自走式移動胃袋 ~ The nomadic stomach ~

なつたび_2010_7日目

【北紀行のリマスター版です ~ 実況版から写真・記事を差し替えです】
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朝は早々に目が覚めたのですが、ベッドの中で軽い二日酔い気分を楽しみながらテレビを音だけ聞いているとナニヤラ怪しげなササヤキが聞こえてきます。
「青森、秋田、宮城に大雨洪水雷注意報云々」 → まさに、この日のルートではないですか!
少し前にトイレに行くときにチラッと見たら曇り空ではあったものの雨の気配はなかったのでヌクヌクとしていたのに、いきなり緊張感が走ります。 天気予報を真剣に聞いてみると、秋田は既に雨で一日中強い雨が降るとのことですし、青森も間もなく降り出しそう…
実は前々日の室蘭のホテルで防水力の低下した雨合羽を捨ててしまおうかと考えたのですが、とりあえず貧乏性でよかったなぁ…などと思いつつ、軽くホテルの無料朝食をいただき鬱々とした気持ちで出発します。

走り出すと、大気中に雨のコロンが舞っています。 どうせ降られるのは分かっているのですが、どのタイミングで雨具を装着するかは微妙です。
この時は山に向かうことも考え早めに着込んだのですが、すんなりと奥入瀬渓谷=石ヶ戸まで到達します。



写真を撮るために邪魔にならないように少し遠くの道端に停めたバイクに戻る途中で雨が本格的に降り出します。 既に防水体制は万全…と言いたいのですが、雨合羽、シューズ共に防水寿命が来ているので、この先はどの程度の雨の強さになるか次第です。



十和田湖経由で強く、弱く、もっと強く降る雨の中を淡々と走ります。 幸いにしてあまり強く降らない時間帯が長いので防水力の弱っているワシでもなんとかなります。



さてさて、大館経由で能代の近くの二ツ井という鄙びた町を訪れます。 Kサンという元上司というかタダの飲み友達のご実家があり、お盆で里帰りしている彼を訪問します。 そうなのです、彼にさんざん刷り込まれた馬肉チャーシュー麺という食べ物をいただくべく、かような町を訪ねた次第であります。

Kサンの実家で簡単なおもてなしをいただいた後、同じく帰省されていたKサンの従弟&甥っ子・姪っ子と総勢8人で歩いて10分ほどの曙食堂へと向かいます。
??人気があると聞いてはいましたが、なんの変哲もない田舎の町で行列ができています??



しばらく並んで入店するのですが、奥に調理場があり、手前にはカウンター席のみとで全員が壁と対面座りという変わった造りです。 そして、メニューもとてもシンプルな構成です。 ちなみに、過去100回以上来ている常連の従弟サンはうどんを食べたことはないそうですし、この日も誰一人としてうどんを頼んでいませんでした(笑)



ということで、ワシは予定通りに馬肉チャーシュー麺(大盛り)をいただきました。



馬肉チャーシューは脂っこさがまったくなく、肉の美味しさを楽しめます。 麺はスタンダードながらソコソコ美味しい部類に入りますが、それ以上にスープに何とも言えぬ「色気」があるのが人気の素かと推察します。
淡々と味わいつつも、この魅力は何だろうとアタマを捻りながら食べ終わりますが、不思議な後味の美味しさが残ります。 魚介系の出汁(焼き干し?)とおそらくは馬肉(すじ肉?馬骨?)とのカップリングというか、同じ鍋で煮たのでしょうが不思議な味わいです。 こういうのを地元麺というのですかねぇ?

食べ終わりKサンのご実家に戻り御母堂と少し話をしている内に雨が凄い勢いで降り出します。 出るに出られず時間がズルズルと経っていきますが、Kサンの昔の話を聞いたりと楽しいことは楽しいのです。 どうにか少し雨足が弱くなったので、意を決して出発します。

二ツ井のすぐ近くまで高速(しかも無料区間)が伸びていたのですんなりと走り出してしまったのですが、それが裏目に出てガソリンスタンドのあるSAがない秋田自動車道の上でどうしようかと悩みます。 本当は雨が降っている時はなるべく途中で停まりたくないので、能代あたりで給油してから高速に乗りたかったのですが、しかたがないので、無料区間の終わる秋田中央で一旦、高速を下りて給油することにしました。
雨は降り止む気配もないので、再び高速に乗り直し目をつむって(という感じで)宮城方面に突き進みます。 しかも、雨は激しくなる一方なので雨合羽もシューズも何の防水機能も果たしてくれませんし、水しぶきがスゴイのでヘルメットの内側にも水滴が付着し前も見えない状況です。 頑張っても法定速度ギリギリしか出せず、我慢大会のような走行が続きます。

ようやく東北道に出て最初のSAで休んでいると、秋田自動車道が連続降雨により閉鎖のアナウンスが…セーフでした。
その後、雨足の弱くなった東北道を走りながら当初予定の油麩丼を食べに登米に行けるかなどと考えるのですが、いくらなんでも無茶だろうなぁということで未練を断ち切り仙台に向かいます。

仙台市内に入ったところで雨もどうにか止み、ナビのおかげですんなりと仙台のホテルに到着し、チェックインしようとしたのですが、ナント「バイクは停められません!」と冷酷に告げられます(怒)
こちらにも言い分(バイクで行くって申し込み時に注記しといたのに、「じゃ○ん経由なので分かりません。 直接、電話してもらわないと…」なんて言いぐさがあるか!)はあったですが、フロントのアンちゃんがあまりに「ヲマヌケ」なので、とっととキャンセルすることにしました。 実は他にもやりとりがあったのですが、マネージャーらしきヒトも近くにいたのに何のサポートも出せないという組織的にダメな宿ですねぇ…
お盆の時期なので最悪は徹夜走りも覚悟しましたが運良く一発でほどよい宿が見つかりまして、とっとと移動します。

いやはや、ほぼ丸一日の雨中というか水中走行でしたが、無事に見つかったお宿の大浴場で手足を伸ばせば気分を変えてくつろげます。 まあ、セーカクには出だしの30分&ラーメンタイム&ラス前の1時間だけは降ってませんでしたが…あっ、ゴール直前は再びのダダ降りでした。
ということで、5分歩けばあるという牛タンの店にも行かず、ツアー最後の晩餐は部屋着&スリッパでかまわないというホテルのレストランでのカレーつけ麺(大盛り)でございました(笑)



これを見てどこの宿に泊まったか分かる方は、結構マニアックかも♪ 鶏の唐揚げが予想外にカレー汁にフィットしていたのと、カレーも味わい深いのとで、まあ、満足いたしました。



明ければ最終日の早立ちなので早く寝ようとするのですが、ナカナカ寝付けずに最終夜は過ぎていったのデシタ♪

続く…

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コメント一覧

とも2
分かりますが…
> いそサン

って、いその爺サンですよね(爆)

奥入瀬の写真はタマタマの出来映えで、実は自分でも結構気に入っています。

マイナスイオン云々よりタマには自然に触れたいですよね♪
とも2
期待してます♪
> 酔華サン

そうです、そうです♪
北海道シリーズのレポを楽しみにしていたのですが、気配がないので心配しておりました。

あ~んど、ブックマーク設定ありがとうございます。
これで拙ブログのアクセス数も倍増…するといいなぁ…(笑)
いそ
現地で雨にあった とも2さんは大変ですが・・
現在の暑い横浜で、十和田湖の写真を見るとホッとしますよね~
そして、奥入瀬渓谷の苔むす色に心惹かれてしまいます。

嗚呼、コケとマイナスイオンマニアになりそうな自分が怖いです。(笑
酔華
夏旅
私も北海道シリーズをアップしなければ。

当方のブログにそちらをブックマークしました。
とりあえず、ご報告まで。
とも2
サービス業
> 特盛りサン

ホテルの話はねぇ…

さておき、ハギさんの場合は全メニュー制覇がお約束でしょう(笑)
特盛りカツカレーさん
折角やってきた人間を前にしてバイクが停められないと追い返すホテル、どういうところなんでしょうか。
通常、予期せぬ出来事には、柔軟に対応するのがこういうサービス業の務めだろうなと考えてしまいますが。
一人の客をあしらうと何十人、何百人の客を逃すということを知らないのかな?と思っちゃいますね。

さておき、ウマのウマ煮のようなラーメン、あえてうどんもクレ!という男気のある注文も期待したのですが、おそらく「ラーメンで」と控えめに注文してしまうであろう小心者(;´Д`)の私です。
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