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望の富士山(blog版)

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h27.8.15 肩の小屋での色々 (15日その3)

2015-08-18 21:23:39 | 山歩き

受付で素泊まり寝具付き5000円を支払った。

部屋はこんな感じ。3号館の右14番が私に割り当てられた。お盆休みの週末なので、丹沢でGWに泊まったあの時のように2人で一つの布団なんてことを覚悟していたが、寝袋ならそれは心配なさそうだ。でも、富士山の山小屋に泊まったあの時のように狭いのもキツいなぁ。この後どれくらいの宿泊客が来るのだろう。

出発前にはここに荷物を置いて、荷物を軽くして山頂まで行って道を確かめ、2日目にヘッデンを点けて山頂で朝の撮影なんてことも考えていたが、体力的にもう無理。それにガスって何も見えなかったので、行ってみようかという気持ちにならずにすんだのかもしれない。

まだ時間はあるので、水の補給に行くことにした。天水を消毒したものは1㍑100円で買うことが出来たが、やはりあの時のように南アルプスの天然水を飲んでみたい。きっと美味しいはずだ。それに『往復30分』とあるので楽勝だろう。頭の中で勝手に川苔山鷹ノ巣山の水場を想像していた。それが甘かった(^_^;)

ザックの中を整理して、空のペットボトルとカモノハシを百均の布袋に入れてこの標示の方向へ。(14:20

テン場は大賑わい。カモノハシを持って上ってきた人に水場のことを尋ねると、「オレの足じゃ往復30分は無理だった。それにちょろちょろしか出ていないよ」とのことだった。

また、場所は分かるかどうかも尋ねるとペンキで「水」と描いてあるという。

数分でステッキを置いてきたことを後悔した。結構な急坂じゃ無いか!

お、これも可愛い! →ミヤママンネングサか?

なかなか着かない。往復30分ならそろそろ着いてもいいのでは、通り過ぎたか?

なんてことを感じた頃、上からダブルストックの男性が足早に近づいてきた。背中はサブバック。テン泊の人がよく使っているアレだ。なるほどなぁ。これくらいの用意が必要なのか。水場を尋ねるとまだまだ先だという。彼を見失わないように・・・早いなぁ

ここにはウスユキソウ!

数分後、十数m先にペンキで水と描かれた場所で水を汲んでいる彼を発見した。断り無く彼を撮るのは失礼かと思い、撮っていない。

ネットで検索してみたところ、このような感じだった。(画像1、画像2)

画像2の時点では写っていないが、この日は水の下にアルミ缶が置いてあった。(肩の小屋のスタッフが用意したのだろう。)

そこに水が溜まっており、前述の彼はマグカップでそこから水をがんがん汲んでカモノハシに移し、元来た道を戻っていった。

さて、コップなど持ってきていない自分はどうしよう。ちょろちょろ流れ落ちる水の下にペットボトルを置いて待っていたら時間がかかるしなぁ。

数分後、今度は大学生風の若い男性が降りてきた。彼にコップを借りられないか尋ねると持っていないという。

彼を待たせるわけには行かないので、ペットボトルを缶の中に入れ、水を汲むことにした。←わずかに罪の意識。でも、この状態ならここに雨水が入る可能性もあるのだから、これくらいは許容範囲だろう。

飲んでみると超美味しい!これぞ南アルプスの天然水だ。1㍑ペットボトル2本を満タンにし、大学生くんと交代した。

さて、ここを戻るのか、高いなぁ、(^^;)

これもオンタデ

タカネグンナイフウロ?

タカネグンナイフウロ

ハクサンイチゲ

往復30分なんて無理ぃと思いながら戻った。でも、このお花畑を撮れたのはラッキーだったかも。ハクサンイチゲを撮ったのが15:09なので、もっと時間が掛かっている。でも、ゴールの際に撮らなかったのはなぜだろう・・・

この時点でまた頭痛が始まっていっぱいいっぱいだったからか。

昨年新築したというキレイな更衣室(肩の小屋ブログ)で汗びっしょりのウェアとタイツを着替え、少しほっとした。さすがに標高3000mだけあって日の光が当たらないと肌寒い。フリースを着ることにした。

ザックを置いた14番の側で関西から来たオッチャン達が談笑していた。(数時間前に話した方とは別)

「こういうときはローソンの袋に入れるとええのんや」

「それってスーパーの袋でもええんとちゃいますか」

「あかんあかん、ローソンの袋に来まっとるぅ」

皆さん50代位に見えたがTHE関西人というノリの方々で、聞き耳を立てているだけで楽しかった。

寝袋16番の方に尋ねると大阪や奈良から高速バスで甲府まで来たという。

「高速バスはよぉ眠れんで、疲れましたわぁ」

私も登山以外では高速バスを使ったことが何度もあるが、やはり熟睡はできなかった。(タント寝ならOKなのだが)睡眠をちゃんととらずにここまで来るのは無理だなぁ。

ちなみに反対側は大学生(Tシャツに○○大学と書いてあった)のグループが楽しそうに談笑していた。でも、中にはスマホのゲームに夢中になっている子も居て、わざわざここまで来てそれかいと感じたりもした。

まだ16時前だ。ここで寝てしまうと高山病がひどくなることはあの時に教えてもらって以来わかっている。でも、することも無いので、横になりながら時間をつぶそう・・・

「ブロッケンがでとるよぉ」

オッチャン達の一人が情報を得たらしい。

デジイチを持ってサンダル履きで外へ。

この付近に居る人、下でテン泊の人たちがそれぞれ手を振り、自分の影を見て写真を撮ったりしていた。

「お~、これがブロッケンかぁ、ええもん見たわぁ」

ブロッケンはあの時三ツ峠で見て以来だ。あの時に比べるとちょっとスケールは小さいがそれは贅沢というもの。ここに来なければ見られなかったのだ。ラッキーと言えよう。でも、頭痛が気になってテンションは低いままだった。((+_+))

 

また14番へ戻り横になった。

「夕飯ですよ~」スタッフさんの声がした。オッチャン達は「えらい早いなぁ、よっしゃ、行こか」と出て行った。この日の夕食の一回目は16:30だったらしい。

17時を過ぎたのでこちらも夕食タイムにしよう。夕食代2000円はちょっとキビシク、持っていくことにしていた。

弱い風が吹いていて、肌寒く感じた。やせ我慢しても仕方無いので、フリースの上からモンベルダウンも着ることにした。未明の時間ではなく、今着ることになるとは思わなかった。

「自炊」と書いてあるが、部屋ではなく棚があるだけ。まぁしかたない。(肩の小屋ブログ)

お湯を沸かしてアルファ米に注ぎ、できあがるまでインスタント味噌汁で時間をつないだ。これが結構美味しかった。そして15分後にカレーを入れればバッチリ。この中村屋のカレー缶詰は先月試したが、具が豊富で温めなくても美味しいのだ。

近くで歯を磨いていたご夫婦の旦那さんに記念撮影をお願いした。

 

モニターを見た・・・「うわぁ、スゴい疲れた顔をしてる!」ついつぶやいてしまった。

「それなら撮り直しましょうか」と旦那さん。

「いや、証拠写真にしますから」

カレーは美味しかったと書いたばかりだが、カレーを食べきった後、アルファ米だけになり、持て余してしまった((+_+))

食後14番へ戻り、どうやら両隣が空きであることがわかった。お盆休みだが、意外に混んでいないわけだ。関西のオッチャン達はこれ幸いと2階にザックを移した。

「えろぉ広くなったわぁ」

「こりゃぁ快適やぁ」

私も同様にザックを2階に移し、翌朝に備えてデジイチと三脚、朝食用の諸々を枕元に移しておいた。

ガスが晴れてきたという情報を聞き、再び外へ。

富士や鳳凰の方面はやはりガスガス、辛うじてこちら側の空を見ることが出来た。

18:19 日の入りはダメだったが、それでもドラマチックな眺めだったかな。

宿泊客の皆さん。小学校低学年位の兄妹、別の男の子が元気いっぱいだった。

部屋に戻ると周りの皆さんはもう寝袋に入っていた。まだ19時前だが、明日は早いし、前日も同じくらいの時刻にタント寝だった。もういいか。不思議とこの時間は頭痛を感じなかった。

(-_-)zzz

 

「星が出とるでぇ~」

その声で起こされた。数人は寝袋から出たようだ。前日に「芦安の駐車場」レポにうーさんから「ペルゼウス座流星群も楽しんで下さい。」とコメをもらっていたのだが、なんだかその気力が湧いてこなかった。

 

(-_-)zzz

 

ピピピ♪

アラーム?

時計を確認すると1:30。自分のものではないし、部屋の中で誰かが動いている様子も無い・・・

なんだ?

 

今度は尿意がやってきた。他の方を起こさないように外へ。

意外に寒くない。そして満天の星空

深夜にも関わらず男性一人がベンチの所に居た。

「すごくキレイですね」

「ええ」

こんな感じだったか、彼は話しにのってこなそうだった。

それに何よりトイレが大事だ。

トイレから戻り流星群の観察をしようか迷ったが、昨年12月の経験から流星の観察にはかなり時間がかかることは分かっていた。せっかくうーさんからアドバイスをもらったが、明日朝の方が大事だ。部屋に戻ることにした。

続きま~す

※お花の名前など、間違いがありましたらご指摘ください。m(_ _)m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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