「Gateway of India」
ムンバイに有る「インド門」。僕がインドで最初に観光した場所だ。デリーにもインド門は有るのだが、あちらは「India Gate」。ムンバイは、かつてボンベイとも呼ばれ、ITや映画制作も行われる一大商業都市である。この街の映画制作が有名になり、ハリウッドをもじって「ボリウッド」と呼ばれている。
インドへはマレーシア航空で、まずはクアラルンプールまで7時間半。トランジットのため、ここで昼食などを取り、更に約5時間かけてムンバイに到着。到着は夜なので、初日はホテルにチェックインして寝るだけだ。
翌朝、ホテルのロビーで女性ガイドのナヤナさんと待ち合わせて、車でインド門へ。そこから船に乗り、エレファンタ島に向う。
1時間ほどでエレファンタ島へ。山の中腹辺りに世界遺産のエレファンタ石窟群が有る。石窟群まではちょっとした登山。しんどい人のためには籠人足も入り口に控えている。参道は土産もの屋だらけ。一方、石窟の前はサルだらけだった。
石窟の入り口。山の中の岩盤をノミ一本で人力によって形成された寺院。何世代にも亘って仕事は受け継がれ、ようやく完成したものである。中はビデオ撮影が禁止されている。
中はこんな感じ。全て一枚岩だと言うから驚きである。ここは、ヒンドゥー教の破壊神・シヴァが祀られている。ここで、ヒンドゥー・プチ教養。まずは、三大神を覚えよう。これさえ押さえておけば、インド人の話にも適度に頷いて「あぁ、シヴァがね。うんうん。みんな好きだよねぇ。」的な知ったかぶりが可能。創造神「ブラフマー」、維持神「ヴィシュヌ」、そして破壊神「シヴァ」。ギターリスト、ジョン・マクラフリンのマハヴィシュヌ・オーケストラは「大維持神交響楽団」と言う事になる。ヒンドゥーの神様は全部で何万も居ると言われている。しかも、それぞれが妻子持ちで、その妻子ってのも重要な神様だったりする。そんな神様の名前まで覚えるのって、子供の頃、隣の団地のよく知らないオバちゃん達やクソガキ共の名前を覚えるのに苦労したのと似ている。ちなみに、シヴァ神の息子は象の顔を持つ「ガネーシャ」。これは日本でも有名ですよね。
壁のあらゆる所にシヴァ神のレリーフが彫られている。その多くは、16世紀にこの石窟を発見した異教徒のポルトガル人によって破壊されている。破壊神が破壊されてるって・・。インドでは、シヴァが絶大な人気を誇る。「破壊神」に人気が集中するのは日本人にとって理解しがたいのだが、答えは簡単。悪いヤツラをやっつけてくれるからだそうな。レリーフの中には、6本の腕を駆使して、悪魔を掴み、串刺しにし、その血を皿で受け取り(血が大地に流れると、悪魔が復活するらしい)、更に、足で踏み潰すという様な像も彫られている。徹底した懲悪ぶりである。我が家では、江古田の浅間神社で買ってきた破魔矢で脅すくらいのささやかなものである。
ムンバイの街に戻ってきた。インド門の左手に見えますインド風の建物が、テロで爆破された「タージ・マハル・ホテル」でございます。先日も、ここムンバイ近郊の都市で爆弾テロが発生したところで、結構、ビビってるでございます。
ガイドのナヤナさんと。アメリカ仕込みの僕のインチキ英会話は、ここインドでは通用しない。インド訛りの英語に大苦戦。軽いジョークをふんだんに盛り込んだ説明にも、何度も聞き返して、「あぁ~、そーいう事ね」。・・最悪のお客でした、僕。スイマセン。
世界遺産のチャトラパティー・シヴァージー駅。欧風のゴシック建築と伝統的なインドの建築様式が渾然一体となり、それでいて調和が・・って、おい!めっちゃ工事中やんけ!
ジャイナ教寺院の入り口。このゾウさんは、ガネーシャとは無関係。宗教が違います。ジャイナ教は仏教と同じく、ヒンドゥー教から枝分れ的に発生したもの。ナヤナさん曰く「ヒンドゥーと仏教は全く違います。」う~ん、この辺の解釈もインド人によって言う事が違うから難しい。
南国の寺院らしく、原色が眩いド派手なデザイン。しかし、床は真っ白な大理石で、蟻を無意識に踏み殺さないように工夫されている。ジャイナ教で殺生は厳禁。虫が付くような野菜でさえ、虫を誤って殺さないために食さないという徹底ぶり。
ネール公園から見渡すムンバイのバックベイ。絶対、ここはインド人のデート・スポットに違いない。カーステでサザンかけながら、初キッスはここで決めてやるぜ!的な。
突然、雰囲気が変わり、ここは「ドビー・ガート」。スラム街に見えるけど、実は大洗濯場だ。入院患者の寝間着や学校の制服、Gパンなど、とにかく業務用のランドリーらしい。全て人力&天日干しってのがインドらしい。ずっと、ジョークを言って来たナヤナさん、「ここから電車に乗って帰りますね。」というのも冗談だと思ってたら、本当に近くの駅から帰っちゃった。(笑)
ムンバイの観光を終え、今夜は再び飛行機でアウランガバードに移動だ。
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ムンバイに有る「インド門」。僕がインドで最初に観光した場所だ。デリーにもインド門は有るのだが、あちらは「India Gate」。ムンバイは、かつてボンベイとも呼ばれ、ITや映画制作も行われる一大商業都市である。この街の映画制作が有名になり、ハリウッドをもじって「ボリウッド」と呼ばれている。
インドへはマレーシア航空で、まずはクアラルンプールまで7時間半。トランジットのため、ここで昼食などを取り、更に約5時間かけてムンバイに到着。到着は夜なので、初日はホテルにチェックインして寝るだけだ。
翌朝、ホテルのロビーで女性ガイドのナヤナさんと待ち合わせて、車でインド門へ。そこから船に乗り、エレファンタ島に向う。
1時間ほどでエレファンタ島へ。山の中腹辺りに世界遺産のエレファンタ石窟群が有る。石窟群まではちょっとした登山。しんどい人のためには籠人足も入り口に控えている。参道は土産もの屋だらけ。一方、石窟の前はサルだらけだった。
石窟の入り口。山の中の岩盤をノミ一本で人力によって形成された寺院。何世代にも亘って仕事は受け継がれ、ようやく完成したものである。中はビデオ撮影が禁止されている。
中はこんな感じ。全て一枚岩だと言うから驚きである。ここは、ヒンドゥー教の破壊神・シヴァが祀られている。ここで、ヒンドゥー・プチ教養。まずは、三大神を覚えよう。これさえ押さえておけば、インド人の話にも適度に頷いて「あぁ、シヴァがね。うんうん。みんな好きだよねぇ。」的な知ったかぶりが可能。創造神「ブラフマー」、維持神「ヴィシュヌ」、そして破壊神「シヴァ」。ギターリスト、ジョン・マクラフリンのマハヴィシュヌ・オーケストラは「大維持神交響楽団」と言う事になる。ヒンドゥーの神様は全部で何万も居ると言われている。しかも、それぞれが妻子持ちで、その妻子ってのも重要な神様だったりする。そんな神様の名前まで覚えるのって、子供の頃、隣の団地のよく知らないオバちゃん達やクソガキ共の名前を覚えるのに苦労したのと似ている。ちなみに、シヴァ神の息子は象の顔を持つ「ガネーシャ」。これは日本でも有名ですよね。
壁のあらゆる所にシヴァ神のレリーフが彫られている。その多くは、16世紀にこの石窟を発見した異教徒のポルトガル人によって破壊されている。破壊神が破壊されてるって・・。インドでは、シヴァが絶大な人気を誇る。「破壊神」に人気が集中するのは日本人にとって理解しがたいのだが、答えは簡単。悪いヤツラをやっつけてくれるからだそうな。レリーフの中には、6本の腕を駆使して、悪魔を掴み、串刺しにし、その血を皿で受け取り(血が大地に流れると、悪魔が復活するらしい)、更に、足で踏み潰すという様な像も彫られている。徹底した懲悪ぶりである。我が家では、江古田の浅間神社で買ってきた破魔矢で脅すくらいのささやかなものである。
ムンバイの街に戻ってきた。インド門の左手に見えますインド風の建物が、テロで爆破された「タージ・マハル・ホテル」でございます。先日も、ここムンバイ近郊の都市で爆弾テロが発生したところで、結構、ビビってるでございます。
ガイドのナヤナさんと。アメリカ仕込みの僕のインチキ英会話は、ここインドでは通用しない。インド訛りの英語に大苦戦。軽いジョークをふんだんに盛り込んだ説明にも、何度も聞き返して、「あぁ~、そーいう事ね」。・・最悪のお客でした、僕。スイマセン。
世界遺産のチャトラパティー・シヴァージー駅。欧風のゴシック建築と伝統的なインドの建築様式が渾然一体となり、それでいて調和が・・って、おい!めっちゃ工事中やんけ!
ジャイナ教寺院の入り口。このゾウさんは、ガネーシャとは無関係。宗教が違います。ジャイナ教は仏教と同じく、ヒンドゥー教から枝分れ的に発生したもの。ナヤナさん曰く「ヒンドゥーと仏教は全く違います。」う~ん、この辺の解釈もインド人によって言う事が違うから難しい。
南国の寺院らしく、原色が眩いド派手なデザイン。しかし、床は真っ白な大理石で、蟻を無意識に踏み殺さないように工夫されている。ジャイナ教で殺生は厳禁。虫が付くような野菜でさえ、虫を誤って殺さないために食さないという徹底ぶり。
ネール公園から見渡すムンバイのバックベイ。絶対、ここはインド人のデート・スポットに違いない。カーステでサザンかけながら、初キッスはここで決めてやるぜ!的な。
突然、雰囲気が変わり、ここは「ドビー・ガート」。スラム街に見えるけど、実は大洗濯場だ。入院患者の寝間着や学校の制服、Gパンなど、とにかく業務用のランドリーらしい。全て人力&天日干しってのがインドらしい。ずっと、ジョークを言って来たナヤナさん、「ここから電車に乗って帰りますね。」というのも冗談だと思ってたら、本当に近くの駅から帰っちゃった。(笑)
ムンバイの観光を終え、今夜は再び飛行機でアウランガバードに移動だ。
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ちょっと面白く感じるのでございます。
ハイ、カンケイナイトコ、ツッコミマシテ、スミマセン。
続き、ゆる~く楽しみにしています。
今日の夜中にでも続き書こうかなと思います。