夢中で居る時はいいけれど・・

この仕事場に越して来て3ヶ月になる。

越してからというもの少しづつでは有るが仕事的には充実してきて、毎日色んな仕事に追われている。部屋自体も職業スぺ－スとして今までとは比べらものにならないくらい機能している。仕事といっても、まぁ、その中には雑務も結構有るんだけど。生徒という他人様が訪れて来るわけで、掃除も頻繁にしなくちゃいけない。事務処理的な事も自分でやらなきゃいけない。常に「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」ってのが頭の中で右往左往している。特にここ最近は仕事が立て込んでいたのだけど、ある意味ルーティーン通りに動いていれば、忙しいながらもあまり頭を使う事無く生活できていた。何時までにコレをやって、昼食後はこの仕事して、それから出勤・・みたいな。その流れを遮るものは何もないし、自分のルールに従って仕事が進むわけで、コレがまさに理想だったわけだ。ただ、理想通りに仕事や生活が順調に進む事が即、幸せに結び付くかと言えば、そんな事は無い。

今日は久々の完全オフ。でも、こういうのが困る。僕は何もせずにリラックスすると言うのが大の苦手なのだ。（旅行に行っても、必ず名勝や史跡を廻らないとそこに来た意味合いを見出せない。笑）　今日も早い時間、家に籠って音楽を聴いたりしていたら、案の定、精神状態が不安定になってきた。原因ってのは自分の人生がこれで本当に良いのか？という強い疑問が何もしていないと必ず沸々と湧き上がって来るからだ。本当は、重病の旧友のお見舞いに行かねばならないのだけれど、この精神状態で会う自信がない。数ヶ月前も大学病院の小児科の重病患者の子供達のために演奏するボランティアの仕事をこういう理由で断ってしまった。結局は逃げてるんだと思う。逆に彼等に元気を貰う・・って可能性も有るのは分かってるんだけどね。でも、そういう理由で会いに行く事自体、間違ってるような気もするし、自分みたいなのが行って深刻な状況の人達を元気付けるどころか、逆の効果を生んでしまう事が怖いのだ。程度は分からないけれど大変長い間、こういう一種の鬱状態にいる事は事実だ。ただ、ライブの仕事で仲間に会ったり、レッスンで生徒に会うと（正確には会う前から）そういうのは完全になくなる。デジタルなくらい（笑）線引きが得意なのも自分の特性だと思う。まぁ、そのお陰で鬱病にまではならなくて済んでいるのだと思うけど。

結局、居ても立っても居られず、表に出て散歩をした。でもしっかり郵便物を届けるという雑務も忘れない。（笑）　あ、それに電球も買っとかなきゃ。まだ、3ヶ月なので知らない所もたくさんある。比較的近所の、いつも駐車場が満車のでかいスーパーを覗いてみたら、そんなに安くない上に、必ずレジを通らないと外に出れない仕組みになっていて、お客の流れと逆方向にまるで万引き犯の様に入り口専用扉から無理やり外に出るハメに。（苦笑）　

新たな生活を始めると、いつも単身アメリカに乗り込んだ90年の冬を思い出す。あの時はメチャクチャ不安だったし、何も無いゼロからの出発。でも、見るもの全てが珍しく、新鮮そのものだった。友達が一人増え二人増えし、色んな事を吸収していけたし、何も無かったけどデカイ夢が有った。若かったからかなぁ・・すごく意気揚々と毎日を過ごしていた。今は仕事にもある程度恵まれ、モノも溢れてるけれど、若い頃のあんな気分になれない。少なくとも東京に出てきた12年前はまだ、夢や希望が有り気力に溢れていたと思う。なんで、こんなにも疲れちゃったんだろう？（苦笑）

明日は子供と遊びに行く約束だったんだけど、息子が病気になってしまった。心配するこちら以上に、僕の精神状態を知ってか知らずか、「行けなくてごめんな。」とこちらに気を遣う息子。（笑）　う～ん、どっちが親やネン。。（爆）