マタギ勘定

阿仁マタギの方から熊猟の話を聞く機会にめぐまれた。
ドングリが不作の年に、ドングリネタで話題を提供する団体があるが、
その人たちとマタギの方たちとは、熊と向いあう立ち位置は、ほぼ正反対だと思われる。
聴いているうちに熊猟をとりまく問題は、どこも同じようなことを抱えているような気がした。
　
静かに暮らそうという者にとって住みづらい今の世、
マタギ勘定というものがあり、シカリも勢子も仕留めた熊を等しく切り分けて配分、、
分けられない物は仲間内で入札し、それらから入る代金も等しく分配する、
そんなことが、今でも行われていると話された。