『俺んちのメイドさん』 第2巻、世界で一番ピュアなラブコメがしたい！

『俺んちのメイドさん』 第2巻 感想

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今、最もニヤニヤ出来るおすすめのラブコメ漫画を紹介するならば、僕は何の迷いもなく『俺んちのメイドさん』を推すだろう。

1巻でこそ、多少のラブコメ成分はありましたが、どちらかと言えばメイドさんのかわいさをひたすらに追求し、反則的なまでのかわいさ力で僕ら読者の心を完全に盗みに来るお話がメインでした。


いや、それも十分すぎるほどに最高でしたけどね。大天使メイドさんに癒しを乞うことで日々の疲れをリフレッシュさせることが出来ましたから。

だがしかし。2巻はもうその更に2枚も3枚も上を行く破壊力で僕らを楽しませてくれます。2巻ではついにメイドさんとタカオミ君のラブコメ模様が前面に押し出され、2人のやり取りが端的に言って神懸かりなまでに僕らの頬を緩ませに来ているのです。

相合傘

ただただ、ニヤける...。ラブコメにおいて登下校時の相合傘は言わずとしれた王道中の王道シチュエーションです。

数多のラブコメ作品を読み、数えきれないほどのラブコメ戦場を経験してきたラブコメ戦士の我々は何度もこういう場面を見てきたことでしょう。教科書にも載せられるレベルのラブコメ基本シチュエーションのひとつ、それが相合傘です。

しかし、この2人の相合傘は桁が違う。そもそも、この2人はこの時点では自分の恋心に気付いていないのです。

学校ではクラスメイトでありながら家では家主とメイドさんというなかなかに微妙な距離感の2人。

何となく気になる身近な存在だけど、友達以上恋人未満みたいな関係にあるのです。多くのラブコメにある、「意中の相手」と相合傘イベントが発生して・・・というわけではなく、お互いなんとなく気にはなっているけど、まだその感情が"恋"であることを知らない状態。

そこへ来て、こういうイベントがぶち込まれるわけです。メイドさんの香りを意識してしまうタカオミ君と体育でかいた汗を気にしちゃうメイドさん。ニヤニヤ止まんないっつーの。そう、こういうのです。こういうのが良いのです。


ラブコメって結果どうなったかも大切っちゃ大切ですけど、過程が大事だと思うんですよ。それに、最初から好感度ＭＡＸよりは、作品を通じてお互いに好きあっていく。お互いの“恋”に気付いていく。特にメインヒロインがガッチリ1人に決まっている作品はそこがラブコメ作品としての肝じゃないかとも思うんです。


そこへ行くと、『俺んちのメイドさん』は100％、いや120％僕らの願望を満たしてくれているのです。控えめに言ってもラブコメ作品として非常にレベルが高いと断定できる作品でしょう。

赤面のメイドさん

なんてかわいさなんだ・・・。もはや、メイドさんのかわいさは底なしか！

勉強中の息抜きにタカオミ君を見ながら、タカオミ君についてのメモを笑顔で書き始めた時は、かわいすぎて悶絶死するかと思ったのに、そのノートをタカオミ君に見られて、言い訳しながら大赤面のメイドさんが脳死しそうなほどかわいい。


やべぇ...。やべぇよ...。メイドさんのかわいさが恐ろしいよ...。あまりのこそばゆさに座布団抱えて悶え死ぬレベル。ニヤニヤしすぎて頬筋がどうにかなりそうだった。もうやめて！読者の表情が七福神のえびす様みたいになってるよ！

もうね、メイドさんの一挙手一投足がかわいい。天使という言葉を形にしたらメイドさんが誕生するレベル。天然でかわいい同級生のメイドさんだと・・・。タカオミ君が羨ましすぎて死ぬ・・・。タカオミ君、前世はマザーテレサだったんじゃないの？

恋心に気付いていく

フッフッフ！はじまったな！ラブコメ好きな奴ぁ、乗り込みな！手に追えねぇかわいさ力を放つメイドさんを！心ゆくまで堪能できる読者ご満悦時代がやって来るのさ！

ついにラブコメが始まったのでした。理想のラブコメを体現したかのようなストーリーには感服するしかない。

メイドさんと家で2人きりになって意識してしまうタカオミ君が意を決して、「恋に興味はあるの？」と問いかけたのに「鯉には興味ないかも」と反応してしまうメイドさんの天然具合がかわいすぎるのですがらこの返答に動揺し、“失恋”の痛みを感じるタカオミ君もまたね...。

"失恋"の感情を知って初めて"恋"に気付くというのが、何とも真面目なタカオミ君らしい純情さが良い...。


まぁ、実際に失恋は誤解なんですけど、“恋”に気付いたときのタカオミ君の内面描写――「俺 本当はけっこう前から 君嶋さんが好きだったんじゃないか」という独白には男ながらに悶えてしまう破壊力があった。

『俺んちのメイドさん』はヒロインのメイドさんだけじゃなく、タカオミ君にも好感が持てるのが良い。この、世界で一番ピュアなラブコメを読んでいると自然と応援したくなってしまう。

さびしい

ハートを蹂躙されました。風邪を引いて、心細くなっている時に最初に会いたいなと思い浮かべるその人物はもちろん・・・はい、ごちそうさまでした！くっそ、ニヤける。キーボード叩いてて軽く悶絶しそうになるレベル。

『俺んちのメイドさん』、なんて恐ろしい作品なんだ・・・。メイドさんのかわいさをこれでもかと堪能出来るだけでなく、純度100％のうぶで甘いラブコメストーリーも楽しめるとは、完璧と言わざるを得ない。

世界一ピュアなラブコメ

ドキン・・・。心細いメイドさんの元に学校から走って駆け付けるタカオミ君。王道なのに・・・なんだこのトキメキは！このタカオミ君のイケメンぶりには難攻不落のフラッグ車も陥落するというもの。存在そのものが胸キュンの塊のメイドさんだけどこの時の赤面っぷりには1コマで胸キュンメーターが振り切れるわ！


この作品に出会って、改めて思い知らされました。僕らはこういう漫画を待っていた！「そばにいてほしいなぁ ・・・なんて」からの“恋”心に気付く流れの秀逸さよ・・・。

ラブコメはLoveに気付くまでの過程と気付いてからのニヤニヤ展開の2段構えなんです。ここの2つがキッチリしているのが至高。ひとまずLoveに気付くまでの過程は控えめに言って神懸かりの域まで達していたので、“恋”心に気付いた今後のメイドさんとタカオミ君に期待。

絵良し。ヒロイン良し。設定良し。テンポ良し。ギャグ良し。そして、その全てを凌駕するラブコメ展開良し。全国のラブコメ読者に贈る最高のラブコメ漫画の誕生なり。今、最もおすすめしたいラブコメ漫画です。