみたら
洗わない(!)
そして『キュアリング』というものが必要なのだそうだ。
なんでも温度を30〜35度・湿度90〜95%にして100時間置いて
その後一気に15度まで温度を下げるそうな。

え〜そんなん、一般家庭じゃ無理でしょう?

でもなんとか腐らず保存したい。
今までダンボール&籾殻でも腐り、
発泡スチロールの箱に新聞紙でも腐り
ダンボール敷きのコンテナ3段重ねダンボール囲い毛布3枚掛けでも腐らせたからには
これをやれば腐りにくくなるというならなんとかしたい。
しかし保温庫を買うにはちょっと…。
ということで、自家製保温庫爆誕。

家庭用園芸ミニ温室に温室用パネルヒーター&加湿器&サーモ&温度計&湿度計

しかし目を離すのはちょっと怖い。
何しろパネルヒーターと加湿器だ。

その結果、仕事部屋隣の仏間に設置するという暴挙に出た。

今、土を払い落とした3カゴ分の芋を並べて
温度も湿度もバッチリ。多分。
何しろ湿度計がちょっと落としたくらいで壊れてしまったので。
温度は完璧。サーモ付けといてよかった。

しかし、仏間に湿度90%越えの温室は無謀だった。
カラーボックスを倒して板を敷き、ビニールにダンボールに新聞紙を敷いて
温室を設置したのはいいけれど、水滴が…水滴がビニールを伝ってどんどん落ちて
びちゃびちゃである。
いっそ使っていないちゃぶ台の上にどんと載せれば拭きやすかったかも。

このまま4日間。いけるのか。
とにかく目を離さないようにして
見守るしかない。
もしもこれで失敗しても来年の糧になるだろうと
ダメ元である。
4日間は長いよぉ。

とりあえず、消火器は手元に置いてある。
夜は自分、就寝時間が3時だから大丈夫かなっと。
なんなら夜中は加湿器止めて、濡れタオルをぶら下げるか。

メーカーが聞いたら怒るだろうな。

キュアリング成功しますように。
というか成功したかどうか見分けってつくのかな?

みんなは真似しないようにね〜

落葉病

2020-10-17 14:56:43 | 
どうもここ数年、柿の出来が良くない。
よくないというか、一年おきくらいに早くから葉っぱも実も落ちてしまう。
今年も早くから葉が落ち、実ももうあんまり残っていない。

これまで特に気にすることもなく、木も疲れてるんだろうと
成り行きに任せてきたけれど、最近
ちょっと畑仕事に以前より力を入れていて
農薬の使い方やら肥料のやり方やら
改めて雑誌などを読み込んでいたら

…あれ?
もしかして柿の木も病気なんじゃ?
とふと思った。

そのものずばり『落葉病』というものらしい。

不思議なもので、庭の柿の木なんていうのは
何もせずとも毎年なるもの…みたいな意識があって
ちゃんと肥料やってちゃんと殺菌剤撒けば治るものとは
思っていなかった。

さくらんぼ園始めたせいもあるかな。
ちょっと見る角度が変わったような?

なんかすまん。
ほったらかしてて。

あと、柿の木の幹に苔がびっしり生えてるんだけど
これも年取ったんだからしょうがないって思ってたのが
ちゃんと調べたら、幹に着く苔には病原菌とかがいっぱいだから
冬場に全部こそげ落としてやりましょうとあって驚いた。

へぇ〜。
苔むして風格出たね。なんて思ってたわ。
木のとっては負担だったのか…

なんというか、今まで完全に
自家消費のための野菜しか作ってこなかったから
ある意味自然の成り行きのままに
できたものを食べればいいと思っていたのが
少しながらも道の駅に出荷するぞとなったら
ガラリと意識が変わった気がする。

もともと農薬はあまり使っていなかったけど
さらに気をつけようと思うし
でもちゃんと使いどころを弁えて
必要な時にやらないと、虫だの病気だのにやられて
出荷にこぎつけられないぞっと。

せっかく道の駅に出荷会員の申し込みをしたからには
夏場の野菜も出したいなと思ったけれど
どうにも自信がなくて
こんなのを出してもいいものか?
いったいいくらで売ればいいんだ?
などと迷っているうちに終わってしまった。

そういうことを、誰かに気軽に相談できたらいいなぁ。

秋になってちょこっとまた出荷を始めたけれど
売り場で水気を出してないかとかしおれてないかとか、
隣の方に迷惑かけてないかとか
買ってもらって家に帰ったら虫が出てきたとかしたらどうしようとか
いろいろ気になってしまう。

出荷する野菜の種類を考えるのも大事だなと思う。

農薬や肥料がどれくらいいる野菜かとか
手がかかるか放置で大丈夫かとか
すぐにダメになるか長く置けるか
場所を取るかコンパクトか、
重いもの軽いもの
見た目が華やかとか色が変わっているとか
そしてもちろん味。
これも
あまり違いがわからないもの
(例えば葉物・まあ、もちろん美味しい葉物は美味しいんだろうけど)や
味にこだわられるもの
(果物類とかサツマイモとか甘みを感じる系)があって、
色々と難しい。


野菜を出荷するって、先先のことを予想して
何をどれだけ作るかよくよく吟味しなくちゃいけないなぁと
畑作業始めてけっこう経って
しみじみわかってきたような気がする。