受け口治療体験記 ~矯正・入院そして手術~

受け口の治療をしています。現状を報告しつつ入院時の様子などもアップしていこうと思います。

術前矯正 最終話「入院前の診察」

2008年04月03日 | 術前矯正
 ときは2008年2月中旬。

 約1年ぶりに大学病院へ


 入院・手術をするにあたり、健康面で問題が無いかどうか、ひととおりの検査をするんであります。

 けっこう色々やりましたね。午前中一杯使い、会計も保険が効いているのに7千円ちょいかかりました。


 ちなみに検査内容は以下のとおりです。

①心電図
②血圧
③肺活量
④血液検査
⑤尿検査
⑥血の止まり方(耳を切って、血の止まる早さの確認)
⑦顔のレントゲン
⑧上半身のレントゲン
⑨身長・体重



 この日はここまで。


 そして入院1週間前にもう一度来院しました。麻酔科医の診察を受けるためです。
 
 検査結果・およびこの日の問診を元に、全身麻酔が可能かどうかを判断されます。


 結論から言いますと、全身麻酔については「問題ない」とのことでした


 ただ、血液検査で「血糖値」がちょっとだけ高かったらしく、尿検査の結果も引っかかる手前だったみたいです。「糖尿じゃないですよね?」と聞かれました。もちろん、違うんですけど。身内・親戚いずれにも糖尿病患者はいません。


 この数値そのものが全身麻酔の可否に影響するわけではないそうですが、一応正確な数値が知りたいということで、この日もう一度尿検査。(さらに入院中に血液検査もしました。)


 なにはともあれ、これで入院前の手続きは全て終了。

 あとは入院当日を待つのみです。あとは野となれ山となれ


 今回で「術前矯正」編は終了です。次回からは「入院・手術編」をお送りします


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術前矯正 第五話「術前矯正も終盤」

2008年04月02日 | 術前矯正
 術前矯正中は、月一回矯正歯科に通っておりました


 時折ワイヤーが太くなり、毎月確実にステップアップ?してました。


 術前矯正では、とにかく歯を真っ直ぐにします。

 受け口の人の歯は、ナナメっているんです

 上の歯は外側に、下の歯は内側にナナメっています。これを真っ直ぐにするのが術前矯正です。


 てことは上の歯を内側に、下の歯を外側に動かすんです。再三言っている、術前矯正で受け口が目立つようになる要因は、まさにこれです。

 しかも不幸なことに、前歯はけっこう早く動きます。だから受け口が目立ち始めるのはけっこう早いんです。奥歯動かすのは時間かかりますから、1年以上かかってしまうわけですね。


 実際ボクも、前歯はけっこうあっさり動きましたが、奥歯がなかなか・・・。

 そんなこんなで、時はすでに2008年1月になっておりました。


 実はボクには、入院をちょっと急ぎたいという事情がありました。


 前の記事でも書いたとおり、ボクは2007年まで勤めていた会社を辞め、翌年1月に次の会社の内定を得ていました。

 転職先にはこの手術のことを話し、入社は退院まで待ってもらえることになっていました。これはもう感謝感謝ですよ


 しかし転職先をいつまでも待たせるわけにはいかないし、先方からも、「できれば遅くとも4月には・・・。」と言われていましたので、3月までには入院したいと思っておりました。


 このことを、ダメもとで矯正歯科の先生に伝えました。


 大学病院の先生と相談するから、返答はそれまで待つよう言われました。


 直前にとった歯型を見るに、左の奥歯が若干まだナナメです。

 これでも手術OKと診断されれば、晴れて入院です。


 是が非でもOKしてください・・・と祈ってました。


 10日後。返答がありました。「手術可能ということなので、大学病院へ診察に行ってください。」ということでした。

バンザーイ
バンザーイ
バンザーイ



 次回は術前矯正の最終話。入院前の診察についてお話します。

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術前矯正 第四話「初の大学病院」

2008年04月02日 | 術前矯正
 矯正を始めて3ヶ月ほどたったころ。


 当時の歯の状況ですが、前歯のすきっ歯が治っていたり、ゆがんでいる前歯全体がだんだん真っ直ぐになってきているのが見え始めていました

 ・・・と同時に受け口も目立ち始めました。矯正前は、下の歯が上の歯より4ミリくらい前に出ている感じでしたが、それがすでに1センチ近くにまでなっていました


 そのころ、矯正歯科の先生から、「手術を依頼する予定の大学病院まで、診察に行ってください。」と言われ、行くことになりました。


 紹介してもらったH先生という方にアポをとろうと、大学病院に電話

 多忙な先生みたいでなかなかつかまらず、結局診察に行けたのは、初めて電話してから2週間ぐらいたってからでした。


 矯正歯科の先生からもらった紹介状を持って大学病院へ

 朝から患者がうじゃうじゃいましたね。常に受付はてんてこまいって印象でした。


 診察では、入院中のこと・手術のことなどを、骨の模型を使いながら説明していただきました。すごく丁寧でしたね。


 話の要点は・・・

① 手術は全身麻酔で行う。
② 手術中の輸血はしない。(する病院としない病院があります。)
③ 切るのは下顎だけ。(受け口でも上顎を切る場合もあります。)
④ 手術後、口から血抜きチューブを入れる。数日間。(手術跡からの出血を放置すると化膿してしまうのでその防止。)
⑤ 手術後、骨が安定するよう上下の歯を縛る(顎間固定)。1週間前後。食事は鼻チューブからの流動食。
⑥ 顎間固定を外してからは普通の食事になるが、しばらく口は指一本分ぐらいしか開かない。


という感じです。まぁこのへんはネット検索などで色々調べてあったので想定の範囲内です。


 むしろ輸血をしないというのが有難かったですね

 輸血をする場合、入院前に何度か血を抜いて、手術に備えて血を貯めておかなきゃならないって聞いていましたので。


 次にここに来るのは術前矯正が終わってから。

 実際に行ったのは、この日から一年ほどたってからになりました。


 第五話では、術前矯正終了時期についてお話します。

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術前矯正 第三話「矯正スタート!」

2008年04月02日 | 術前矯正
 虫歯の治療も終わり、ボクの歯は真っ白けっけになりました


 さあいよいよ矯正の開始です。人生初体験

 時はすでに2006年12月になっていました。


 矯正について周りに聞くと、痛いとか、途中で何度もくじけるとか、そういう話ばかりなんですよね

 初めてワイヤー入れるときは、それなりの覚悟で臨みましたが・・・。


 ・・・ん?こんなもんか。


 口全体に違和感こそあれ(ワイヤー入れてるから当たり前)、特に痛いという印象は無し。

 矯正経験のある知人いわく、それは先生の腕がいいからじゃないのか?という話でした

 いい矯正歯科を選んだんだと、ちょっと確信


 とはいえ、食事は苦労しましたね

 ワイヤー入れた日から数日は、まともにモノが噛めないんです

 噛む力が全然入らない感じで・・・ハムサンドが板みたいでしたね



 あと確実に面倒になったのは、歯磨きですね。

 ワイヤーの裏とか磨かなきゃならないから、それまでと比べて歯磨きの時間が倍以上かかります

 はみがきに手を抜いて、虫歯になったら最悪ですから、そこは相当頑張りましたよ。


 そんなもんかな。

 痛くて辛いということはほとんどなく、比較的?ラクな矯正だった気がします。

 矯正そのものは、ね。


 ただ・・・ですね、日がたつにつれて、受け口が目立っていくのはやっぱり凹みます。ある意味一番辛いかも。とはいえ、これも慣れですね


 第四話では、その後の経過と、初めて大学病院に行ったときの話をします。

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術前矯正 第二話「矯正歯科を選んでいざカウンセリングへ」

2008年04月01日 | 術前矯正
 矯正歯科の選択は、非常に大切ですよね


 実は、受け口ではないのですが身近に矯正治療の経験者が何人かいて、その人たちからの情報から、矯正歯科の選択のカギが見えてきた気がします。それは・・・


ポイント①:矯正専門の歯科であること。
ポイント②:健康な歯を抜かない矯正歯科であること。



 ポイント①について。普通に虫歯とかを治す歯医者が「矯正もやってます」みたいなものを見かけますが、これは絶対避けましょう
 矯正には、虫歯治療とは全く違うノウハウがありますから、やはり餅は餅屋ということで、矯正専門の歯科医にお願いしましょう。

 ポイント②について。4番目の歯とか健康な歯を抜く矯正歯科は、ちょっと時代遅れな気がしますね
 抜かない矯正歯科、抜くとしても親知らずだけを抜く矯正歯科を探しましょう。


 ボクはどうしたかといいますと、当時住んでいた神奈川県内の歯科医をネット検索で調べました。

 で、たまたま見つかったのが、今行っている矯正歯科医です。
 もちろん矯正専門、親知らず以外は抜かないところでした。


 無料カウンセリングを申し込み、いざ矯正歯科へ


 初めて入ったときの印象としては、病院とは思えないような、洋風というかおしゃれなところという感じでした


 そこで問診票みたいなものを記入し、診察へ。

 寝かされて口の中や顔の下半分を写真撮影後、歯科医の先生からお話をいろいろ聞きました。


 そのとき聞いた内容としては・・・

①外科手術を併用しないといけない。手術は大学病院を紹介するので、そこで行うことになる。
②手術前の矯正に1年半、術後の矯正に1年ぐらいかかる。
③入院は3週間ほど。
④健康保険が適用される。総額60万円程度見てほしい。
⑤矯正前に虫歯を全部治してほしい。


という感じでした。


 おおよそ予想通りの返答でしたが、実は当時虫歯や歯石が非常に多く、これらを完治させるのに2ヶ月以上歯医者に通いました。(ちなみに虫歯治療の歯医者も、この矯正歯科で紹介してもらいました。)


 というわけで、矯正歯科に初めて足を踏み入れて、実際に矯正を始めたのがおよそ3ヶ月先になってしまいました


 実はこの点も、受け口治療をやったメリットのひとつとして考えてます

 それまでは、歯に対する意識があまりにも低かった

 でも虫歯だらけと聞き、矯正を始めてからも虫歯ができてはまずいので、歯磨きが非常に丁寧になったと思います。


 次回第三話では、いよいよ術前矯正スタートです。

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術前矯正 第一話「受け口治療を決意」

2008年04月01日 | 術前矯正
 ボクが受け口に気づいたのは、中学生のときでした。

 もちろん当時は、受け口そのものが「普通じゃないかみ合わせ」ということを知りませんで。受け口と言っても下の歯を押すと上下の歯がぶつかるくらいのレベルでしたし、特に生活に支障もありませんでした。

 その後高校⇒大学⇒社会人となるにつれて段々悪化し、社会人3年目くらいから滑舌の悪さが非常に気になり始め、「治したい」と思うようになりました


 もとい、受け口の人は皆、「治したい」と思っているもんです。


 しかし実際に治療に踏み切ったのは、それから4年くらいしてからでした。

 なぜ受け口を治したくても治療に踏み切れないか?

理由①:外科手術を伴い、入院が必要であること。
理由②:それなりに費用がかかること。
理由③:術前矯正期間はまさに「自分との戦い」であること。



 理由①が大きいですね。学生ならいざ知らず、社会人がそれだけの休暇をとるのは至難の業です。職業にもよるんでしょうけどね。

 ちなみにボクはどうしたかと言いますと、
2007年12月前の会社を退職
⇒2008年1月次の会社に内定
⇒2008年3月入院
⇒2008年4月次の会社に入社

という感じでした。

 もちろん入院のために会社辞めたわけじゃないですよ!たまたまタイミングが良かったから事なきを得たし、次の会社の理解もあって入社日を待ってもらえました。


 理由②について。「それなりに」と書いたのは、受け口(医学用語で顎変形症)と診断された場合、健康保険が効くからです。矯正って基本的に自由診療で、保険効きませんでしょ?

 一般の歯列矯正は100万は覚悟しなきゃならないと言われますが、ボクの場合は矯正・入院・手術全て保険適用ですので、総額で60万程度で済みそうです

 ただし、受け口治療で保険を適用してもらうには、その認定医に見てもらうことが必要です。詳細は、矯正歯科にお問い合わせください。


 理由③について。術前矯正は1年以上かかるといわれます。ちなみにボクは1年3ヶ月でした。
 術前矯正中は、受け口が余計に目立つように矯正されます。上の歯を引っ込めて、下の歯をさらに出すんです。これはけっこう辛いですよ。でもこうしないと手術後にかみ合わせられないんですって。正直これは、われながらよく耐えたと思います。


 上記さまざまな理由から受け口治療を拒んでいたボクですが、ついに2006年4月、治療を決意し矯正歯科の門を叩いたのでありました


 次回第2話では、矯正歯科でのカウンセリングからスタートします。


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