のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

藤田でもフジタでも

2015-12-02 20:39:34 | 見てきたよ


藤田嗣治の画家人生を描いた映画、
『FOUJITA』を観てきました。

藤田の作品世界で
個人的に興味深いのは、
猫や女性を優美に描いた
パリでの作風と、
戦時中に日本で描いた
戦争画とのギャップ。

そのあたりは、
映画公開前にNHKのETV特集で
次のように分析されていた。

ただただ、
描くことに一生を捧げた藤田。

あの有名な『アッツ島玉砕』も
(当然のことながら)
国民の戦意を煽るために
描いたのではなく、
描くことへの追究のために
完成させたものだと。

戦争画?
オレなら、こう描くね。
みたいな?

のり屋的にも、
この分析、妙に納得。

数年前に買った本、
『藤田嗣治 手しごとの家』
で見た藤田の家ン中は、
どこもかしこも藤田の作品だらけ。

おそらく手を動かすのが
好きで好きでたまらない、
手描き手作り大好きおじさん
だったんじゃなかろうか?

この映画のセリフでも、
こんな一言が印象的だった。

(戦争画を描いたのは)
「腕だめしだよ」

藤田嗣治だろうと、
レオナール・フジタだろうと、
底に流れていたのは、生涯一貫、
描かずにいられないという性(サガ)。

そのあたりが、
この映画には足りない感が…?

もちろん、
テーマは別のところに
あったのでしょうが、
正直、難しくてわかりにくかったです

主演のオダギリジョーは、
これまで写真で見てきた
藤田嗣治そっくりさん

オダジョー以外、考えられない
ベストなキャスティングですが…

強いて次候補をあげるなら、
吉本新喜劇の小藪千豊あたり?
(ヘアスタイルで選んでみました。笑)

こんな見方しかできなくて、
すみません。。。

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