（長いよ）
ワンピースを持ってる
人にしか分からないけど
357話の見開きの画を
見た時に懐かしい
気持ちになった。
それは昔、漫画小僧
だった頃に何度も
感じた物。
それは継続する事の強さ
を感じた時に起こる物。
それは継続してくれた事
に感謝した時に起こる物
今回ワンピースを1巻
から通して読んできて、
37巻のその見開きを
見た時、俺の中に
麦わらの一味が
実在するような錯覚を
覚えた。
それは俺の中に
ワンピースが「出来た」
って事だ。
それだけ俺の好きな、
大切な、「認める物」に
なったと言う事。
尾田さんはもう
ワンピースを13年
描いている。
22歳で描き始めた
デビュー作のいきなりの
ヒットで今や35歳。
人生で何か極めようと
思うのなら、一つを
選ばなければならない。
もちろん人生のうちに
色んな事を体験して
楽しむのもいい。
それは人生観の問題で
人ぞれぞれ。
でも突き詰めるなら
数はこなせない。
そんな中、尾田さんは
数ある職業から
漫画にかけた。
そしてデビューを
つかむ。
まあ、尾田さんは
特別思いが強く
中学の頃には
ジャンプで海賊漫画を
描くと決めていたらしい
のであれだが、
きっと漫画家に
なれたら描きたいテーマ
ってのはいくつか
あるだろうと思う。
そんな中、
ヒットした事で
その作品に対し、
「描き続ける」と
腹をくくってくれた事。
これはほんとうに
ありがたい事だ。
尾田さんが人生を
ワンピースに費やすと
決めてくれたおかげで
世界中の人が
素敵な漫画を読める。
鳥山さんのＤＢもそう。
こち亀の秋本さんとかも
そうだ。もう34年
こち亀を書いている。
人生の半分近い。
きっと秋本さんは
俺の人生はこち亀でいい
と腹をくくってるだろう
お陰でこち亀を読める。
これに我々は
称賛で返す以外には
無いと思う。
「おもしろい」と
声を大にして言わねば
ならない。
音楽もしかり。
芸術はみんなしかり。
作者が好きでやってても
俺らがそれを欲しくなっ
てしまったなら
作ってもらうしかない。
だから本当は本は
借りちゃだめだし、
ＣＤはコピーしちゃ
だめなんだけど、
日本は芸術を大切に
しないから…
金も無いし。
いい訳ですが。
好きだから
与えてもらいますが、
それに対しては
何も支払いません
ってのは失礼だからね。
「給料無いのが嫌なら
描かなくていいよ」
って言ってるのと同じ。
俺が本格的に
音楽をやるように
なってから人の音楽を
聴かなくなったのは
そういう理由も
あるのかもしれない。
ほしいＣＤを
全部買うなんて
絶対に無理だしね。
でも音楽を生業に
したいと思ってる人間が
コピーしちゃだめでしょ
って思って、借りるのも
気が咎めた。
まあ、金が無いから
しょうがないっちゃ
しょうがないけど…
そして俺も
「そんなにおもろいの？
なら読んでみたい」
ぐらいの気持ちで
借りて読んだ
ワンピース。
申し訳ない。
もちろん、
今後発行される分は
楽しみに待って
ちゃんと買います。
これで
「バガボンド」と
「ワンピース」
読んでる漫画が
二つになった。
漫画読まなくなったのも
同じか…
ケチってるうちに
ついて行けなくなった。
リアルもやめたし
はじめの一歩もやめた
浦沢直樹さんも
集めなくなった。
だれかお笑い芸人が
言ってたな。
ファンの子に
「Youtubeで見ました！
おもしろかったです」
と言われ返事に困ったと
ファンならYoutubeで
見るんじゃなくて
DVD買ってくれよ、と。
日本の芸術は
ホントに、今やばい。
業界が自分の首を
絞めてる状態。
話がそれそうだ、
でも、まあ！
ワンピースッ！
この出会いに感謝します
