近江鉄道は西武鉄道の子会社であるが、沿線の滋賀県愛荘町出身で「西武グループ」の創始者である堤康次郎が経営を引き取り運行を続けてきた。しかし、長年赤字に苦しみ近江鉄道存続の危機を迎えている。
それに対して滋賀県と沿線市町村が協議会を作り、今後の方針の年内最終取りまとめが予定されている。今回のキャンペーンは近江鉄道沿線で最も長い距離と駅数を占めている東近江市が後押しをするものである。
ワンコイン(500円)で近江鉄道全線が乗り放題できるキャンペーンが、9月4日~11月3日までの金・土・日曜日と祝日に実施される。

乗車するのに必要な「ワンコインスマイルきっぷ」(大人500円、小児100円)は、近江鉄道の有人駅窓口のほか、無人駅から乗車しても電車内で運転士から購入できる。
このキャンペーンは、東近江市が、実際に鉄道に乗車して有益性を知ってもらおうと実施するもので3万人弱の利用を見込む。
更に第2弾のワンコインキャンペーンとして、
八日市~近江八幡駅の万葉あかね線限定で10月~1カ月間、月~木曜日の平日に実施する予定だ。
担当の東近江市公共交通政策課は、「まずは近江鉄道に1人でも多く、1回でも多く乗車してもらい、鉄道の良さを感じてもらい、公共交通を利用する意識を高めて欲しい」としている。
<滋賀報知新聞より>