
七尾からはのと鉄道の観光列車のと里山里海号に乗車します。

のと鉄道ホーム入口付近で予約していたチケットを受取ります。受取に必要なものは予約番号とトライアングルルートキップ(割引を利用した場合)です。

受け取ったキップは往復分(行き2名・帰り3名)で、3号の食事プラン用寿司御膳引換券も受け取りました。
のと里山里海号ゆったりコースの大人料金
乗車券
・1,500円(七尾・和倉温泉-穴水・逆区間のお帰り乗車券830円相当つき)
*トライアングルルートきっぷ利用時は800円引きの700円
オプション
・スイーツプラン+1,500円(1,2,4号)
・寿司御膳プラン+2,500円(3号)
・ほろ酔いプラン+2,000円(土曜の5号)
この列車の魅力としてとても手軽に乗車ができることでしょうか。通常片道830円かかる区間が1,500円と一見高く感じますが、帰りの乗車券(有効期限2日間)がつきます・・・さらにお土産として”能登のめぐみ(ミネラルウォーターのと鉄道ラベル)””能登の銘菓””乗車記念証”がプレゼントされます。往復利用される方で行きが運行日なら乗車しない手は無いですね(>_<)

先ほど乗車した花嫁のれんが和倉温泉から金沢に向けて走って行きました。なお、花嫁のれんを和倉温泉まで乗車した場合は和倉温泉駅から乗車となります。和倉温泉から七尾まで戻る方法もありますが特急料金がかかります。今回は花嫁のれんの指定券を和倉温泉まで取ってありましたが、金沢からですと七尾・和倉温泉ともに特急料金は一緒ですので損得はありません。
列車には10分前を目安に乗車できます。
車内の様子
ゆったりコース運行日は里山号と里海号を連結した2両編成(状況により普通運賃で乗車可能な普通車両を増結した3両編成)です。車内のシート配置は両車両とも同じです。
里山車両(NT301)
里山車両はオプションの食事プランを注文しない乗客用車両です。



里山車両は暖色系橙色のモケットを採用し暖かみのある山里の雰囲気です。

車内販売カウンターがあります。飲食物やお土産品を購入できます。

車内各所の飾り絵は山里の草花や動物などが描かれています。
里海車両(NT302)
里海車両は基本的にはオプションの食事プランを注文した乗客用車両です。



里海車両は寒色系青色のモケットを採用し海をイメージした雰囲気です。

里山車両で車内販売カウンターだったスペースはお手洗いとなっています。


車内各所の飾り絵は海の生き物などが描かれています。
両車両共通

記念撮影用グッズと乗車記念スタンプがあります。

ゆったりコース乗車客向けプレゼント
”能登のめぐみ(ミネラルウォーターのと鉄道ラベル)””能登の銘菓””乗車記念証”
紙コップは寿司御膳コース客用のドリンクです。
往復とも食事プランでしたので里海号の乗車となりました。お弁当は乗車前の段階で配膳されていますので好きなタイミングで食べ始めることができます。


食事(寿司御膳)
和倉温泉の寿司の名店「能登すしの庄 信寿し」が手掛けるのと里山里海号限定の寿司弁当。味は書くまでもなく美味しかったです。お弁当ですが寿司は前日のべるもんたのお寿司より新鮮に見えました。

デザート
味は良いのですが、カップに対して量が少なすぎて見た感じが非常に貧相です。これは要改善かなと。
この日の寿司御膳コース利用者は5名でした。車内はゆったりと利用でき、静かで落ち着いた空間で食事を楽しめました。乗り合わせる乗客は選べませんが、こういう環境なら満足度も必然的に高くなります。

和倉温泉を出発ししばらくは田園風景を進みます。

能登中島駅では約10分間停車し、全国的にも珍しい鉄道郵便車「オユ10」の見学を行うことができます(4号は除く)
オユ10車内の様子



オユ10車内の郵便ポストに投函するとオリジナル消印が押されて配達されます。オユ10は通常施錠され車内に入れませんのでオリジナル消印はのと里山里海号乗車の記念にもなりますね。

位置関係はこんな感じなので、列車を降りてすぐに見学可能です。

食事の途中で見学タイムだったのですが、列車に戻ると食事と飲み物にラップがしてありました。些細な心遣いですがこういうのが良い印象につながりますね。まさに、お・も・て(以下略)

能登中島駅をすぎると車窓に海が広がります。なお、海が見えるのは穴水行きでは進行右側となります。列車予約の際に画面にも海側がどちらか表示されますし、電話予約でも海側希望ができますので、必ず海側を希望してください。ビュースポットは一カ所を除きすべて海側です。

ゆのさぎ駅(嘘駅名標)
アニメの舞台になった駅だそうです。本当は西岸駅です。

ビュースポットでは一旦停車をし車内アナウンスで説明があります。肉声の車内アナウンスはほぼ随時流れており、沿線の観光名所、歴史や文化、車両についてなど事細かに説明があります。

能登鹿島駅
桜の名所として有名な駅です。桜のシーズンはさぞ綺麗なことでしょう。

ぼら待ちやぐら

穴水駅手前のトンネルはLEDによるイルミネーションがあります。車内も消灯されますので注目してみてください。

穴水駅
七尾から穴水駅は約70分の乗車時間です。普通列車よりゆっくりと走り観光スポットで停車をしたりしていますが、本当にあっという間という感じでした。70分という短い時間ですが内容盛りだくさんでかなりオススメできる観光列車だと感じました(この時はね)。
帰り

のと里山里海4号
4号はスイーツプランで乗車しました。車両は同じ里海号。座席も同じ席を指定してあります。乗務員さんにもその情報は伝わっていて、3号下車時に貴重品以外のお荷物などは車内に置いていっても大丈夫ですよとお声がけがありました。

スイーツプランは辻口氏監修の洋菓子・マカロン、塩サブレ&塩バウム(穴水駅限定で販売1,080円)と、コーヒー(おかわり自由)がつきます。これで+1,500円ですからお得な料金設定だと思います。辻口氏監修のスイーツはどれも美味しかったです。

行き同様お土産セットもつきます。
帰りの車両はスイーツは非常に良かったですが、それ以外は最悪でした。なぜ最悪かというと、スイーツプラン乗客専用だと思っていた里海車両が団体ツアー客(里山車両に乗車しきれなかった客)にも解放されてしまったからです。商売ですから仕方ないとも言えますが、スイーツプランの客(7名)の横では日本酒やビールを飲みながら酒の肴をつつき、酔っ払って大声でしゃべる団体が占拠しているわけです。狭い車内ですから里海車両はアルコールのニオイが充満します。そして大声で談笑しているせいで車内アナウンスが全然聞き取れません。このときほど早く七尾に着いてくれと思ったことはありませんでしたね。もしスイーツプランだけ乗車していたら、はっきりと”この列車に乗るのはオススメできません”とブログに記載していたと思います。

やっと七尾に到着。帰りの列車は比較的乗車時間が短い4号で助かりました。

当初予定ですと七尾→和倉温泉の移動手段がないため、和倉温泉で下車し花嫁のれんに乗り継ぐ計画でしたが、この日は折り返しののと里山里海号に各駅で乗降可能な普通車が連結されていたため、七尾からそれに乗車し和倉温泉に戻れました。なお、のと里山里海号に普通列車が併結される場合、普通列車と里山里海の間の行き来はできません。

普通列車車内の様子(花咲くいろはラッピング車)

のと里山里海号の感想
結論から書くと乗り合わすお客さん次第です。今回も行きの3号だけなら絶賛していました。逆に帰りの4号だけなら乗っちゃダメって書いてました。それくらい周りの客に左右されます。というより、スイーツ客とアルコール客を同じ車両に同乗させるのは無理がありますわ。運行側からすれば1人でも多くの乗客を乗せて稼がなくてはいけないのだから仕方ないのでしょうが、乗客側からすれば能登の景色を見ながらスイーツを食べて談笑する場(イメージとしては喫茶店やカフェ)が、アルコールのニオイが充満した有名パティシエ監修のスイーツが出てくるけどオヤジどもの集う居酒屋だったわけで。帰りだけで言うなら満足度はかなり低いというかストレスがたまるくらいでした。この列車に乗るときはスイーツ客を集めて貸し切ってしまうか、乗る直前に他に団体が入っていないことを確認してから乗車するのが吉でしょう。今回乗車した4号のような状況なら本当に乗る必要があるのか再考してください。
あと少しだけつづきます(水曜くらいにアップ予定)

のと里山里海3号寿司御膳プランきっぷ(トライアングルルートきっぷ用)

のと里山里海4号スイーツプランきっぷ(トライアングルルートきっぷ用)

のと里山里海4号スイーツプランきっぷ(通常用・お帰り券使用済)

乗車記念証
スタンプは里山号(赤・緑)、里海号(青・緑)です。
のと鉄道観光列車 のと里山里海号
http://satoyama-satoumi-go.net/
昭和の終わり頃から平成の初め頃までは、郵便車などの荷物車が連結された列車も多くあったような記憶があります。私も中まで見たのは初めてかと。