何でも、自分のことは自分でやってきた。
人に頼らずに、自分のことは自分でやってきた。
この生き方、とてもすばらしく思うけれど。
この生き方、明日も自分は今まで通りに生きていけると「仮定」することができるときの生き方。
「もしかしたら、明日がないかもしれない」という状況にあっては、
人に頼るということが「自分のことを自分でやる」ということになる、
そういう自覚を持たないといけなくなる。
それを欠くと、
頑なな自分らしさがかえって周りの人の労力を増やすことを、
自覚しないといけない時もあるもので。
それでも、
自分らしさを貫く人に、周りの人はがんばる。
がんばる人は、自分のためじゃないよ、
「その人」のために。
大切なことは、
「自分はだれにも頼らずに生きてきた」という人だって、
「自分はだれにも頼らずに生きていきたい」という人だって、
必ず、誰かとのつながりがないと生き抜くことはできないってこと。
人は、死ぬとき、そして死んだ後のことを含めて、一人で死ぬことはできない。
どう生き抜くかを選ぶのは、その人だけれど。