滋賀県下で3番目に古い「七里屋製パン所」七里屋パン店)が現アピア八日市店裏の駐車場下り口の前にあった。元七里屋は現在、美容室になっている。
元々、アピア八日市店裏に移転する前の店は御代参街道の浜野町の建部寄りにあったらしいが詳しい場所は分からない。
<追記> 2021年8月に読者から七里屋製パン所の場所に関する情報提供があった。情報によると1970年代の地図には元々の七里屋製パン所は同じ御代参街道通りで閉店時の場所とは斜め前の場所にあった。茶舗「武久商店」と隣同士で北側の交差点(アピア八日市店裏)の角にでったことが分かった。
↑元七里屋があったところ ↑旧七里屋(現在は美容室)
「七里屋製パン所」はやや高級商品路線でケーキも売っていた。店内で売られていた「栗とプリンのケーキ」など人気があったとか。
しかし、筆者は七里屋の名前は覚えているが小さい頃パンを買ったことがなかった。主食はご飯でおやつにもパン食べる習慣がなかったからである。
只、唯一、小さい頃、白いロバの馬車が音楽を鳴らしながらパンを売りに来るのが楽しみだったことを覚えている。
旧八日市には3軒のパン製造店の歴史があり、特に「七里屋製パン所」は滋賀県下で3番目に古い、当時の七里屋の製パン技術は大変優れていたようだ。
いつ迄営業していたか不正確だが平成の初め頃まで存在していたようである。
しかし、当時の店主が亡くなり、後継者がなかったことから残念ながら閉業に至ったと聞く。因みに、八日市では八日市上之町に少し遅れて「精進軒」が開業している。
【八日市の製パン所の歴史】
七里屋製パン所(代表光定正治): 大正6年(1917年)
七里屋支店(近江八幡): 昭和10年(1935年)
精進軒(代表辻清三郎): 昭和7年(1932年)
八日市永進堂(代表灰谷美代治): 昭和30年(1955年)