釣りの人気が高まっているびわ湖固有の魚、「ビワマス」の資源量を守ろうと、滋賀県の漁業調整委員会は、釣りを認める人の数を昨シーズンの半分近い1000人あまりに減らして、今シーズンの釣りを解禁した。
「ビワマス釣り」は、12月から6月末にかけて、主にボートを走らせながら釣り糸を垂らす「トローリング」という方法で行われる釣りで、冬のびわ湖のレジャーの1つとして人気が高まっている。
その一方で、資源の保護が課題となっていて、漁業関係者や学識経験者などでつくる琵琶湖海区漁業調整委員会は、今シーズン、釣りを認める人の数を昨シーズンの1900人の半分近い、1083人に減らした。
そのうえで、ことし9月から1か月あまり、申し込みを受け付けたところ、定員の3倍にあたる3330人から申し込みがあったという。厳正な抽せんの結果、今シーズン、釣りができる1000人あまりが選ばれ、12月1日に釣りが解禁された。
琵琶湖海区漁業調整委員会の事務局を務める滋賀県水産課は「釣りを認められた人たちは、ルールを守りながら安全に釣りを楽しんで欲しい。ルールについては資源量に応じて引き続き、検討していきたい」と話している。
<記事・写真: NHK大津より>