いやぁ、昨夜のKOKO楽しかったなぁ。

昨夜は渋谷KOKOでのライブ。
最近、ゲストで出演をお願いして久しぶりに共演した天野丘氏との正式なライブが今回実現した。・・て、ほど大袈裟じゃないけど。(笑)　まぁ、今後も再会セッション的な感じでレギュラー化してやって行きたいと思っている。

再会セッション・・といっても、お気楽に終わるわけじゃなく、スタンダードや持ち寄った曲で、どれだけ瞬発力的に面白い方向に音楽を持っていけるかが僕の理想だ。前回、この柳＋清水とのトリオに天野氏をゲストに迎えた時は音がぶつかり合って雑音と化した所が有ったけど、今回、若手達も神経を研ぎ澄まして良い反応をしていたと思う。やはり、僕にとって天野氏は、音楽的に分かり合える部分がたくさん有るので、自然にそれが自分たちの出す音に如実に現れる。何年離れても、それが自然発生的に出来るってのは稀有な存在なのは間違いない。まぁ、それに何年も甘えまくってたのは事実なんだけど。(笑)

共演する若いミュージシャン達に思う事ってのも共通する。ずっと、NEW4TETという双頭バンドでやって来たので、「俺たちの音楽ってのは・・」っていう一種の自信を持ってやって来れたのだけど、今は自分ひとりで物事を決めて行かなくてはならず、政治手腕を常に問われる首相の様に孤独である。迷いも生じるのだけど、やはり自信を持ってやって行くしかない事を再確認したし、彼と話す事で、自分の感性が間違ってはいないとも思えた。

結局、車で天野氏の住む新所沢まで、僕のオススメのCDを聴きながらお送りする事になり、朝までファミレスで音楽談義。やはり、こういうのが必要なんだなぁ。今僕は、自分を突き詰めて色々実験していて、それによって極度のスランプに陥ってるのだけど、それを乗り越えられそうな練習のアイディアも戴いた。昨日のライブの録音を聴き直して、やはり反省点だらけなんだけど、これで理想に近づけるかもしれない。

お客さんが聞いてて、「なんとなく心地良い音楽」ってのに到達するまでには、相当な天才では無い限り、とても険しい山道が有る。ここまで来てしまったんだから、ゆっくりでも登るしか仕方ないよねぇ。(苦笑)　それには、一人だけで何とかするってのは無理なんだなぁと思った。近くには大学時代からの同期のベーシスト・増原巌も住んでるし、色んな人の考えや音楽愛を聞く事で学ぶ事も非常に多い。学ぶ事に真摯になればなるほど、今度は学ぶ事が多すぎて、気が遠のくのだけど。ははは・・しんど。