2023年、第28回「全国男子駅伝大会」1月22日(日)に広島で行われた。
2021年の第26回、2022年の第27回は中止となったため、今回の第28回が3年ぶりの開催となった。
この大会の特徴は中学生から社会人まで、年齢やカテゴリーの異なる選手たちがチームを組んで、都道府県ごとに争うという点。
各チーム1区間限定で出身の中学校、高校のある都道府県から出場できる「ふるさと制度」もある。
そして最大の見どころは社会人・大学生で争う最終7区。過去10大会のうち、実に7度も7区で逆転優勝が起きている。最長区間であり、多くの実力者が起用されることから、順位の入れ替わりは激しい。
滋賀県チームは中学生を除き、実情上「滋賀学園高校」の現役・OBチームである。滋賀県は実業団駅伝チームがないので大学生・社会人区間はふるさと選手か大学生が走ることになった。
滋賀県代表は1区、4区、6区を当初メンバーから入れ替えた。
滋賀県代表は1区、4区、6区を当初メンバーから入れ替えた。
↑写真:中日新聞より(アンカーの安原太陽)
結果、滋賀県チームは健闘したが滋賀2時間22分34秒の32位に終わった。前回大会は20位だった。
滋賀県チームの通算平均順が32位なのでまたもや平均順位で終わってしまったが今回のレースだけをみれば、第1区間と第3区間、第4区間が振るわなかったことだ。出だしの1区間が32位で出遅れてしまった。加えて、特に期待された2年前の高校駅伝滋賀学園で第1区間6位の東海大梶谷優斗の不振が目立った。
・第1区:7.0km 高校生区間: 田井中 悠成 (滋賀学園) 32位(区間32位)
・第2区:3.0km 中学生区間: 伊勢村 羚太(明富中) 31位(区間14位)
・第3区:8.5km 大学生・社会人区間: 梶谷 優斗(東海大) 40位(区間47位)
・第4区:5.0km 高校生区間: 宮地 大哉 (滋賀学園) 39位(区間30位)
・第5区:8.5km 高校生区間: 安原 海晴 (滋賀学園) 36位(区間13位、7人剥き)
・第6区:3.0km 中学生区間: 西原 睦(水口中) 31位(区間13位)
・第7区:13.0km 大学生・社会人区間: 安原 太陽(駒沢大) 32位(区間25位)
滋賀県男子駅伝チームの課題は、チームの主体が事実上「滋賀学園高校」とそのOBとなっているため当面は滋賀学園に頑張って貰うしかない。まずは滋賀学園を入賞(8位)レベルまで底上げすることとに尽きる。
その上で大学で活躍する滋賀学園のOBが更にレベルを上乗せする。そして大学を出たものが実業団で鍛えるサイクルを作ることだ。この春から安原海晴も兄の太陽と同じ駒沢大に入る予定。来年以降の滋賀県チームの躍動を期待したい。