上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

ローカル線ガールズ

2011年02月16日 | 
 第三セクター「えちぜん鉄道」の列車内で切符販売や乗降補助、観光案内に当たる女性客室乗務員(アテンダント)の、開業から4年間の奮闘記。
 平成12年、13年と立て続けに正面衝突事故を起こした京福電鉄は廃業に。年間300万人近い利用者は路線バスや自家用車に乗り換えるが、学生が遅刻するなど深刻な交通渋滞が発生した。そのため、地域住民と行政の連携により2年後に復活。復活した9年後の平成20年には廃業前の京福電鉄時代の乗客数を上回り、15%の運賃値下げをしたにもかかわらず単年度の赤字額は半分以下に改善された。
 
 著者は、12人のアテンダントのリーダーを務める嶋田郁美さん。「えち鉄」の誕生の経緯や仕事の悩み、課題を仲間全員と共有し、失敗や困難を乗り越えアテンダント全員が仕事の質を高めていった様子が、けなげで泣ける。
 アテンダントの活動の様子や車内外の風景などの写真も多く楽しい本。是非「えち鉄」に乗車してみたくなった。

 経費削減の為、駅を無人化し列車はワンマン運転などを行うのが鉄道の経営合理化。しかし、「えち鉄」は逆に鉄道もサービス業、サービス向上も投資と考え、きめ細やかなサービスを行う女性客室乗務員(アテンダント)を乗務させた。利用客情報把握のため駅の券売機も全廃し、係員が窓口やアテンダントが直接販売するなどの戦略は他の第三セクター鉄道の関心を引いているそうだ。

 「えちぜん鉄道」略して「えち鉄」、会社名は九頭竜川流域を走ると言うことで「くずりゅう鉄道」が有力だったが、略称が「くず鉄」になってしまうため断念したそうです。

 


 2年程前に話題になった様ですが出遅れてしまいました

 読みたくなった人、ソウでない人も押してくだされ









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