
2332kmで入庫。
アーバンのレンズが懐かしい初期型セル付です。ウインカーリレーの音が大きいところがなんだかヒューマンティック。外装は綺麗でエンジンも好調。状態は良さそうです。気になってメンテしたのは・・・
・前後ブレーキレバーの引きしろ。
・右ハンドルスイッチ取付角。
・各部注油
等々。先ず試運転の為右ミラーの角度を合わせようと試みるも、巧く動いてくれません。よくよく見るとスイッチボックスが下を向いていて、当然ミラーのネジ穴も変な方向になってます。一応許容範囲に修正したんですが、もしかしたらぶつけたのか、ハンドルパイプ自体が歪んでるのかもしれません。凄く微妙な程度ですが。

仰せつかったメンテナンスのメイン、マフラーを塗装する為に取り外し。発売から8年を経過したチョイノリ、最近はマフラーのフランジが固着・破損している場合が多く、毎度ドキドキしながらアーレンキーを回しますが、今回も固かった・・・固かったよ(TT)
というか、手順としては当然フランジを外した後にマフラーボルトを外すわけですが、このマフラーボルトが最初からユルユルだったんですよ。これはつまりフランジ側に負担が掛かってる可能性があるわけで、チョイノリのネジ各部締め付けの有用性って、こういう所からも分かると思います。チョイノリとつき合うことは確かにちょっと大変。だけどこういう基本を抑えていればちゃんと応えてくれるのもチョイノリであって、だからカワイイんですよね。誰彼に薦められるバイクじゃないけど、他のバイクには無い魅力なら間違いなく持ってます。
無事にマフラーさえ外せれば気持ちは9割方終わったも同然。こないだの水色チョイみたいに、なめるの怖くて断念する事もなく良かったです。

錆を落として耐熱塗装。それにしても9月半ばだというのに暑い! こないだの台風前にこの夏自慢のタープは撤収してしまって、こんなに暑い日が続くなら仕舞うんじゃなかった。まさか錆落としでこんなに苦労するとは。しかし暑さのお陰で乾きは早いです。

ワコーズ・シリコンガスケットを塗って無事取付。ひとつ気になったのはチェーンの張り。ちょっと弛み気味なんですが、ここから張るとパンパンに張ってしまって余裕が無い。実はテスト走行で、25km/hの巡航をしていると周期的にテンションが強く掛かってるような感覚を覚えまして(分かってしまえば全域でも。25km/h辺りが判り易い)『グワ~ングワ~ン』って音がする。押し歩いて確認しても、やっぱり『ギコ~ギコ~』と音がして、かなり負荷が掛かってると思う。
ここで考察。初期型以降チェーンが変わったのは歯数の違うスプロケとの兼ね合いもさること乍ら、短い長さに対してプレートが厚いままだとスムースに回らないからじゃないのかなぁ? この個体で問題が顕著に出てるのは長期不動の油切れ故だと思うけど、スズキがわざわざお金かけて部品変更したのは必要な改善対策だと判断したからではないかと思う。結論、ちょっとルブ多めに塗って、馴染む事に期待して様子見といきましょう。
全体に程度が良い車両で不安が無い。状態の良いチョイノリ、増して初期型がここに在る事に喜びを感じます。チェーンの音が煩いのとステップボードの振動が足の裏にこそばゆいのは久々のK3を感じさせてくれましたが、このリニアな感覚もチョイノリらしいといえば好ましい部分。「俺は敢えて初期型!」というファンが居ても良いと思うんですよね。
あとのメンテナンスは、何よりオーナーがしっかり乗ってあげる事だと思います。あと、燃料コックのON・OFFの切り替えは忘れずに。
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