近江八幡市緑町出身で早大競走部駅伝監督の「花田勝彦」さん(52)が1月8日、市文化会館で「陸上競技を通じて学んだこと、そして伝えたいこと」のテーマで講演し、「120%の準備をして、85%の力が発揮できれば、競技でも仕事でも周りの人が期待する結果が導ける」と呼びかけた。
今回の講演は1月14日(日)の近江八幡駅伝競走大会(中日新聞社後援)が70回目の節目を迎えるのを機に近江八幡市などが企画。近江八幡市内外の約200人が耳を傾けた。
↑写真:中日新聞より
八幡西中学校、彦根東高校の出身。国立大に進学希望だったが、瀬古利彦さんに「世界を目指そう。君ならできる」と声をかけられ早大へ進んだ。
瀬古さんには「マラソンは芸術。人に感動を与え、自分を表現する選手になりなさい」と教わった。
瀬古さんには「マラソンは芸術。人に感動を与え、自分を表現する選手になりなさい」と教わった。
両親の忠告から「指導者は辞書。待っているだけでは知識は得られない。自分から働きかけが必要」や「人と同じ発想では勝てない」と学んだ。
1993年の箱根駅伝4区で区間新記録(当時)。アトランタとシドニーの両五輪に出場した。
引退後、上武大の監督に就き「何でも言い合える信頼関係の構築が必要。選手の自主性を育て、いかにその気にさせるかが指導者の役割」と感じた。「チャンスはどこにあるか分からない」と繰り返し、「読書や時間内でのスピーチ、感想文を書くなどして視野を広げて」と助言。
「運はつかむもの。誰にも平等にあり、気づけるかどうか。自分に何ができるかを考えて行動すれば、組織も会社も世の中も変えられる」と語りかけた。
<中日新聞より>