春の日差し

　晴れ。早朝、突然起きあがって押入れの襖に体当たりし目を覚ます。先日もこれに似たことがあった。布団から這い出てベランダのガラス戸に頭をぶっつけ目を覚ましたのだった。どうも帯状疱疹後神経痛の治療薬・ガバペンのせいではないか。と思うようになった。つぎの診療日に内科医の先生に訊いてみよう。

　それにしても、根治しない帯状疱疹後神経痛。やっかいな病気やナ。右目周辺の神経が四六時中ピリピリ痛み続ける。「蕪村全集」に熱中したり花壇活動に集中したりすると忘れることもあるが、ほっと休むと間断なく痛みが襲う。そんな痛みに耐えながら外へ出たきょうの午後、ぼくの額に太陽が差した。「ワア　アッタカイ　キモチイイ」。春の陽や。

　花壇の花たちも同じ「気持ち」に違いない。ふと思った。もちろん植物に感情などない。ないが春の陽を直感して彼らは育ち花を咲かせる。だからぼくは友だちの心で花たちともつきあう。花の賛美歌をつづけよう。

　夕刻、スーパーへパンと牛乳と酒を買いに出る。時節外れだがカツオの叩きが200円であったので買う。写真上=春の日が差す千里局花壇、下=春の日、南千里の梅林
　　　　　　　　　　　　　　　松落ち葉ころころ膨らむ春の風　昇竜子
　　　　　　　　　　　　　　　春の日の額にあたるうれしさよ　同