
例年通り夏の休止期間が明けて、久々のツーリング。
しかし急遽頂いたお暇だったので身体と気持ちのゲージはそんなに高くありません。遠くに行きたいけど無理は出来ない。ということで、朝8:50 屏風が浦でも目指して走りだします。海沿いを駆しるにしても北か南か迷ったんですが、南房は極近い感覚で、寒くなった頃いつでも駆しれますし。
茂原経由で、先ずは国の天然記念指定も受けているという山武の『食虫植物群生地』を目指しましたが見つからず。ナビにセットはしてきたものの、ちょっと見当はずれだったようです。写真はその近辺で、探せば見つかりそうですがいつも通り久しぶりのツーリングということもあり 駆しる事を欲張りたいから先を急ぎます。川沿いの道は田園に囲まれてて流して駆しるには気持ち良いんですけどね。マラソンやサイクリングの人も目につきました。

お昼はオライ蓮沼でと立ち寄りましたが時間は10時過ぎでまだお腹が空きません。ソフトクリームのミニというのがあったので一服。220円でしたが、この小さいのって有難いですね。普通にニッセイのでしたが。食べてると雨がポツポツ降ってきました。ここに来る途中雨雲が拡がって、濡れた路面やボディが濡れてる車も目についたので心配はしてたんですが・・・ちょっと気分が萎えます。予報は回復基調なんですが北総の方が雨寄りでしたので結局行き先を進路変更、帰りに寄る予定だった太東岬から勝浦の海沿いをゆっくり楽しむ事にしました。

岬町は子供の頃、ここのとあるホテルのマネージャーさんに知り合いが居てお世話になったり、父の仕事の関係で何度も行き来した事があってなじみ深い土地です。その割には遊びのために堪能したことが無かったのでちょっと探索のつもりで 写真は太東漁港。どっかの海と違って駐車料金も取らないし観光客に開放的です。こちらでは遊漁者が、反対側の駐車場ではサーファーがかなりの数楽しんでました。土地としてリピーターを生んでるのが伺えます。まだまだ夏の日射しの下、賑やかです。

そして太東灯台へ。帝國軍縁の史跡としての色も残し、ちゃんと保護されてます。いすみはこういう所、好感が持てる町です。

海は凪で絶景。

その後今回のメイン飯縄寺へ。宮彫師『波の伊八』こと武志伊八郎信由の作品があるというので一度見ておきたいと思ってたんです。入口の仁王門は改修工事中。そこをくぐって境内にはいると、良い佇まいです。参拝者は他に誰も居なく、拝観料300円を払いに行くと本堂を案内して下さいました。
一応本堂の中は撮影禁止ということで画像はありません(余所のブログには上がってる所もあるけど)。解り易い様に簡単な説明もして下さいました。いや~それにしても、本堂の名物『結界欄間』は見事です。良い物だとは思っていたけど、これほどとは思わなかった。伊八の作品は各地に沢山ありますが、あれ以上の物を持ってこいと言われても誰もが困るんじゃないか? それくらい凄かった。国が重文指定しなければならないレベルだと思う。それに、これが現代までほぼ無傷で伝えられている事が凄い。本堂の賽銭箱には『江戸講中』とあるので江戸の名のある方が寄進した事は確かですが、感じるのはそれだけじゃない。
ここは寺となってるけど、天狗様やお狐様をお祭りしているので神仏習合。仁王門を潜りながら石灯籠を経る境内もそうでしょう。でもそれが歴史の証なんですよね。本堂には大絵馬もありますが、海神様への新興が盛んだった上総・房州ではこれも切り離せない民間信仰のひとつ。廃仏毀釈や戦時を経て尚大切にされた事実が、霊験さを表しているんでしょう。実は伊八や江戸浮世絵の美術が素晴らしいのは、その時代の庶民町民の願いに耳を傾けた結果でもあって、って・・・ココではやめておきましょうか(笑

つい本堂にばかり目をとられますが、境内の手水舎や鐘楼堂を始め境内全体の雰囲気も落ち着きます。色々あってのことでしょうが、今現在規模は大きいとは言い難い。しかしこういうことに造詣が深い人だと楽しめると思います。拝見して良かったです。
お寺を後にして南下。いつのまにか太陽はサンサンと照りつけて、まだまだ夏の日射しと空気。気がつけば汗だくです。R128には水着の若者が目につくんですが、9月の2週目って 例年こんな真夏模様だったかな?

おせんころがし。旧道なんですが、私通った記憶がありません。子供の頃から話には聞いて育ったスポットなんですが。バイクじゃなければハンドル切らない場所でした。

こわ~。

しっかり夏の海岸線を堪能し、進路は清澄山へ。我が聖地です。

亀山からお土産を買いに『君津ふるさと物産館』へ。おきまりのお土産じゃあつまらないですから地元の手作りのクッキー・大福・芥子茄子・ネクタリンなんぞを物色。まあなんたって同じ千葉県民ですからね。今更海苔だ落花生だもないわけで、いつもこんな感じです。
4:15着。走行距離217km。GBは終始快調でバキュームピストンの張り付きも皆無でした。流石に熱いのでシフトが渋くなる場面もありましたが、やっぱりこの時期はプロステージ奢りたいかな。それより自分の身体がヘトヘトになってしまいました。久々のツーリングだからというよりも、運動不足だと実感。バイク云々の前に体力つけなくては。
すごいですね!!!
しかし千葉の方面は道路も空いているのですね・・うらやましいデス。
カチッカチッと気持ちいいシフトチェンジと60~80kmのクルージングでしょうか?
飯縄寺は重厚な感じで彫刻もすごいですね!
都内は相変わらず渋滞で、土日は白バイが隠れています(笑
普段は信心深いわけでもないんですが、たまにはそれらしい雰囲気に浸っちゃったりしますね(笑 東京は下町に沢山寺社があるので、原付なんかでチョコチョコ走ると楽しそうですね。