近江牛のブランド強化に向け、滋賀県が新しいロゴマークを発表した。
近江商人の「三方よし」の精神を引き継いだ「三方よしの近江牛」を掲げ、キャッチコピーは「伝統の味、新しい誓い」に決定。おいしさに加え、環境や牛に配慮した生産方法もPRし、より一層の販路拡大を目指す。
三方よしとは、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の考え方に基づき、牛にとってストレスの少ない快適な環境で飼育する「牛」よし、おいしく安全な「人」よし、温室効果ガス削減など環境に配慮した飼育を目指す「社会」よしを表している。
近江牛の背景に赤、青、緑の三つの円が重なるようなロゴマークで、それぞれの円に「三方」「よし」「近江牛」の文字を配置。輸出やインバウンド需要も狙って「Omiushi」とローマ字も添えた。稲わらを食べて育つ牛をイメージし、稲穂もデザインされている。
キャッチコピーには、受け継がれてきたおいしさをそのままに、将来にわたって「選ばれる近江牛」であり続けるために関係者が連携して取り組んでいく意志が込められている。ロゴやキャッチコピーは今後、生産や流通販売関係者が行うイベントやキャンペーンなどで活用していく。
三日月大造知事は定例会見で「選んで買ってもらうために消費者の目に付くところに広く打ち出していきたい。海外にもさらに広めていきたい」と話した。
<中日新聞より>