つばさを広げて-女性限定グループ「つばさ・木曜会」

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全国自死遺族フォーラムに行ってきました

2009-09-10 11:29:22 | 旧「つばさの会」
先週土曜に開催された「全国自死遺族フォーラム2009」に参加してきました。
ブログにあまり縁のなかった私が、このブログを始めて知った
自死遺族の自助グループ「みずべの集い」さん。
テーマは違うけど同じ自助という事で、よくブログ拝見していました。
そんな中このフォーラムがある事を知り、はたして参加していいものかと考えましたが、
対象 どなたでもとあったので思い切って参加してきました。

私は午後の第二部「セルフヘルプグループ」の著者でもある岡先生の講演からの参加になりました。
私もグループ活動を始めるにあたってこの本を参考にした経緯があるので、
「セルフヘルプグループ」と「サポートグループ」の違いなど、自分でもあいまいな所が明確になりとても参考になりました。
そして第三部 お子さんを亡くされた三人の親御さんの体験談と心からの叫び
同じ子供を持つ母親として、お話を聞きながら切なくて涙が止まりませんでした。
そしてさらに、自死遺族の方々が二次被害ともいえる、行政、警察、学校etc・・からの
心無い言葉などで傷つけられている現実を知りました。
やり場のない悲しみと怒り。
1人の方の自死が、こんなにも様々な場面で遺族を苦しめている事実に、本当にショックを受けました。                                        今、この瞬間にも死を考えている方、残された家族の生涯続く悲しみに心を寄せて、是非生き続けて欲しいと思います。

そして今回参加して知った「全国自死遺族連絡会」の啓発活動。
全国にネットワークを作り、みんなで社会に向けて自ら発信する社会的な活動もされていたんですね。
テーマは違えども同じ自助の仲間として、これからの活動 心から応援したいと思います。

で、私達はどうなんだろう・・・
AC,共依存はそもそも 家族関係の中に問題がある事が多いので、どうしても過去をたどる事が多くなり、
グループとしての志向も内向きになりがちです。
今まで参加した事のあるACのミーティングは、みなひっそり開かれていました。
匿名性のなかで守られる安全ばかりに気持ちがむいていたように思います。
でも私達はこれでいいのかな、とも思います。
私が一番大切にしているのは「居場所を作る」という事なんですから・・・
今回自助でもテーマや立場によってグループ活動も色々ある事を知ることができました。

あっ、でも今書いていて気付いたんだけど、もしかしてコラージュもグループからの発信になるのかしら?
自分を知る一助になればとはじめたんだけど、これもささやかな社会への発信かもしれませんね。

でも自助って、それぞれどんな活動をしていても結局は
「当事者だからわかる」
「当事者にしかわからない」
テーマは違ってもここに行きつくと思います。
岡先生も講演の中で話されていましたが、私も本当にそう思います。

いくら親しくても、どんなに理解のある人でも
当事者どうしの共感以上はないと思っています。
本当の思いをわかってもらえたと思った瞬間、身体の奥底から喜びが湧き上がってきます。

 「あ~、わかってもらえた!」

私の場合、これが欲しくて自助に参加し続けたといっても過言ではないと思います。

すみません。話がそれてしまいました。
でも、今回のフォーラムは自死遺族の方々の生の想いを知る一方で、自分達の活動を振り返る
良い機会にもなりました。


      乃 梨 子