
↑写真:中日新聞より
近江八幡市浅小井町の田んぼに土を盛り、そこへ石塔を置いたり木々を植えたりした「田園アート」がお目見えし、地域で静かな話題を呼んでいる。
手がけたのは同所で造園業を営んできた庭工房「ジロベ」の蔵立治一郎さん(83)。「もう人生も終わりに近づいてきた。地域の皆さんに少しでも喜んでもらえたら幸い」と話している。
昨年購入した田んぼ3000㎡の一部に整備。かつての造園仲間の協力を得て、江戸時代の13重の石塔や、高さ4m余りの5重の石塔、幅1.5mの笠(かさ)をつけた雪見灯籠を置き、マツやシダレウメなどを植えた。
手がけたのは同所で造園業を営んできた庭工房「ジロベ」の蔵立治一郎さん(83)。「もう人生も終わりに近づいてきた。地域の皆さんに少しでも喜んでもらえたら幸い」と話している。
昨年購入した田んぼ3000㎡の一部に整備。かつての造園仲間の協力を得て、江戸時代の13重の石塔や、高さ4m余りの5重の石塔、幅1.5mの笠(かさ)をつけた雪見灯籠を置き、マツやシダレウメなどを植えた。
田植えが終わり、水を張った田んぼに石塔や木々が映り、美しい情景が楽しめる。
7年ほど前、事業を長男に引き継いだ蔵立さん。「長年、造園にかかわることができ、感謝しかない。地域に恩返しを」と考え、地元の神社に祠(ほこら)をイメージした石や虎の石像などを友人と共同で寄進するなどしてきた。
今回は「農業も造園も厳しい時代。携わる人の励みになるような田園アートを」と思い立って即、行動。家族からは「『そんなんやっても何にもならへん。やめとき』って怒られ、笑われたよ」と苦笑する。
7年ほど前、事業を長男に引き継いだ蔵立さん。「長年、造園にかかわることができ、感謝しかない。地域に恩返しを」と考え、地元の神社に祠(ほこら)をイメージした石や虎の石像などを友人と共同で寄進するなどしてきた。
今回は「農業も造園も厳しい時代。携わる人の励みになるような田園アートを」と思い立って即、行動。家族からは「『そんなんやっても何にもならへん。やめとき』って怒られ、笑われたよ」と苦笑する。

↑写真:中日新聞より
田んぼの一角には、昔ながらの農作業に励む男性と座って談笑する2人の女性のかかし人形も。蔵立さんと付き合いが長く、田園アートに「面白いこと、やってるね」と賛同した近江八幡南津田町の矢野義男さん(78)が製作した。
他にもホームセンターで購入した鳥よけのタカが終日、風に吹かれ気持ち良さそうに舞っている。
蔵立さんは「春は蛇砂川沿いのサクラが咲き、秋は黄金色の稲穂に囲まれ、違った景色が楽しめそう。年を取って手仕事はしんどくなったけど、剪定(せんてい)などの管理はしっかりとやります」と意欲的。
場所は「曳山(ひきやま)とイ草の館」(近江八幡市浅小井町2468)の近く。無料で見ることができる。
<中日新聞より>