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「湖東の歴史」発刊 湖東地区まちづくり協議会歴史文化プロジェクト(東近江市)

 滋賀県の「湖東地区まちづくり協議会」は、中高生を含めて一般の住民に郷土の歩みを知ってもらおうと、同地区の古代からの歴史をわかりやすく紹介した「東近江市史 湖東の歴史」を発刊した。

 
↑写真:滋賀報知新聞より

 湖東地区まち協歴史文化プロジェクトのメンバー8人が一昨年8月から、東近江市の専門職員の指導を得ながら、たんねんに地域の歴史を掘り起こし、執筆・写真・イラストなどの編集を担当。
 本書はA4変形判、オールカラー150ページ。
内容は、古代~現代の通史、民 俗行事、人物誌、文化財などで、豊富な写真や親しみやすいイラストなどで読みやすく構成。400部発行し、東近江市内の図書館、湖東地区の小中学校、東近江市内の高校、各自治会に配布した。

 内容は、主に「依智秦氏ゆかりの特徴ある古墳群」「珍しいあかんべ瓦が出土」「井伊直弼と湖東」「祈りの行事」など。
 この中で「珍しいあかんべ瓦」は、7世紀後半に造営された小八木廃寺跡(東近江市小八木町)から出土した高さ約30cm、幅約23cm、厚さ約5cmの鬼面瓦。同時代の鬼面瓦の多くは牙をむいた面だが、小八木廃寺の瓦は横一文字に閉じた口から、舌を顎まで長く出しており、「国内はもとより、中国や朝鮮にも例がない」とされる。

 また、「井伊直弼と湖東」は、彦根藩13代藩主に就任した直弼の藩領内巡検。通例の巡検は、主要街道を通過する程度だったが、直弼は9年間の在任中、彦根にいた3年間で、9回にわたって領内すべての村を訪問した。村で受ける食事は質素にさせ、献上品も受けず、丁寧に実情を見てまわり、藩政に心を砕いたという。嘉永5年(1852)3月13~15日に湖東地区を視察しており、当時の巡検コースを掲載した。

 編纂したメンバーは「とくに中学生・高校生などの若い層や一般の家庭で読んでもらえるよう、文章をわかりやすく表現し、写真や図表などを多く掲載した」と期待している。

問い合わせ: 湖東地区まちづくり協議会(0749―45―0950)

<滋賀報知新聞より>
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