観光を楽しみながらごみ拾いを行う「五個荘ごみゼロウォーク」が6月1日、東近江市五個荘地区を通る中山道で行われた。
5月30日のごみゼロの日に呼応し、「五個荘地区まちづくり協議会」が開いた。 環境意識の向上と健康促進を目的に毎年開いているもので、今年は旧街道の歴史が詰まる中山道の観光も楽しんでもらおうと、五個荘郷土史研究会会長の堀立瑛さんなど郷土史に詳しい観光ガイドの案内人が添乗して開催。参加者やスタッフ約60人が4班に分かれ、約3kmの道のりを歩いた。
五個荘地区(東近江市)の中山道は、南は武佐宿(近江八幡市)、北は愛知川宿(愛荘町)のほぼ中間に位置し、道案内を兼ねた常夜燈や道標、商家の邸宅など、江戸までの幹線道路としてにぎわいをみせた当時の街道を知ることができる遺物がいまも残っている。
案内では、当時の旅人たちが休憩処としていた松や、愛知川の渡る人々の安全を見守った「にらみ燈籠」、伊勢神宮と多賀大社を結ぶ御代参街道の石塔の道標、近江商人と関係のあった寺などが紹介された。参加者らは熱心に聞き入り、ゴミ袋とトングを片手に目についたごみを拾ってまちの清掃にも努めた。
彦根市から参加した冨田育子さんは「初めて知ることも多く、良い汗も流せた。また参加できれば」と話した。
<記事・写真:滋賀報知新聞より>