東近江市奥永源寺地域の黄和田キャンプ場で、民間企業4社と東近江市による移動式の水洗トイレ「パークトワイレ」の実証実験が行われている。
水は内部で循環、電気は太陽光を用いる「自己処理型」をうたい、トレーラーでの運搬も可能で、災害時には避難所での活用も期待される。
水は内部で循環、電気は太陽光を用いる「自己処理型」をうたい、トレーラーでの運搬も可能で、災害時には避難所での活用も期待される。

↑写真:中日新聞より
4社は伊藤忠商事(東京)と、トイレを開発したニシム電子工業(福岡)、トレーラーハウスメーカーのカンバーランド・ジャパン(長野)、防災用品専門商社の船山(新潟)。
東近江市と協定を結び、実験の成果はキャンプ場などのトイレ整備に向けた検討資料として活用するとしている。
トイレは太陽光発電とリチウムイオン蓄電池を備え、利用状況やつまりなどの異常は遠隔で把握できる。排せつ物はバクテリアによって分解し、水は活性炭で浄化するため、処理能力には上限があるが、繰り返し使える。くみ取りは、使用済みのトイレ紙だけで済む。
東近江市永源寺地区の黄和田キャンプ場は、4連休の最終日だった25日には1日で100台以上の車が来場する人気スポット。
維持管理は地元の60〜90代のお年寄り14人が担っており、実験に伴ってトイレの清掃当番を新たに設けて対応している。只、バクテリアが死んでしまわぬよう、トイレ内は洗剤を使って清掃できないのが難点という。
キャンプ場の疋出安繁会長は「個室で中は広く、おむつ替えスタンドがあるのも好評」とした上で「もう少し手入れがしやすく、何人も使えるようになれば利用は広がると思う。今後の技術開発に期待したい」と話した。
黄和田キャンプ場
東近江市黄和田町573
<中日新聞より>