Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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’08 関西ツアー

2008年12月13日 12時18分31秒 | jazz
今回は、何故かバタバタ慌てての出発。(午後3時ごろまで練習してしまった!) 旅の必需品、デジカメを忘れる。東名高速を走行中に気が付き、かなりモチベーションが下がる。まったく、俺ってば、何しにツアーに出てるんだか・・(苦笑)

一人旅の良さは、同乗者に気兼ねせずに何時でもトイレ休憩が入れられる事。(笑) まぁ、他に好きな音楽を浴びるようにカーステで聞けるって事も有る。神戸まで約600キロは疲れるけれど、ドライブが好きな僕は、8時間ほど、それなりにエンジョイできる。

夜中に着いた僕を母が出迎えてくれる。大したことは出来ないけれど、まぁ、たまにこうして実家に帰る事が僕に出来る親孝行だと思っている。母の作った親子丼を疲れた身体に流し込みつつ、骨密度の事や、先日受けた老人ドライバーの適性検査で反射神経が30代並みという記録を打ち出した事など、散々自慢話を聞かされる。その後、その元気な老人から財産分与の話を聞かされても、全く持って実感が無いんですけど。(笑) とにかく、俺、疲れてるし。

次の日は、朝早起きしてウォーム・アップ。この日は昼から大阪で次の日のビッグバンドのリハ、夜は神戸でライブ・・・と超多忙である。10時に家を出て、自分の運転で大阪のリハーサルスタジオへ。リハに参加したビッグ・バンドは「KGスカイ・ウィング・オーケストラ」と名付けられた、僕の母校・関西学院大学の軽音楽部OG/OBで構成された社会人ビッグバンド。事前に譜面も貰っていたのだけど、25曲ほども有り、僕は結局、全曲練習するわけにも行かず、殆どの曲が初見状態。プロの実力が問われる緊張の瞬間でもある。(笑) でも結局は僕にとっては約20年ぶりの同窓会みたいな感覚で、ハイテンションで冗談を連発する楽しい時間を過ごす事が出来た。リハの後は軽く酒抜きの打ち上げ。これまた大笑いの連続。先輩・同輩・後輩が入り乱れ、誰が一番面白い事を言えるかを自然と競ってるのが、やはり関西の大学。

その後、高速を飛ばして神戸に向う。有名な神戸ルミナリエの点灯式とあり、高速道路もすごい混み具合。今日のお店は、ルミナリエの会場のすぐ裏手にある高砂ビルに有る100BAN。天井の高い、非常にオシャレな神戸らしいお店。熱心なお客様が我々の演奏を待ちわびている。今日の共演者は僕の大学の先輩でもあり、関西屈指のピアニスト高岡正人さん。レイ・ブラウンなど海外のアーティストとの共演も多く、その度に絶賛されている名手。NEW4結成前はよく関西ツアーで共演させて頂いてたけど、5年ぶりくらいの共演となる。久しぶりのお手合わせ、気を抜けない。でも、結局は先程のリハと変わらず、楽しい同窓会となった。久しぶりに会うと言葉を交わすのが難しかったりするけど、音楽はそういう壁を取っ払ってくれるのがいい。調律の整った美しい音色のグランド・ピアノがお店に響き渡り、お客様も心地良さそう。こういうシチュエーションでスタンダード・ジャズばかりを演奏するのが、最近僕のお気に入りでもある。

お客様の中にもお久しぶりの顔が多く、広島から駆けつけて頂いたお客様もいらっしゃって感謝感謝。

夜はお一人様で・・

神戸ラーメン「もっこす」大倉山本店。

浪人生の頃から馴染みのラーメン屋。ジャンクフード嫌いの僕だけど、この味だけは忘れられない。

チャーシューとネギで麺が見えないけど、これはチャーシュー・メンでなく、普通の「中華そば」。麺はストレートでこってり気味醤油味。以前は600円だったけど、700円に値上がりしてた。う~ん、ラーメンに600円以上出すのはどうも・・ね。東京のまずいラーメンにはもっての他だけど。

次の日は2時に、後輩でキーボードの小林君が自宅まで車でお出迎え。この日はいよいよビッグバンドの本番が大阪のライブハウスで有る。第二神明を抜け阪神高速に入り、トンネルを抜けると前面に神戸の海が広がる。

ケイタイ写メールではイマイチ・・・

バンドには社会人1年生や現役生などの若~い後輩達も交じり、年齢もまちまち。老いも若きも同じ音楽を一緒に楽しめるのがジャズの最大の魅力。僕の現役時代はフルバンドのソロと言えば、専ら書きリブだったり、コピーだったけど、最近の子はアドリブでバリバリソロが取れる。こんな所でもジャズ界の「底上げ」を感じられ、嬉しくなる。


100人ほどの観客を集め、嬉しくなってステージから写メール。「プロが何しとんねん!」と後の仲間からツッコミが入る。だって、こんなにお客さんが居るの珍しいんだもん!(笑) なんか上手く撮れないなぁ・・と思ったら、拙者、接写モードであった。

下記のURLでメンバー達の勇姿が見れます。僕はフルートを吹いてます。
http://royalhorsemove.mo-blog.jp/blog/

この日僕は、音楽とは無関係なところで非常に不愉快な思いをしたんだけど、楽しそうな仲間達やお客様方の顔を見た後で、それをぶち壊したくなかった。まぁ、そんな事も忘れさせてくれる程のみんなの笑顔だったけどね。
その日は、朝3時まで打ち上げ。たのしかったぁ!次の日、朝から仕事だってのに、付き合ってくれた皆様に感謝です。朝、お迎えに来てくれた小林君は最後まで付き合ってくれて、神戸の僕の家まで送ってくれた。実家に着いたのは何と午前4時!彼はその後、加古川まで運転して帰り、次の日は朝9時から神戸でお仕事。なんて、よく出来た後輩なんでしょう!

ツアー最終日は神戸元町の「Bar Dylan」。いつも、NEW4のツアーでお世話になっているお店。ボブ・ディランをこよなく愛するマスターの山内さんは天野丘のファンでもある。神戸の街が大きな窓から眺められる非常にオシャレなお店なんだけど、いつも写真を撮り忘れる。今回はそのデジカメも忘れる。ダメだなぁ、俺。今日も高岡正人とのデュオ。お店にピアノが無いため、早くからキーボードを搬入してセッティングと無理なお願いをしてしまった。でも、音色をローズやオルガンにしたのが面白く、また、先日とは違うスタンダードを並べたラインナップが新鮮だった。う~ん、高岡さんと演奏してると次から次へとアイディアが湧いてくる。た、楽しい。(笑) 2ndセットからは、昨日ビッグ・バンドで共演したアルトの黒河クンが飛び入り。昨日とは一味違うサックス・バトルを演じる事が出来て、これまた楽しかった。
打ち上げは近くの美味い中華料理屋で。それに参加した黒河クンは、おそらく音楽の話やら業界の話を聞きたかったのだろうけど、40過ぎのオッサン2人の会話の殆どが健康の話題だった。ははは、ゴメン。(笑)

次の日は、東京へ1日かけて戻るだけの予定だったけど、ビッグ・バンドのコンサート・マスターをやってる同輩の中西君が是非会いたいとの事で、彼の住まいが有る芦屋でデート。ちょこちょこ僕の関西ツアーに見に来てくれるんだけど、仕事の関係で中々ゆっくり話すことも出来ない。彼の新婚旅行で、僕が留学中のボストンにご夫婦で来てくれて以来のゆっくりした時間だ。色々有った最近の僕の近況(笑)を報告した後は、彼にとってのメイン・イベント、「バンド運営」についてのお話。プロとしての意見を求められ、思いつくままに話すと「お前、えぇこと言うなぁ。メモしとこう!」だって。ははは。言った事に責任持たれへんでぇ。(笑) でも、久しぶりのビッグバンドでの演奏は自分にとっても大変勉強になったし、課題もたくさん出来た。うん、思い通り出来なくて口惜しい部分も有ったから、必ずリベンジしたいな。

 
芦屋でデートと言っても、オッサン二人には「ロイホ」で十分である。ドリンクバーをあんなに使いこなしたのは久しぶりだ。

時間もあっという間に過ぎ、気が付いたら5時。東京に着くのは0時か1時だな。でも、気分はハッキリ言って学生時代に戻ってる。今なら気力は漲ってるから大丈夫だな。(笑) 旧友と別れた後も、帰るところの有る幸せを噛み締めながら東京への600キロを爆走するのであった。走れ!軽自動車MOCOちゃん!狭い車内で俺の足は疲労骨折直前だぜ!(笑)

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2 コメント

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Unknown (ちえみ)
2008-12-13 14:11:31
わはは、日記おもろかった~。
いいよね~同窓会のようなライブ、ほんっと楽しいよね~~。
実は私もついこないだの11月に日本に帰って演奏したんだけど、軽音時代の先輩後輩の皆さんにお会いすることが出来て、本当に嬉しかった~。軽音にいるとき、全然いい先輩でもいい仲間でもなかったのに、後輩の皆さんは、いまだに先輩扱いしてくれるのが嬉しいやら悪いやらで複雑な気分でした。SUGURUさんとも同じジャズ系でありながらあまりお話もしたことがありませんでしたね。愛想なしで堪忍な~~。
でも日記はちょくちょく読ませてもらってます。おもろいしー。
これからもよろしくお願いしますね。

あ、そうそう、Bar Dylanで演奏したという段落の中で、高岡さんの名前が呼び捨てになってるところがあるでえ。
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あっらぁ!ちえみさん! (SGURU)
2008-12-13 16:12:40
本当にネットだけの関係(笑)になってしまい、残念ですよ~。是非お会いしたかったです。東京でもライブやられてたそうで、本来ならこちらから出向くべきだったところですが、こちらも仕事で行けませんでした。すいません。

でも、合宿とかでちえみさんとは、結構深~いジャズの話したんですけど、覚えてはりませんかぁ??コピーはするけれど、自分のフィルターを通して自分風の演奏をする事を心がける・・みたいな事を仰ってて感銘を受けた覚えがあります。今でも、それは実践している事の一つです。

また、機会が有ればお美しいご尊顔に拝謁したいと存じます。(笑)

あ、ちなみに呼び捨てはアーティスト「高岡正人」としての紹介だったつもりですが、中途半端になってますねぇ。 高岡さん、すんません。
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