心頭を滅却しても火は熱い

浅草橋に仕事場があるおにいさん(おじさん)がいまさら日々の徒然をつづります。

冤罪

2014-03-28 07:31:21 | 雑感
袴田事件の袴田氏が再審開始で拘留を解かれました。
拘留といっても、死刑のために拘留されていた訳です。
48年です。悪い冗談ならどれだけ良いか。

よく法律を齧った奴と、齧り過ぎて脳が腐った奴は、百人の犯罪者が野放しになるより、一人の無実の人が罰せられる方が不正義だ、て言うと思います、、、ってぼくはクサしますけど、これが近代法の原則です。
でもぼくはそうは思いません。
この世はそもそも不条理なものですから、無実の人が罪に問われることもあろうかと。
法の適用自体は、法が及ぶ範囲で法を破れば法によって処断される訳です。
「人」の解釈によって。しかも、ある程度レベルの高い大学の法学部に行って司法試験に受かった、という「特定の階層」の「人」によってです。
彼らは、当然全知全能の神ではありません。育ちのいい優等生が、自分が社会人になるまで出会わなかった階層の犯罪者を解釈する、という訳です。
当然誤りは発生するでしょうね。
だから冤罪は防げません。
しかしながら勿論冤罪それ自体はとてつもない、というか、国家が解散すべきレベルの不正義です。無実の人が罪に問われ、吊されるべき奴が畳の上で死ぬ、これ以上不正義、不条理は恐らくこの世に存在しないでしょう。

戦争は悲劇です。
袴田事件は袴田氏とその家族に降りかかった災いです。範囲こそ狭いですが、悲劇、不正義の度合いは戦争にも勝るでしょう。
戦争は大義があります。
大東亜共栄圏にもそれなりの大義はあり、身を捧げた人がいるのも頭ではわかります。しかし、、、今回は、なんの大義もなく、なんの正義もなく、なんの意味もなく、三十歳の男性を突然拘束し、拷問し、しかも捜査資料を捏造してまで首吊り台に送ろうとし、さらには彼に三十年以上毎朝死刑の恐怖に怯えて牢獄に暮らすこととさせた訳です。国家が。
国って、、、恐ろしいんですよ?

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