のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

霞ヶ関で花緑『柳田格之進』

2017-10-28 01:21:59 | 落語会に行ってきた


年1回開かれる、
柳家花緑独演会『花緑ごのみ』、
3年ぶりに行ってきました。
@霞ヶ関イイノホール

『柳田格之進』は
心温まる人情噺だけど、
もともと個人的に
あまり好きではなかった。

窮地の父を助けるために、
吉原に行くという娘を
止めない格之進。

お堅く真面目な父親が?
不甲斐なさすぎでは!?
という理由で。笑。

でも花緑版は
最後に登場人物の後日談があり、
格之進の娘の哀れ感が払拭され、
スピリチュアル風味の
明るいご教訓オチでまとまっていた。

本当はこんな噺だったのかな?
(自分が知らなかっただけ?)
それとも花緑師匠の脚色?

ともあれ今まで複数の噺家のそれを
聴いてきたなかで、
いちばん後味のいい柳田格之進だった。

今年は落語会どころじゃなかったので、
大好きなイイノホールも1年ぶり。

歩き慣れた道なのに、
終演後、霞ヶ関駅とは逆方向に
向かっていた

大丈夫か自分?笑。


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中野で小三治『千早振る』

2017-06-07 23:19:09 | 落語会に行ってきた


柳家小三治と若手一門会に
行ってきました。
@中野ZERO 大ホール

開口一番は、
2月の二ツ目昇進披露興行が楽しかった
小かじさん。頑張ってます。

真打昇進したばかりの、
ろべえ改め小八(こはち)さんも、
ノッてる勢いが感じられ、
輝いていた。

『お菊の皿』というネタ、
個人的に好きだなぁ。

幽霊のお菊さんに人気が出て、
見世物がどんどん派手になり…という、
若手が面白くアレンジしやすい噺と思う。
今会の小八版も爆笑でした。

そして大トリ、小三治師匠。

まくらでは、
大昔、笑点メンバー候補になりかけて
外されたこと、
同時期にNHKではじまった演芸番組
(やはり大喜利があったとか)の
司会を担当したことなど、
次から次へと尽きず、
本題に入る前に終演予定時刻オーバー。笑。

舞台袖のスタッフとの公開やりとりで、
15分の延長を許され、
『千早振る』へ。

ここ最近、
右腕が動かしにくいという師匠、
ネタ選びのポイントは、
蕎麦や饅頭を食べる仕草のない噺?

結局、終演はさらに10分延長したが、
本題があって良かった〜笑。

師匠、今夜の迷言。
「私の噺は面白くないから、
もう来ないでください」

コメント (2)
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新橋で小かじ二ツ目昇進披露公演

2017-03-01 00:23:16 | 落語会に行ってきた


噺家・柳家三三師匠の一番弟子、
柳家小かじさんの二ツ目昇進披露の会に
行ってまいりました。
@ 新橋 内幸町ホール

番組表。

昨年までの前座時代、
三三独演会の番組表を書いていた
小かじさんのヘタウマ字(失礼!)が
大好きでしたが、
もう二ツ目なので書かないのね…残念
(今回は前座のはまぐりさん書?)

文字は人なり

つい笑みがこぼれてしまう、
小かじさんの筆文字そのものの、
大らかな落語を堪能しました。

滑稽噺『真田小僧』は軽妙に、
人情噺『心眼』はじっくりと。

でも、何つっても圧巻だったのが、
『闇が広がる』。

いきなりミュージカル好き・宝塚好きを
カミングアウトしたのち、
古典の『七段目』をベースにした、
新作披露。

当然、ミュージカル仕立て。
大仰な身振りとデカ声のヘタウマ歌に、
(何度もヘタウマって書いて失礼
客席、ア然としつつも大爆笑。
その後に登場の三三師匠も
困惑の色、隠せず。笑。

宝塚やミュージカルを知らない自分でも
お腹よじれた。詳しい人なら尚更かも。

早くも小かじカラー炸裂の一席。
けっこう破天荒系?

落語界に新風(珍風?)を
吹き込んでくれそうな、
二ツ目誕生の夜でありました

入場時に今会の特典である、
昇進記念の手ぬぐいをいただく。嬉


粋ですな。

大切にバンバン使わせてもらいます。


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狭山で春風亭一之輔独演会

2017-02-13 00:10:31 | 落語会に行ってきた


行ってまいりました。
@ 狭山市市民ホール

番組表。


まくらと滑稽噺(茶の湯)では、
あまりの可笑しさに涙ふきふき笑い泣き。
仲入り後の人情噺(藪入り)では、
じんわりほっこり泣き笑い。

さすが小三治師匠に認められ、
21人ごぼう抜きで真打昇進した、
若手の星!

といっても、
年齢(39歳?)より老け…いや、
はるかに落ち着いた風情。

西洋風味の仏像のような、
歌舞伎の立役にもなれそうな、
どっしり骨太な二枚目でありました。
(ロビーにはNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の撮影クルー?
放送はいつ? 楽しみ)

前座のきいちさん
(一之輔師匠のお弟子)も、
池松壮亮と森山未來を足して
2.5?で割ったような、
醒めた瞳の塩系イケメン。
前座にありがちなセカセカ感もなく、
ゆったり聴かせてくれた。

演芸パフォーマンスののだゆきさんも、
カラフルなプリーツプリーズが似合う、
マッシュルームのオシャレさん。
(楽器入れがスヌーピーのエコバッグ)

ビジュアル的にも楽しめた、
眼福の会でした

コメント (8)
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霞ヶ関で三三『嶋鵆沖白浪』

2016-11-10 22:36:19 | 落語会に行ってきた


柳家三三独演会に行ってきました。
@霞ヶ関イイノホール

この7月から三三師匠が毎月口演中の
連続ドラマならぬ連続落語、
『嶋鵆沖白浪(しまちどりおきつしらなみ)』。


江戸時代末期の落語家、
談洲楼燕枝の作品。
先代の金原亭馬生師匠が
口演していたそうだが、
その後は演じる噺家もいなかったところを
2010年に三三師匠が復活させ、
話題になった。
(当時、その準備段階を『情熱大陸』が
追っかけていた)

以来、今年が3回目のシリーズ復活。
今回は九話と十話だった。

自分的には、はじめて聴くネタ。
何せ連続モノを途中から…なワケだから、
予習をして臨みたかったけど、
このところ忙しくて、それも適わず。

入場時にもらったプログラムに
ざっくり粗筋が載ってましたが、
ハイ、いきなりの九話でした

最初は登場人物の名前が
頭の中でぐるぐる…
直前に食べた小麦粉(サンドイッチ)のせいで眠気も…

でも、仲入り後の十話は、
ぐいぐいと噺に引き込まれた。

人を殺め島送りにされた
吉原出身のヒロインが、
命からがら島抜けして戻った江戸で、
古い知り合いの男を騙くらかして、
またまた悪事を企てかけているのだ。

その、たぶらかしっぷり演技が、
ウマイのナンのサンザサン。笑。

それからどうなる?
このあとどうなる!?

最高潮に前のめりになったところで
お時間。
つづきは来月〜(え〜っ

来月の最終回チケットはすでに完売。
今回のチケットも後援会枠の抽選で
何カ月も前にゲットしたもの。

面白かったのに不完全燃焼感が残る、
珍しい落語会でした。笑。

いつか必ず、通しで聴くぞ〜


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