ミッチーのアウトドア記録簿

北海道の野湯や散策、山菜採りに登山等のブログを気ままに書いております。気軽にコメントして下さいね。

金花湯2017♨

2017年05月15日 | 日記
5月14日、幻の温泉、金花湯に挑戦しました♪
金花湯は片道24kmの林道を歩き、山中にひっそりと湧いてる野湯です♨
野湯好きな方には説明は不要ですね(笑)

3時、林道ゲートより入山!
こちらも全て自己責任です。日帰りが厳しい様ならテント泊の装備が必要です。
私はツェルトとアルミブランケット、キャップライト、2日分の食糧をザックに入れ、ビバークでも大丈夫な装備で行きました。

まず、金花湯を目指すにあたって、どちらのリスクを取るか決めます。
1.春~初夏に藪、主にイタドリやクマザサやネマガリタケが成長する前の残雪期に行く
メリット→見通しが利き、ヒグマの足跡がわかるので、ヒグマとの遭遇率が下がる。
デメリット→雪山登山等の経験が無いと危険。低体温症のリスクも出てくる。
2.ヒグマの活動が穏やかで、日が長い夏に行く。
メリット→日が長いので山行時間に余裕が出来る。藪が無い途中の林道までスムーズに進める。
デメリット→途中からの藪こぎ。晴れたら熱中症、脱水症の危険。藪で見通しが悪いのでヒグマの活動時期ではなくても遭遇率は上がる。

どちらを取るか悩みますが、時間が掛かってもなるべく安全に行きたいところです。

さて話を戻します。
スナフジ沼までは残雪は殆ど無く、スムーズに進めました。

しかし、その先からはどんどん標高が上がるに連れて残雪が多くなってきました。細菌はこんな写真の投稿ばっかりですねf(^_^;
カモイ泊川マス川の分岐があります。ピンクリボンがありますので迷うことは無いです。
更に進むと大規模な雪崩れが発生していました。ここは慎重に進みます。
滑落したらアウトです。
ついにヒグマの糞が出てきました。どうやら山菜を食べているみたいです。進むに連れて沢山見掛ける様になりました。さすが島牧村です!島牧村だけでも100頭のヒグマが生息しているらしいです(汗)

道のりに進んで行くと大きな落石が発生しております。徒歩では問題ないですが、また落石が発生しそうでちょっと危険を感じます。
標高がだいぶ下がり、残雪が減ってきました。
道なりに進むと橋が見えてきました。最初の橋になります。コイの口橋
更に進んで行きますと林道が削られて、水が流れています。大した水量ではないので気にせず渡れます。
また橋が見えてきました!泊川大橋です!橋の標高が高く、景色がキレイです♪
泊川大橋を渡り少し行くと泊川沿いに分岐があります。今までの分岐は比較的分かりやすく間違える事はなさそうでしたが、ここの分岐は見落としやすいです!間違って進むと泊川温泉河鹿の湯方面の廃道になり行き止まりになります。
3つ目の橋が見えてきました。
小金井沢橋小金井沢砂防ダム
この橋を渡り少しすると、通称バカ殿岩が現れます(笑)
周りの木が成長し、もはやバカ殿では無くなってますね!

この先からまた残雪の上を歩きます。

ちょっと危険な場所に直面しました。
林道が完全に流されて沢になっています。その沢に沿って残雪が有るため、スノーブリッジになっています。
踏み抜き次第で沢に落ちる危険もあり、慎重に渡ります。
少し進むと、渡渉する沢まで来ました。ここに着くと硫黄の臭いがしてきます!金花湯までは目とはなの先になりますのでテンションが上がります♪この沢も雪崩れが発生していますが特に問題はなく進めます。ただし雪融けで増水していますので油断大敵です。
沢を渡り終え、道なりに進むと上り道になっており、道に沿って水が流れ、ギシギシとクレソンが生っています♪
水を触るとぬるく、温泉を含んでいるのがわかります♪温泉成分により色が変わってます。途中、道に穴が空いてます!硫黄の臭いと共に蒸気が上がってます♪
急に目の前が開け、石灰華が見えてきました♪
そして待ち焦がれていたコバルトブルーが現れました✨幻の温泉金花湯到着です!素晴らしいの一言です!湯量が減って他の浴槽にはお湯はありませんでした。この主浴槽が無くなるのも時間の問題かもしれませんね。石灰華の先は崖で川が流れています。この川沿いにも温泉があるみたいですが……時間が……(汗)到着時刻は11時。7時間程掛かっていました。安全に下山するには日が沈む前に駐車場に到着しないといけませんので、12時には下山を開始しなければなりません。
つまり金花湯の滞在時間は1時間(泣)
ゆっくり浸かれません(泣)

12時、泣く泣く金花湯にお別れを告げ下山開始。
そして18時半、ゲートに無事に着きました!
感想と結果ですが、5月段階でもかなりの積雪量でした。気温が低く霧雨が降っていた事もあり、私が摂取した水分量は700mlのみです。結果から言いますとこの時期に行って大正解だったと思います♪
次はテント泊でゆっくり浸かりたいですね♪

最後に、私の主観ですが、金花湯の源泉の湧出箇所が石灰華ドームの上だけではなく、石灰華の途中の何処かに変わったのかと推測します。
他の方のブログを読みましても、最後の上り坂に温泉が流れているって情報はありませんし、まだ道も石灰華が溜まっていませんでした。
湧出量は変わらず、湧出先が分散されているんだと思います。
なので、完全に湧出箇所が変われば、金花湯は消滅してしまうと思います。
これは推測なので根拠はありませんが、いざ金花湯を目指して、お湯が無い!なんてことにはなりたく無いですね!