待ってたんだよこの時を・・・。
十年以上前にビデオでみたあの衝撃。
それが今ようやくDVDに!
もう保存用に1枚観賞用に1枚買いそうになったぐらいで気絶して気がついたら手に持ってレジに並んでいたって話ですよ。
StingがThe Policeというバンドからソロ活動に入った時のライブのドキュメンタリーなわけだが、このバンドメンバーがとんでもなく凄かった!
Sax:ブランフォードマルサリス
Key:ケニーカークランド
Drum:オマーハキム
Bass:ダリルジョーンズ
もう、
はぁ?って感じだ。これは1985年の今からちょうど20年前の作品なのだが、その当時のトップ「Jazz」ミュージシャンばかりを集めたバンドなのだ。StingはPopミュージシャンなのに。
Jazzをちょっとでも知っている人ならもうめまいがしそうなほどとんでもないメンツ。
後にも先にもこのメンツが揃ったのはこの時だけだろう。
あ、一般の方はこの驚きと感動を共有できないことかと思いますが、例えばなぜか、
氷川キヨシのバックバンドが、SMAPだったくらいの衝撃です。
あれ?なんか違うか?
そのへんの女子高生のカラオケにドリカムの吉田美和がバックコーラスで参加した、みたいな衝撃。
んー。微妙?
主にパリでのライブのリハの模様とインタビューが中心なのだが、リハからしてレベル高い高い。
こいつらは
伝説上の生き物ではないかってくらい凄い。
曲も80年代臭漂いまくりだが、なぜかかなりカッコイイ。
やはり音楽は人だなと実感させてくれる。
最初はライブに来ているお客さんはSting目当てなわけだけど、段々と彼らのプレイそのものに盛大な拍手と歓声を送るようになるのが見て取れるからだ。
Stingはあくまでも1パートに過ぎない。彼らの素晴らしいプレイそれぞれが融合してひとつの音楽が形作られている、これぞアンサンブルというやつだなーと思った。
このDVDで収録されているライブはCDでも出ているので、そっちをレンタルして聞いてみて欲しい。それでぶっとんだらこっちも一緒に買うことを激しくオススメする。ただし日本語字幕がないので、英語が苦手な人は日本語字幕付がもうすぐでるらしいので待つのが吉。
Jazz好きには若き日のブランフォードが観れて、なおかつラップまでしてしまう、今からすると考えられない映像満載だし、最盛期のオマーのドラミングと、故人となってしまったケニーカークランドのプレイが見れるだけでも買いだ。ホームシアター野郎も大満足のDTS収録。20年前の作品とは思えない高品質のサウンドが楽しめる。
このドキュメンタリーは、PopだのJazzだの優れたミュージシャンには関係ないのだということを教えてくれる。
ケニーカークランドはこう言っている。
「Jazz好きの人は我々の行動を非難するかもしれない。でも優れたミュージシャンであれば全ての音楽を演奏したいし、演奏できるべきなのだ。」と。
惜しくもなくなってしまったケニーカークランドの冥福を祈りながら今日も観ますか・・・。