心頭を滅却しても火は熱い

浅草橋に仕事場があるおにいさん(おじさん)がいまさら日々の徒然をつづります。

陣馬山行記 その二

2013-09-19 22:31:57 | 旅行
陣馬山頂に別れを告げて景信山方面へ。景信山から城山、一丁平、高尾山、と縦走できますが、今日は景信山までとします。

10.04奈良子峠
この山域は概して道標が整備されてますんで、余程のことをしないとロストはないと思いますが、地図は必須です!

もう八王子なんだ。

10.11明王峠に到着(恐らく)閉店したお茶屋さんが目印です。

ここで注意!景信山方面へは明王峠の分岐で左折です。写真は左折した方向から撮ってます。直進すると与瀬方面に行ってしまいます。ちなみに与瀬ってのは人工湖の相模湖ができるまえの相模湖近辺の地名です。いまでも国土地理院の地図なんかは八王子のとなりのエリアは与瀬になってます。

10.20底沢峠まだ結構あるなあ。
道はこんなかんじです。
道が緑で、苔むした古道の様ですがよく見ると、、、先日の台風で落ちた木々の葉でした。

あ、また階段が♪( ´▽`)
11.10景信山頂に到着(≧∇≦)
素晴らしい眺めです(((o(*゜▽゜*)o)))空気が澄んだ冬だと群馬方面の雪山が見えたりしますが流石に今日は見えません。

すすきが風情あります。今日は十五夜。

で、11.40の高尾駅行バスがありますので急いで下山、、、。一分差で乗り遅れて仕舞いました(u_u)

次の便は一時間後なんで、裏高尾をとぼとぼ歩いて帰ります。

大体駅まで一時間くらいなんで、バスを待ってても、たいして変わらない時間でしたがf^_^;

おまけ
高尾方面の夕景美しい(((o(*゜▽゜*)o)))

陣馬山行記 その一

2013-09-19 19:47:36 | 旅行
夏休み六日目、久しぶりに陣馬山に登ります♪( ´▽`)、、、もう六日目(-_-#)

普段は始発で行くんですが、寝坊f^_^;
ゆっくり行きます。
8.47高尾駅発
青電車に乗り込みます。この時間車内はほとんど高校生です。嗚呼田舎路線。
8.04藤野駅に到着し、8.10藤野駅をバスで出ました。
こ、これは!(=゜ω゜)な、なぜ、なのは、、、。鄙びた田舎町の本屋さん、のイメージ大崩壊ですw
途中で通学の小学生がわらわら乗ってきました。たしかにこの山道じゃバス通学だなあ。。。て、高尾駅から電車で20分もしないとこなんですけどf^_^;

8.19、陣馬登山口到着
栃谷尾根と一の尾根とありますが、今日は一の尾根を行きます。

恐ろしい看板注意って言われても、、、ねえ、、、?

電源用地にはバラマキがされてるのですね

あとはひたすら登ります。
まずは舗装路
里山です。

彼岸花きれい。彼岸花、ていうとアレですが、曼珠沙華っていうと雰囲気が違いますね。
舗装路を結構歩いたつもりでしたが、まだ山頂まで4キロも(u_u)
ここから未舗装の山道になります。

何度でもいいます。高尾山はショボいと!こんな素晴らしい山がすぐ近くにあるのに、登りやすい、て理由だけで高尾山に登るのはもったいない!陣馬山の山道は様々な表情を見せてくれます。落葉樹林針葉樹林忘れられた防火樽
嗚呼素晴らしい自然
人が少ない、というか、殆どいないので雑音もなく、尾根道なので風が樹々の間を通っていく音がします。
最高の気分(≧∇≦)
涼しい(≧∇≦)

でも人通りがあまりない道なんで、倒木があったり
低山逍遥する方はわかると思いますが、景色が開けて、こんな階段が見えてきたら、頂上も間近!

あと一歩だ!

9.40、陣馬山頂
素晴らしい景色です富士が!

いつでも何度でも言います!高尾山だけじゃ勿体無い!!

つづく


松本攻城戦記 弍 ミシャグジサマの影

2013-09-01 18:50:57 | 旅行
松本城を出まして、松本城入城券に付随してる松本市市立博物館へ。

ちょw
金印をもらう、ってw
左翼教育乙w、、、と思ったんですが、考えてみたら適切な言葉って難しいな、と。下される、だと華夷思想になるし、受ける、てのも変だし。
やはり、もらう、か。。。

いやあ、しかし面白いです、松本市市立博物館。信濃といえば道祖神ですが、道祖神木像がたくさん。



結局、道祖神て記紀上は系統不明の土着神なわけですよね。地蔵信仰と結びついたりしてますが。
ただ、道祖神は夙神なんです。村落の境を守護する。

いまは道祖神は男女の神様が手を取り合っている、夫婦和合、みたいな姿ですが、もとは恐らくコレ
オンマラサマ

そうです、まさにアレ。
高校教科書に出てくる縄文遺物の石棒の流れにあると思われます。
石棒は男性器を(おそらく)生命力の象徴として崇めたものでしょう。
東国では、諏訪から山梨を通って武蔵野のあたりまでの、富士眉月孤文化圏と言われるエリアでよく出土するそうです。

ちなみに東京の石神井、名前の由来は石棒です。石棒を石神(シャクジン)といいますが、井戸から石神が出たからシャクジンイ、、、シャクジイ、になったとされています。

で、シャクジン、てのはなにか。イシガミじゃないのか、て話ですが。
シャクジン、てのは謎の神様、シャグジ、つまりミシャグジサマだというのが大方の見方らしいですね。

ミシャグジサマ?てかんじだと思いますが名前を変えて残ってます。
石神様、おしゃもじさま、将軍、夙神、あと勝軍地蔵なんかもシャグジと混交してるといいますし、なによりも道祖神が。
地名でも、石神井、社宮寺とか。
なによりも諏訪大社がミシャグジサマの本殿と見られています。

諏訪大社の祭神はタケミナカタです。タケミナカタはオオクニヌシの子で天孫降臨の際に天下ってきたタケミカヅチにボコボコにされて諏訪に押し込められた、という神格です。
天神地祇の地祇、つまり国つ神ですね。
で、諏訪大社といえば御柱祭ですが、あの屹立した柱はまさに男性のアレな訳です。

結局ミシャグジサマってのは記紀的なスタンスからすると「邪神」とされてしまっているので、ミシャグジサマを崇拝する氏族がタケミナカタを祀ると見せかけてミシャグジサマを祀り始めた、或いはそもそもタケミナカタはミシャグジサマだった。。。まあ民俗趣味者の妄想です。尤も逆にタケミナカタにボコボコにされた諏訪土着のモレヤサマをミシャグジサマとする説もありますね。

ちなみに、諏訪大社の大祝諏訪氏からは戦国武将で僕が一番好きな武田勝頼公が出たりしてます。
勝頼公滅亡に際して、甲斐衆はみな裏切ったのに武田にとっての外様の信濃衆は運命を共にした、、、神氏の諏訪氏への尊崇があったんでしょうね。

入山辺厩所の貧乏神送り
(((o(*゜▽゜*)o)))民俗趣味者の心の琴線を、かき鳴らします。

戦時下の松本、みたいな展示も
ガスマスク生命をまもるものなんだけど、、、なんか禍々しい(u_u)

教育県長野らしい貼紙

休憩所よりええ眺めや( ´ ▽ ` )

つづく

松本攻城戦記 壱 松本城の巻

2013-08-31 22:41:01 | 旅行
青春18きっぷがあまってたので、日帰りで近場に行こう!ということで松本です。

高尾始発で西へ。まず大月で乗り換えて甲府へ。

青春18きっぷの時期、幹線の乗換駅、見苦しく鉄ヲタ?のおっさんたちが、ヒャッハー状態でダッシュします。いい席欲しいもんね。
まあ見苦しいこと限りないですが(u_u)
大垣なんかだと、次の電車がどんどん来ますんでゆったり次の電車でも差し障りないですが、中央本線は本数少ないんで走らざるを得ない気持ちもわかります。

甲府でビールと朝ごはんを購入。俄然旅感が出てきました(((o(*゜▽゜*)o)))

車窓を眺めながらお弁当、てのは列車旅の醍醐味です。地元の学生たちが必死に試験勉強してるのも旅情をかきたてますが。。。尤も、学生さんにしたら、旅行気分で車内で飯くってんじゃねえよ、と思いますよねw
わかります。僕、高尾駅をずっと使ってますから、思春期のトンガってた時期は、高尾山登山客らしき連中が高尾駅でこれ見よがしに、あー!空気がきれいだ!とか言ってるのを聞いて、ふざけんな、と思ってましたし。
まあ仕方ないことです。

で、松本までは3時間半くらい電車乗ってましたね。

たまに見るこの0番線、て何なんだろ?
松本は涼しい!
空がきれい!(((o(*゜▽゜*)o)))


(コソッと)なんか、街並が発展してない八王子みたい。。。
でもさすがに旧制松本高校があった街。美しい。

とりあえず松本城へ。

途中にあった井戸大名小路井戸とのことです。
松本市内には水質のよい井戸が沢山あり、街の辻々で美味しい湧き水を飲むことができます。

で、国宝松本城さすがに美しい。惚れ惚れします。
ちなみに、黒い外観から、同じぐらいの時期に作られた姫路城と比べて、戦争向けっぽくも見えますが、実は白い姫路城の方が戦争向け。
外壁が白い漆喰の方が燃えにくいからです。外壁が木だとすぐ燃えてしまいますから。
なお、松本城は陥落させるの簡単そうだなあ。。。直近では去年高知城に行ったんですが、人殺しする気マンマンのなかなか恐ろしいお城でした。
対して松本城は平地の優美な城。
石火矢を、ガンガン打ちかけたら落城しそうな感じです。

もっとも城である以上、殺人施設は当然あります。
石落ここから石を落として。。。

創建当時の趣を残す城であるため、階段も容赦ありません。油断すると転げ落ちるレベル(゜д゜lll)
最上階の天辺にはお社が。
松本は岳都というだけあって見晴らしは最高(((o(*゜▽゜*)o)))
下る途中展示してあった変わり玉
ユーモラスな外見と呑気な名前に反して、クラスター爆弾のように爆発してして周囲に大被害を与えるおぞましい兵器です。

こういうのを見ると、その時代の最高の技術者が最高のワザと知恵を人を殺すために使う、ということに思いあたり背筋が寒くなります。日本刀なんかもこんな感慨を惹起します(u_u)

幸い、我が国は武器輸出三原則を堅持しており、人を殺すために日本国の同胞が日夜工夫して製品を作る、ということは基本的にはありません。
こればかりは素直に感心。

平城とはいえ立派な石垣。自分が攻め手の足軽だったら絶望です。

なんか面白いお話の札これ、そんないい話じゃないダロww

つづく

大唐西安記 ~半坡遺跡~文明の曙光の巻 巻一

2013-08-28 07:59:28 | 旅行
3月18日のお話です。

小学生のころ図書館で借りてきた学研の図鑑、遺跡。これで半坡という言葉を知りました。小学二年生くらいのころです。
文明の曙、仰韶文化の精華、半坡。
この頃は、行けるなんて思ってなかったな~。

半坡博物館に行きます!
僕的には兵馬俑より半坡の方が思い入れあるので興奮してます。
でも、、、半坡は遠い(u_u)
例によってバスの乗り方がよくわからなかっかたので、歩きで。相当遠いです。だいたい一時間半位の徒歩を見込んでました。

前日は歩き疲れ、たいした夕飯も食べてませんでしたので超空腹です(T_T)
とりあえず腹ごしらえ。外食文化ですので、人通りのある大きな道沿いには必ず小吃店や屋台があります。
焼餅(シャーピン)2元。
超おいし~(((o(*゜▽゜*)o)))

作り方は練った小麦粉を鉄板の上で引き伸ばして卵とかハムと一緒に焼いて辣醤の辛いソースを塗るだけです。
が、日本ではあんまりみません(u_u)
あえて似たものを挙げれば、広島風お好み焼きですが、生地はあんなではありません。
誰か作って~♪( ´▽`)
日本でも絶対売れると思うんだけどな~。
あまりの美味しさに別の店でもう一個。


もはやなんのトピックもありません。ひたすら歩きます。
中国の都会でも田舎でもない町はだいたいどこ行ってもこんなかんじじゃないですかね。
だだっ広い道路と古びた低層建築。
傍にはマンション、みたいな。

産河を渡ると半坡です。
産河。。。この畔から仰韶文化の精華、半坡遺跡がっ!(しつこい)
と、簡単に書いてますが、長安中心部から6キロ以上あったりします。

冷却塔が。

半坡立体交差。
漸く半坡博物館に近付いて参りました!
、、、と思いきや。
道に迷うてしまった( ゜д゜)
人通りもない、標識もない自動車専用道路みたいな一本道をとぼとぼ歩いていたんで、まったく見当もつきません(T_T)
で、ようやく発見した人が、どう見てもホームレスみたいなじいさん、、、。
背に腹は替えられず、聞いて見ました。
。。。
超いい人でしたf^_^;
中国語わからない不審者(僕)にすごく丁寧に教えてくれて、感激。

中国の老人は、抗日戦争、大躍進政策、文化大革命、改革開放、と大歴史イベントを経験してるんですよね。
もし僕にその能力があれば、道端に椅子でもだして、お茶でものみながら日がな一日昔話を聞いていたいなあ(u_u)

で、ようやく到着です。

つづく