noriba-ba's garden

自然に囲まれたログハウスとナチュラルガーデン&趣味のある豊かな暮らし

吹屋ふるさと村紀行その2

2011-09-28 21:22:42 | 

広兼邸を後にし次に訪れたのは、吹屋銅山の笹畝坑道。

吹屋の銅山は戦国時代尼子氏と毛利氏の争奪戦以来
江戸時代初期一時、成羽藩の支配下にあったが
大部分の間は天領として幕府の直轄地だったという。

受付でヘルメットを借りて頭にかぶり、坑内に入ると
ひや~っとした冷気に思わず身が引き締まる。

暗い坑道の壁面の丸太には所々緑の苔がはびこり
否が応でも長い歴史の道のりを思い起こさせる。

ここでは、黄銅鉱や硫化鉄鉱が多く産出されたという。
それを江戸時代には、この地から馬の背に乗せて
成羽町まで運び、高瀬舟に積んで高梁川を下り
玉島港から海路で大阪の銅役所まで運んだそうだ。

細くて暗い坑道を足元に気をつけながら進んでいくと
やがて大きく開けた地中の空間にたどり着いた。

そこでは地元のガイドおじさんがこの坑道の歴史を
団体客に向かって熱弁をふるって説明していた。

そこから急な階段を一気に上って出口へと向かう。

出口に近づくにつれ、外の光が明るく差し込んできて
暗闇に慣れた目には神々しいほどに眩く感じられた。

外に出て後ろを振り返ると、今までいた地中の世界が
非現実のまるで夢の中の出来事のような錯覚を覚えた。

前を向くと、遥か下の方に坑道の入り口と駐車場が
小さく見え、それほど高く昇ってきたことに気付く。

笹畝坑道の出口から下に下っていく山道の道端には
小さなせせらぎが流れ、青い野の花が咲いていた。

その昔、この暗い坑道の中で働いていた人々もまた
同じように野の花を見て、ホッと癒されたことだろう。

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吹屋ふるさと村紀行その1

2011-09-26 20:29:50 | 

先日の休日、久し振りにぶらり日帰りの旅に出かけた。
行先は岡山県の中西部の山間にある吹屋ふるさと村。

ずいぶん昔、一度訪れたことがあり今回で二度目だが
この街は銅とべんがらと八つ墓村のロケ地で有名だ。

まず最初に訪れたのは、金田一耕介シリーズのひとつ
八つ墓村の映画ロケが行われた、あの有名な広兼邸。

下から見上げると、城郭のような石垣に目を奪われる。

屋敷に続く道端には真っ赤な彩を添えて咲くヒガンバナ。

血の惨劇を予感させるようなミステリーにふさわしい花。

断っておくが、ここはお城ではなく個人の邸宅なのだ。

門をくぐると、200年前の建築当時そのままの姿で
二階建ての母屋が私たち見物者を出迎えてくれる。

広兼氏は銅山とベンガラで巨大な富を築いたらしく
屋敷のいたるところに往時の大富豪ぶりが窺える。

神棚の下にはなぜか季節外れのひな人形が…。

まばゆく光る金屏風が飾られているのは離れ座敷。
ここは当主の結婚式に一度使用しただけだという。

その離れ座敷のガラス窓に映り込んでいる秋の空。

邸宅の庭先からはるか向こうに広がる景色を眺める。
この家の住人は毎日、この風景を眺めたに違いない。

庭には風流な水琴窟があり、柄杓で水をすくって流し
竹の筒に耳をあて澄ますと、きれいな音色が聞こえた。

台所には、昔懐かしおくどさんや自在鍵が健在だった。

そして台所の一角には、この広兼邸が舞台となった
映画「八つ墓村」の金田一耕介が写ったポスターが…。

銅山やベンガラが最盛期を迎えた明治、大正の頃
日本は貧しく、多くの人々は苦しい生活を強いられて
いたと思われるが、その一方でこんな山奥の辺境の地に
このような立派な大邸宅を構えることができた人もいる。

何とも複雑な思いに駆られながら広兼邸を後にした。

その昔、訪れた時にはなかった土産物屋ができていて
ベンガラをもじった「ベンカフェ」というカフェまであった。

人々はいつの世もたくましく、抜け目なく生きていくのだ。



そう思いながらふと見上げた空は、抜けるように青く
ススキが秋の風にそよ吹かれてなびいていた。

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バーバスカムって今頃咲くの?

2011-09-21 20:43:52 | ガーデニング

ガーデンの草抜きをしていて、思いがけない花を見つけた。
春に咲いたはずのバーバスカムが、また咲いているのだ。
これって…返り咲きと言うのだろうか、それとも二期咲き?

バラには四季咲きのものがあるけれど…と調べてみたら
バーバスカムの開花時期は4月~10月と長いのだという。
だから、今頃咲いても何ら不思議はないのかもしれない。



この季節にバーバスカムにお目にかかれるとは…
予想外だっただけに、何だか得した気分。 

もうひとつ、うっとりするほどキレイなバラにも出会った。
ピンクストリームという名前の四季咲きのつるバラだ。

やぶ蚊に悩まされ、汗まみれになりながらの草取りも
思いがけない花との出会いに、しばし草引く手を休め
その愛らしさに、思わずほっこりとした気分になる。

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萩の花

2011-09-19 19:02:45 | ガーデニング

秋の七草を詠った山上憶良の歌で最初に出てくる花、萩。
その萩が今、ガーデンで満開の時を迎えている。

でも満開と言っても…萩の花は地味で控えめなので
桜のように人目を惹きつけるような華やぎはない。

赤花萩は、くすんだ色合いでしっとり落ち着いた風情。

白花萩は、清潔な白で凛とした佇まいで咲いている。

萩の花を調べていて、興味深いエピソードを知った。
宮城野萩という枝垂れ性の萩の由来に関するものだが
平安時代、2万人の死者を出した貞観津波に襲われた
仙台・宮城野…そこで咲いた萩から命名されたという。

今また、大きな津波の被害を受けた被災地…。
秋を迎え、同じように萩の花が咲いていることだろう。

…萩の花言葉は「思い」という。
萩の花を見るたびに、被災地を「思い」たいものだ。

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天に星、地に花、人に愛

2011-09-18 07:11:52 | ガーデニング

もし、花に色がついていなければ…と想像してみると
いやはや全く殺風景で、何と味気ない世界だろうと思う。
してみると、人々が花をこよなく愛し、心惹かれるのは
自然が創りだしたとりどりの、その美しい色のせい?

多分…そうだと思う。

めっきりと花色が少なくなったこの季節のガーデンで
今、目にするのはブルーや紫色系の寒色系の花たち。

ブルースターとも呼ばれる星形の花のオキシペタラム。

子どもの頃から親しんできたありふれたツユクサ。
よく見ると、とてもきれいなブルーの花だと気づく。

これもお馴染みのどこにでも見かけるヤブラン。

そして先日ご紹介した林檎アザミ・ムラサキルーシャン。

美しいうす紫色でゴージャスな八重咲きのムクゲ。

目に鮮やかなブルーで強烈な印象のメドウセージ。
口をあんぐり開けて、今にも噛みつきそうに見える。
誰かを威嚇している…?

緑一色もそれはそれでキレイだけど、やっぱり…
ところどころに色とりどりの花が咲いていてこそ
ホッと心が和み、華やかに浮き立つというもんだ。

この世で「美しき哉」として「天に星、地に花、人に愛」
と言った武者小路実篤の言葉が思い出される。

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花火のようなダリア

2011-09-15 21:31:23 | ガーデニング

朝夕は若干涼しく感じるようになってきたが
日中はまだまだ真夏を思わせる猛暑が続く。
ガーデンにも、まだ夏の花が咲き続けている。

目にも鮮やかなショッキングピンクの大輪のダリアだ。
夏の太陽が好きと見えて、次々に花を咲かせている。

これほど見事に咲いていると、思わず声をかけたくなる。
「た~ま~や~!」…ってね。

そう、まるで夏の夜空の打ち上げ花火のよう…。
夏の最後の火花を散らして咲いているのだろうか。

ともあれ、暑さ寒さも彼岸まで…という言葉通りなら
まもなくこの暑さも落ち着き、凌ぎやすくなるに違いない。

その日が来るまで、ダリアも最後の命を燃やして咲く。
がんばっぺ!

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段菊のクール・ビューティー

2011-09-11 23:37:38 | ガーデニング

先週は台風12号の直撃を受けたガーデンだが
心配していたほどの大きな被害もなかったようで
2週間振りに来てみると、段菊がキレイに咲いていた。

段菊と言っても実はコレ、菊の仲間ではないらしく
クマツヅラ科、カリオプテリス属の多年草…だそうだ。

咲き始めはうす紫色の丸いつぼみがリング状に連なり
開花とともに目の覚めるような紫色の羽根を広げる。

 

そして打ち上げ花火のように満開を謳歌したのち
徐々に歯が抜け落ちるように花びらが欠けていく。

一輪の花の中に、現在・過去・未来の時の流れを
巧みに演出して咲く段菊に知的な美しさを感じる。

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同じ猫なのに…

2011-09-08 20:15:30 | うちのネコ

最近、ログハウスの周りを子連れの野良猫が
食べ物を求めて頻繁にうろついているらしい。

母さん猫に子猫が3匹の野良猫ファミリー。
自由はあるが、食べ物は自力で見つけるしかない。

昨日、夫からのメールにこんな写真が添付されていた。

実は猫好きな夫…、子猫の愛らしさにほだされたらしく
前夜の焼肉の残りを、紙皿に入れて外に置いていたらしい。

すると翌朝、案の定こんなことになってしまった…(笑)。

確かに可愛いけど…でも、居つかれたら、どうする?

ホラホラ、もうすっかりその気になってるじゃん!

一方、こちらは食べ物には不自由しない飼い猫ティーウー。

呑気な顔して、お昼寝なんかしている場合じゃないよ!

同じ猫だというのに、人間に追い払われる猫もいれば
こんなに、のほほん~とお気楽に暮らしている猫もいる。
心優しい(?)夫は、この矛盾に苦しんでいるという。

ひもじい思いをしても自由気ままな生き方を選ぶか
不自由と引き換えに安全安心満腹を手に入れるか…
果たして猫の幸せはどっちにありや?

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ふくやま美術館「田島征三の大地」

2011-09-06 21:05:46 | 絵本

台風12号が通り過ぎた4日の日曜日。
娘と二人で出かけたのは広島県福山市。

目的地は、福山城の天守閣が見える公園の中にある
「ふくやま美術館」。

ここで今開催中の絵本原画展、「田島征三の大地」。

昔から私の大好きな絵本作家であり画家の田島征三。
彼の今までの絵本作品の原画や絵画が約150点も
展示されているというので、ぜひ観たいと思い出かけた。

ふきまんぶく 

中でもお気に入りの絵本は「ふきまんぶく」。
毎年春になると、うちの畑にも顔をのぞかせる
ふきのとうを題材にしたとてもユニークな作品。
原画は思った以上に色鮮やかで力強かった。

そして見る人に勇気を与えてくれる「とべバッタ」 。
エネルギーあふれる大胆な描き方に圧倒された。

そして、彼の絵本の原点である「しばてん」。
多摩美の卒業制作時の原画が展示されていたが
のちに出版された絵本よりも暗い色調の印象で
怒りや悲しみの負のエネルギーに溢れていた。

他にも「ちからたろう」や「やぎのしずか」など
彼の個性あふれた数々の絵本の原画と出会い
何とも言えぬ懐かしさが胸にこみ上げてきた。

その昔、我が家では毎晩寝る前に子どもたちに
絵本の読み聞かせをして、寝かしつけていた。
田島征三の絵本もたくさん読んだ記憶がある。
確か、子どもの頃から食いしん坊だった息子は
「だいふくもち」という絵本が好きだった。

残念ながら、今回この絵本の原画はなかったが
いつまでも心に強烈な印象が残る作品だった。
「田島征三の大地」と銘打たれた今回の原画展。
初期の作品に見られる泥臭さが少しずつ垢抜け
様々に画風を進化させながら70歳を迎えた今、
最新刊の作品では、いい感じに肩の力が抜け
また彼独自の新たな境地を開いたように感じる。
全ての作品を見終えて、美術館を出るとすぐ目の前に
私たちを出迎えるように、そびえ立つ大きなクスノキ。
大地にしっかりと根を張り、台風にもビクともしそうにない
その揺るがない姿と田島征三が重なって見えた。 
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ムラサキルーシャン

2011-09-03 06:46:47 | ガーデニング

林檎アザミの花が、3年目の今年も元気に咲き始めた。
ハーブの仲間で、紫色の花がアザミによく似ていて
葉を揉むと、かすかに林檎のような香りがする。

原産地は熱帯地方なので、耐寒性が弱いとあるが
この土地に合ったのか、はたまた暖冬のせいか
今のところ、無事に冬を越すことができている。 

別名ムラサキルーシャンということをつい最近知った。
由来は不明だが、どこか謎めいて興味をそそられる。

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