国民年金基金は加入員の掛け金を積み立てて運用しています、株や債券の動向次第では資産が減ったりもします。
この表では平成25年度からのデータが見れます、最新の令和4年度では純資産額は45215億円となっており、責任準備金は55590億円であるため、実質過不足はー10375億円となります。
責任準備金とは基金が将来支払うお金のことです、加入員と受給者の将来給付に必要な原資ですね。
(表が横に長いので2分割にしました)
私は平成10年度からのデータを持っていますのでグラフにしてみました。
こう見ると純資産額(青線)が上げ下げしながらも増えてきているように見えます、同時に責任準備金(橙色)も増加の一途となっておりなかなか黒字化は見えてきませんね、実質過不足は常にマイナスなので怖いですね(~_~;)。
基金は破綻したらその時に持っている資産を加入員と受給者とで分配して解散となります、なので実質過不足金がマイナスということはもしかしたら、支払った掛け金が返ってこないなんてことも起こりえるかも知れませんね。
ここで注目したいのが責任準備金のラインでして少しずつ伸びが緩やかになってきていますよね、いろいろな理由があり将来支払うお金の伸びが緩やかになっているのだと思います、基金を怖がって脱退する者、厚生年金に切り替わったため脱退した者、基金発足後32年が経ちますので初期の頃に好条件で加入した人たちが高齢になり受給資格が消滅した者などあると思います。
基金が破綻するのか?しないのか?は難しいですが、加入者が減ってきていることを見ますと、これからは掛け金収入は見込めないと思います、ですので株や債券などの運用が重要になってくると思いまうす(運用が命綱)、時がたつごとに責任準備金の伸びは緩やかになって行くと思いますので、いかに運用でくらいついていくかですね。