東京五輪でヨーロッパの内陸国「オーストリア」の選手が金メダルを獲得し、滋賀県は8月6日、自転車に乗ったタヌキの信楽焼を同国の政府観光局に贈った。


きっかけは「琵琶湖とオーストリアは控えめに言って瓜(うり)二つ」という観光局のツイッターへの投稿だった。

今年で40周年となる7月1日の「びわ湖の日」に、オーストリア観光局は公式ツイッターで、琵琶湖とオーストリアの国土の形が似ていると発信した。
この投稿がインターネット上で話題に。
滋賀県の観光振興を手掛ける公益法人「びわこビジターズビューロー」が、琵琶湖をPRしてくれたことへのお礼に、信楽焼のタヌキを贈った。
オーストリア観光局はこのタヌキの名前をツイッターで募り「グスタフ」と名付けた。オーストリアの著名な画家グスタフ・クリムトにちなんだ。
東京五輪が始まると、7月25日の自転車女子個人ロードレースで、オーストリアのアナ・キーゼンホファー選手が優勝。
快挙を祝い、今度は滋賀県が甲賀市信楽町の大谷陶器が販売する自転車に乗ったタヌキの信楽焼「サイクリングたぬきちゃん」(高さ約20cm)をオーストリア観光局に贈ることにした。
自転車といえば、琵琶湖を一周するサイクリング「ビワイチ」。
滋賀県観光振興局の担当者は「ビワイチをPRし、オーストリアと交流を深めたい」という期待も込める。
びわ湖1周サイクリング「ビワイチ」
「サイクリングたぬきちゃん」を受け取ったオーストリア観光局の担当者は「こうした形で滋賀との縁ができてありがたい。今後の交流が楽しみ」と話した。
<中日新聞より>