ピピピピピ
スマホのアラーム一発で目が覚めた。
明かりを付けて、着替えていると
ピ~ピ~ピ~
今度はペアレントに借りた目覚ましの音だ。どちらもちゃんと仕事を果たしてくれたわけだ。荷物を整理し、布団をたたんで出発準備OK。そ~っとトイレ(小)へ
3時ジャストに玄関へ出るとペアレントが見送りに来てくれた。
目覚ましを借りたこととお世話になったことのお礼を伝え、挨拶は行ってきま~す!
(さすがにこんな大声ではありませんが。ユースを出発するときはこの挨拶が普通です)
いつものすき家へ。この日はハンバーグ定食、ごはん少なめを注文。この日もラッキーなことに胃腸が動いている感じがした。
数分後、石和のセブンでおにぎりやパン、そしてホットコーヒーを2缶買った。朝のうちにテルモスにアツアツの状態で入れれば登山中は大丈夫と言うわけだ。(昨日だってそうすれば良かったはず。何回経験しているんだよ。)
そして、トイレへ。おお、ウォシュレットじゃないか~。これはポイント高いぜ~、安心感が違うよね。
すっきりしてリスタート!
約束は4:30に本栖湖入口の駐車場だったが、4:20に到着した。これでアノ人の到着を待つだけだと思った瞬間にメールが鳴った。
マーチさんはすでに到着していた。年末に彼が登ったことの無い雨ヶ岳に一緒に行こうと計画していた。
M「おざぁ~す!」
N「おはよう。早いね~。昨日はどこに居たの?」
M「10月の笠取山が楽しかったんで、日の出を見に登ってきました。」
N「え、登山口まで行けたの?凍っていたんじゃない?」
M「いやぁチェーンを巻かないと無理でしたよ。」
元日早々パワフルな人だ・・・
こちらがコッフェルを山で落としたので、バーナーを貸して欲しいことをお願いした。
h20年元日と同様に本栖チェーン着脱場へ車を置き、5:00丁度にスタート!
・・・
N「あ、ごめんヘッデン忘れた!」国道は常夜灯がついており、問題なく歩けたのだ。早速やらかしてしまった。(忘れ物王子)
リスタートして5:11 東海自然歩道根原入口(県境バス停そば)
N「いつも一人だったけど、ヘッデン歩きで一緒に歩く人がいると心強いよね。一人の時はラジオをスピーカーにしないと歩けないよ」
歩き始めて数分、二人とも暑くなりインナーを脱いだ。
ポケットからアメを出してプレゼント。特にヘッデン歩きは何か口に入っていないとやってられない気がする。
マーチさんが山歩きを始める前に夢中だった釣りの話などを聞きながらを進んだ。
ここは東海自然歩道なので、木道が整備されているなどとても歩きやすいのだ。
途中でセブンのトイレの話をすると、彼もそのことを良く知っていた。○ァミマや○ーソンよりもセブンの方がウォシュレット率が高いそうだ。また、普段からヨーグルトを食べることも同じだった。ここにも出すものに気を遣う仲間が居た!
6:09 端足峠との分岐で一休み。テルモスのコーヒーが熱くて美味しかった。
N「ここからようやく登りだよ~」
といっても傾斜は大したことない。だんだん明るくなってきた道を喋りながら登った。
稜線に出ると急に風が強くなってきた。こりゃ~雨ヶ岳に登る途中は辛そうだ~
6:48 端足峠(標高1265m)
、
h20年元日はここで撮影したが、今日は休まずに上に行こうと相談していた。
N「ごめんちょっとだけ!」フリースを内側に着て、デジイチタイム~
少しだけ撮ってリスタート!
始めは平坦
ゆるく下って、上りへ。ちょっとずつ凍結箇所が出てきた。
M「ほら、ここが良さそうっすよ」彼はこういうところを見つけるのが得意だ。
7:06 N「さっきの端足峠よりイイね!」
ドンドン登っていくマーチさん。こちらは凍結箇所が気になって進めなくなってきた。まだ乾いている部分も多かったが、たまに凍っているところがあると怖くてもうダメだった。
N「ごめん、アイゼンを履くよ」。今シーズン初のアイゼンで、付け方を思い出しながらちょっと時間がかかってしまった。
登り始めてすぐアイゼンの爪痕を発見。多分昨日か一昨日にここを通った人が居たということだ。
M[「のぞむさん、ほら!もうすぐ日の出っすよ!」
デジイチタイム~
7:30
N「ありがとう。おかげで端足峠よりもイイ所で撮れたよ。」
木の枝などの前景がある方が雰囲気が出ると思うのは私だけではないでしょ。
N「ちょっと食べよう。燃費が悪くってさ~」
N「ほら、この足跡!クマじゃないかな~」
ブログをご覧の皆さま、お分かりでしたらコメをいただきたいです。
ここを登るのは3度目だが、毎回ホントにキツイ!
8:58 ここで傾斜が緩んだ。
M「お、ここイイじゃないですか。(隣の)毛無山よりもここの方が好きですよ。」
N「ここまで来ればあとちょっとだよ~」と言ってからが長かったりして・・・
9:19 ←20分もかかってる(汗)
N「あ、あそこが山頂だ!」
雨ヶ岳の山名標は文字が消えていた。(ちなみに標高は1717m)
ポケット三脚を雪の上に置いて撮影
マーチさんのコッフェルでお湯を沸かして年越したソバを食べることにした。
N「あれ、マーチさんは?」
M「いや、ちょっと登ったら降りてくるつもりだったんで、持ってこなかったんですよ。」
N「え~、キツイ山だって教えたよ~」
M「のぞむさんに付いていくだけだと思ってたんですよ。」
信頼してくれたということなのだが、いろんな意味で大物だ!
お湯を沸かしている間にせめてものお礼にこれをプレゼント!
M「これウマイっすよね~。大好きっす」
N「いや、ネタの為に買ったんだけどね。」
この他にカップのお汁粉やドリップコーヒーももプレゼント。重たいバーナーを担いできて貰ったわけだから。
10:38 大好きな眺めなのだが、この時間は太陽の位置が高すぎる。
そんなとき、男性がたどり着いた。あれ、外人さんだ。
「コンニチワ」なんだ日本語できるんだ。
M「お疲れ様です。どこから登ってきたんすか?」
「ア~、リュウガタケデス。だいやもんどフジ ヲ ミテカラ キマシタ」
N「アメリカですか?」
「ア~、フランスデス」
N「日本語上手ですね。」
「ニホン ニ キテ 8ネンニ ナリマス」
M「すげ~」
「ア~、ツマト コドモモ オイツキマシタ」
奥さんは日本人で、坊やは小6とのこと。3人とも軽アイゼンを履いていた。
ご夫婦はともかく坊やもあのドエムな凍った急登を登ってきたとは、いやはやすごい家族だ。
なんと彼らは向こうに見える高デッキまで行ってみるとのこと。
「気を付けてくださいね~」
家族が居なくなった後、今度は北側からソロの男性がたどり着いた。
登り口を尋ねると仏峠からで、ちょっとヤブっぽかったけど、問題なかったとのこと。エアリアを見ると、破線だがたしかにルートがあった。
N「そんなルートを通るなんて、ここには何度も来ているんですね。」
「いや、初めてです。」
N「すご~~~~い!」
その数分後、今度は西つまり高デッキ側から若い男性がたどり着いた。何とアイゼンを履いていない!
なんと毛無山を登ってきて、アイゼンは持っているけど履かなくても大丈夫だったとのこと。う~ん、スゴ過ぎぃ!
N「ここは4度目だけど、こんなに人に会ったのは初めてだよ。」
M「それって、以前来た時がたまたま人が居なかっただけじゃないですか~」
さらに数分後、フランス人家族が戻ってきた。
「アブナソウ ナノデ ヒキカエシマシタ」とのこと。多分旦那さんだけなら行けたのだろうが、坊やのことを心配したのだろう。
それぞれがランチタイムを始めたが、私たちは降りることにした。
10:56 下山開始!
下山しながら、3人、5人のグループと出会った。こんなドエムの山に登ってくる人が多いとはオドロキだった。
11:12 なだらかになったところから
この先の急坂は登るのも大変だが、降りる方がもっと気を遣う。マーチさんはするすると降りていくが、こちらはへっぴり腰でゆっくり降りることしかできなかった。
そんなとき、背後に人の気配がした。先ほど仏峠から登ってきたというアノ方だ。
「のぞむさんですよね」
N「あ、はい。」
「望の富士山見てますよ。さっきはそうかな~と思ったのですが、自信がなくて声をかけませんでした。」
M「のぞむさん、すっげ~」 ※昨年10月の笠取山も同様のことがあったので、マーチさんは驚いている。
今回の山行ではこれで3回目。こういうことってあるんだな~
ヤブルートを登ってきた猛者だけにあっという間に降りていった。
N「この辺は竜ヶ岳と同じくらいの高さだね」と下に居るマーチさんに声をかけてみた。
その後も長~い急坂が続く。
遅れている割には本栖ブルーを撮っていたりして・・・上から見るとホントにステキな色になるんだよね~
どんどん竜ヶ岳が高くなっていく まだまだ続く急坂
ようやく乾いた土が目立つようになってきた。ぎりぎりまでアイゼンを履いていたが、もう大丈夫だろうという所でアイゼンを外した。
M「のぞむさん、こっちこっち~」
リスタートして数分後、見事にコケた。乾いていると思ったところが凍っていたのだ。
いやはや油断大敵だ。アイゼンを脱ぐタイミングってホントに難しい。
12:39 端足峠
一休みしていたら、フランス人家族が追いついてきた。我々もとい私がどれだけカメだったかわかるってものだ。
彼らは竜ヶ岳山頂に忘れてきたマット(多分)を取りに行くために、もう一度竜ヶ岳に登ってから帰るとのことだった。
「オカネハ タイシタコトナイケド シゼンヲ ヨゴスカラ」
「かっこいい~」
奥さんに望の富士山名刺を渡したので、見てくれてるかもしれない。彼らに断っていないが、是非書きたくて・・・
※ その後コメを頂きました。ありがとうございました。
ここから先は何も問題ない道だ。喋りながらどんどん降りた。
13:09 端足峠との分岐。ここから東海自然歩道へ
14:11 N「この『おつかれさまでした』っていいとこに設置してあるよね~」 そこから数分で車へ
温泉に寄りたい気持ちもあったが、遅くなれば上りは間違いなく混むだろう。
まだ明日も山歩きを続けるというマーチさんとここで解散。
改めて書きます。こちらはただでさえカメ足なのに、マイペースでずいぶん待たせてしまいました。でも、おかげでとても楽しい山行になりました。ホントにありがとう!
ラジオを付けるとすでに高速は渋滞が始まっていた。まあこれは想定内だ。20号も混むことが予想されたので、遠回りでも山中湖、道志道経由でのんびり帰ることにした。
途中眠気が襲ってきて、コンビニの駐車場で20分ほど仮眠をとったが、それ以外は休まずに運転を続けた。
道志道経由を選択したのが正解。ほぼ順調に進み、19時前に帰宅することができた。
10回目の年末年始山行は天候にも恵まれ、ステキな仲間との楽しい時間、意外な出会いなどもあり充実した3日間だった。
フランスにやられてますが
今回も素晴らしい
なんで
『ビバ フランス』
と言えなかったか、その場にいなかった
自分が腹立たしい
ボブっちは、その後も山にむかったの?
『旅をすみか』とする松尾芭蕉みたいだな~
彼といると『有名人率』あがるね
>彼といると『有名人率』あがるね
なるほど、そうかもしてません。私が過去に訪れた雨ヶ岳は殆ど人が居ませんでした。ひょっとして、彼がハイカーを惹きつける何かをもっているのかも・・・