スリランカ津波災害への支援

津波によるスリランカへの災害に関する情報を記載し、支援の輪を広げる事が目的。

1月2日

2005-01-16 12:49:13 | Weblog
さて、多くの方が心配してくださっていることに感謝いたします。
27日に送ったメールのように、私は何も問題なく元気に過ごしています。
一時、協力隊員の一人と連絡が取れないという状況がありましたが、
最終的には無事が確認され、みんなほっと一息していたとこです。

被害状況が明らかになるにつれ、いかに凄い津波だったのかと言う事が分かってきました。
死者数は日本の報道でも流れていると思いますので、具体的な数字は省略します。

一番被害が大きかったのは、東海岸。海沿いには、比較的貧しい人たちが住んでいる事が多く、
家の作り方もしっかりしたものではないので、より被害が大きかったようです。
そして、子ども、女性が逃げ遅れ、または泳げなくて亡くなったようです。
日中は気温が30度を越えるので、遺体の腐敗がひどく、誰かと言う確認もないまま、
土を掘り埋めているのが現状のようです。(TVで流れていましたが、言葉が出ませんでした・・・)

また、北東部はLTTEの支配地域であり、それが情報収集の妨げになったりとうまく救援活動がすすんでいないようです。
救援物資が末端部分へ届いていないという報告もありました。


南、南西海岸も大きな被害があったものの、比較的、救助・救援活動がスムーズに入っているようです。

被災地の多くの場所で、食料を配ったり、衣料品を配ったり、
コロンボなどの街では救援物資を送る準備など、全てがボランティアでおこなわれています。
みんな、助け合っているという事が一つの希望でもあります。

その裏側で、それほど被害を受けていなくても援助物資をもらったり、詐欺行為をしたり、
壊された家、店から物品を盗んだりと悲しい出来事も起こっています。
南部の方では、夜間外出禁止令が出されています。(泥棒対策)


コロンボ近郊でも大きな被害があり、何人かの協力隊員の職場である地域も被災しています。
JICAからの規制が(安全確保)あるため、なかなか自由に動けない我々ですが、
事務所に許可を取り、協力隊員の有志で、昨日から被災地域の片づけの手伝いに行っています。

4日間が過ぎ、生存者はほとんどいない現状です。
現在、最も心配されているのが、生き残った人たちが、感染症などにかかることです。
被災地では、いたる所に水がたまり、ゴミがたまり、衛生状態が悪化する一方です。
我々に出来ることはほんの小さなことですが、コロンボ近郊でも、比較的手が届かない所へ行き、
瓦礫を片付けたり、側溝を片付け排水設備を確保したりと言う事をしています。
役所などのアレンジ能力が低いので、「マンパワー」がどうしても不足のようです。

日本から派遣されている医療チームの通訳等の手伝いがあるかもと一時は言われていましたが、
事務所は隊員を「ひどい被災地」に送るのをためらっているようで、現地人通訳が行っているようです。
(東部はもともと立ち入り禁止地域ということもありますが)

ひとまずやれる事をやるのみです。

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