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首里城模型で沖縄に思い 近江兄弟社中学校

  近江八幡市の「近江兄弟社中学校」の2020年度3年生が、修学旅行で目にするはずだった、沖縄県の首里城正殿の模型を、系列の高校美術部員の協力を受けながら完成させた。

↑写真:中日新聞より

 事前学習に取り組んでいた2019年10月に首里城が焼失し、間もなく模型プロジェクトを発足。新型コロナ禍を乗り越え、コツコツと作業を重ねてきた。 
 近江兄弟社中学は2004年度から、修学旅行で沖縄を訪れている。焼失の直後、事前視察で現地を訪れた学年副担任の林正樹教諭が「焼失で悲しんでいる沖縄の人たちのために、首里城の模型を作ろう」と呼び掛け、女子生徒10人でプロジェクトを立ち上げた。
 2020年2月の4泊5日の修学旅行で、現地で交流する中高生に届けることを目指して作り始めた。中学生だけでは難しいため、近江兄弟社ゆかりのヴォーリズ建築などの模型を手掛けていた、近江兄弟社高美術部の高橋勇人さんと安達瑛彦さんが協力。それでも、修学旅行までに完成しなかった。
 その後、新型コロナウイルスの感染が拡大して臨時休校となり、制作も中断した。学校再開後は、主に昼休みの45分間を使って、2班に分かれて作業を進めた。
 
 模型は幅75cm、奥行き65cm、高さ60cm。
インターネットで図面を検索し、全校に呼び掛けて集めたトイレットペーパーの芯や段ボール、竹ぐしなどで作った。屋根を外すことができ、建物内部の玉座や扁額(へんがく)といった細部まで再現した。昨年末にはほぼ仕上がったが、今年に入り、より完成度を高めることに挑んだ。屋根瓦を、ストローで型を取って粘土で作り、乾燥後にひび割れしないようコーティングも施した。
 重みに耐える強度が必要となり、段ボールの壁などを木製に作り替えた。構想から1年5カ月後の3月上旬、ようやく完成した。
 
 今後、模型の写真パネルを、修学旅行で現地を案内してくれた興南中・高アクト部に送る予定だ。

<中日新聞より>
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