六弦研究所

ギターと歌と絵とお笑いと飯。たまに運動。

男はつらいよ

2015-01-06 00:10:00 | ノンジャンル
僕は次男なんです。
男三人の真ん中です。

子供のころはずっとお兄ちゃんの
後ろをついて行きました。
何をするにも一緒で
話し方まで似ています。

でも僕には弟が出来ました。

弟はいつも僕の後をついてきました。
僕も常に弟の手を引き
いつも面倒を見ていました。

弟は小さいころに母親に
「大きくなったら何になりたいの?」
と聞かれ、
「大きくなったら、玄ちゃんになりたい!」
と答えてくれました。

僕はどこかで「お兄ちゃんにならなきゃ」
と思うようになっていました。

「自慢のお兄ちゃんにならなきゃ」と
思いながら自分の道を模索しました。

すべてを兼ね備えた
スーパーマンになりたいと思いました。

それに近づきたくて夢中で進みました。
自分の為に進みました。

でもそんなものにはなれるはずもなく
自分を高めたいが為の進路は
傍から見ればフラフラしてるだけにしか
見えませんでした。

大きくなっても弟は僕の背中を
ついてきてくれました。

弟がたまに道を踏み外すと
母親に「あの子はあんたに
悪か影響ば受けとっけんいかん!」
と言われることもありました。

前に進んでるつもりが
全然進まない人生を模索してるうちに
弟は運命の人と出会い結婚しました。

ふと、ホッとしたような
肩の荷が下りたような

それでいて急に道が消えたような
不思議な感じがしました。

でも、正直

『何者にもなれなかった
 俺の後ろをついてきて
 弟にも ろくでもない人生を
 歩ませるかもしれない』

という不安からは解放されました。

弟はいつの間にか
自分の道を歩いていました。


これからは自分の事だけ
考えて生きればいい。


でも、
自分の目標は今までと
なんら変わらない物でした。

そして
この歳になっても
もっと豊かな人間になりたくて
フラフラしながら
やりたいことをやり、
学びたいものを学んではいるものの、

このまま
俺の思う「自慢の兄貴」には
なれそうにない事を薄々感じながら、
ちょっと一人で走り疲れたのもあって
心が折れそうになっている今日この頃、

ふと、玉置さんの歌う
「男はつらいよ」を聴いて
めちゃくちゃ泣いてしまった。

心弱ってんな…

「奮斗努力の甲斐もなく…」のとこで
もうヤバかったけど
「目方で男が売れるなら」のとこで
こらえきれずに涙が出たよ。


世のお兄ちゃんたちも
似たような気持ち
感じることはありますか?

https://www.youtube.com/watch?v=tMbWQfnzk9A

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